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【テラロック】香川で一番熱い場所に潜入してみた!〜予測困難なVUCA時代の「心の力」〜

こんにちは!co-ba takamatsu学生インターンの中村です♪
私の住んでいる神奈川県では、寒かったり暑かったり、気温差の激しい日が続いております。香川はどうでしょうか??

今回は、5月1日に開催された「予測困難なVUCA時代の『心の力』」のイベントレポートをお届けします!

ずっと参加してみたかったテラロックのイベント!!
ちょうど帰省していたので私も潜入してきました!

「香川で一番熱い場所」と言っても過言ではない熱狂が生まれていましたよ!

テラロックとは??

「寺西ロックフェスティバル」の略称。
地域のキーパーソンや組織や社会の変革に挑む個人が集結し、意見を交わすコミュニティです。
国家公務員でありながらテラロック主宰である寺西康博さんが、「熱をもった人たちが集まる場所」づくりとして取り組んでいます。

「予測困難なVUCA時代の『心の力』」とは?

先の読みづらいVUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代、数値で測定できない「心の力」が問われています。

★非認知能力の育成
★「幸福先進国」オランダの子育て
★地方と教育
これらキーワードに精通したゲスト3人から、心の力を伸ばすヒントを探ります。

ゲスト

岡山大学教育推進機構 准教授 中山芳一
岡山大学教育学部卒業。9年間の学童保育指導員在職を経て、教育方法学研究の道へ。「非認知能力の育成」を中心とした教育実践の在り方を提唱している。主な著書に『東大メンタル―「ドラゴン桜」に学ぶやりたくないことでも結果を出す技術(2021年、日経BP)』、『家庭、学校、職場で生かせる!自分と相手の非認知能力を伸ばすコツ』(2020年、東京書籍)など。



通訳・翻訳者 吉見ホフストラ真紀子
大学卒業後、大手通信会社に入社。フランスでMBAを取得し、フランス・オランダ・日本の国際企業でIT通信関連の商品開発マーケティング・ビジネス戦略に携わる。結婚を機にオランダへ移住。「世界一幸せな子どもに親がしていること」(2018年、日経BP社)の翻訳者。オランダでの子育て体験を通した子どもの幸せについて講演多数。



瀬戸内サニー株式会社代表 YouTuber 瀬戸内サニー
香川大学教育学部卒業。ヤフージャパンなどによる合弁会社等でメディア戦略を担当。2018年「瀬戸内サニー株式会社」を創業。自治体や企業のデジタルPR支援を展開する傍ら、YouTuberとして活躍。Google社が推進する「Humans of YouTube」にて、社会的・文化的・経済的に有意義な影響を与えた日本のYouTuber101人に選出。小中高教員免許第一種取得。




イベントの様子

招待制のイベントで、教育関係者の方に多くご参加いただきました!

■トークテーマ1 「非認知能力について」

中山芳一先生の解説の様子

非認知能力とは?

認知能力は学力やIQに代表される、点数で測れる能力のこと。
非認知能力はその逆で、点数にできない能力のこと。忍耐力、意欲、向上心、コミュニケーション能力などが当てはまります。
非認知能力という言葉が使われ始めたのは最近ですが、今までもEQや人間力、社会人基礎力のような呼ばれ方で存在していました。

ここで問いに上がったのが「非認知能力はどのように測定するのか?」
中山先生は「非認知能力は測れないのが前提だが、自己認識と価値観のアウトプットである行動特性を測ることはできる」と回答してくださいました。

行動特性を測るとき、自己評価だけでは自意識が働いて正確な測定ができません。
そこで自己評価と相互評価を掛け合わせて人の資質や能力を定量化するといった手法が生まれています。



■トークテーマ2 「オランダと日本の教育の違い」

吉見ホフストラ真紀子さんの解説の様子


ゲストの吉見ホフストラ真紀子さんがオランダの学校の写真を見せながら解説してくださいました。

数ある日本との違いの中で、私が興味深いなと思ったのが選挙の授業の話です。日本では、支持政党や個人の思想について公に話すのは良くないといった風潮から、選挙や政治について踏み込んだ教育は行われません。
オランダでは、どの党が自分の考え方に近いか調べる授業があるそう。それ以外にも社会問題を遠い話ではなく身近に捉えるための教育が各所で行われているそうです。

オランダの教育では政治や社会問題を自分事として考える力が身につくと思います。日本では「若者の政治参加が必要」と叫ばれていながら、政治を他人事化してしまう教育が続いていると感じました。


参加者とゲストのディスカッション

中身の詰まったトークセッションが終わり、続いて参加者とゲストのディスカッションタイムです。
3つのグループに分かれて、時折グループ内のゲストをチェンジしながら、熱い議論が繰り広げられました!!!

話の中には「学校教育のプログラムに瀬戸芸のボランティアを入れるのはどう?」という意見や「現状の学校は先生が忙しすぎる、非認知能力などの新しい教育に挑戦する余裕がない」という指摘が聞こえてきました。

また、偏差値主義の教育について、「今の偏差値主義の学校を変えるためには民間がもっと入って行くべき」とか「AO入試の導入で偏差値主義が変わりつつあるのは良い!」といった意見が聞こえました。

また、オランダと日本の教育を比べた上で「日本は大人が授業を仕切っているから良くない。大人が先回りせずに、子供から意見が出るような授業設計をすべき」と言った指摘がありました。


潜入を終えて

イベント後、知識を吸収しまくって脳が疲れ切った感覚が最高に気持ちよかったです!笑

今までは「日本の教育を変えなきゃいけない」という課題感の中でぼんやりと佇んでいただけで、実際どこを変えなきゃいけないのか?教育現場って今どうなってるの?という部分を知らずにいました。

今回は教育関係者の方がたくさん集まるイベントということもあり、現場目線の課題をたくさん知ることができました。
非認知能力を取り入れた新しい教育が登場する中で、教育現場の人手不足がその実践を難しくさせています。

教育がどうあるべきか探究していくのと同時に、教育の変革を起こすための環境づくりも進めていかなければならないと感じました。

寺西さん、ゲストの皆さん、参加者の方々、今回はたくさんの学びをいただき本当にありがとうございました!!!




co-ba takamatsu
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ヨガ、瞑想、異業種交流会など様々なイベントを開催しています♪
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