第2回演奏コンテストの舞台裏
こんにちは。第2回演奏コンテストを主催したCobaltです。
このたびは本当にありがとうございました。
動画を見てくださった皆さん、参加してくださった皆さん、審査をしてくださった皆さん、すべての方々に感謝しています。
今回のnoteでは、第2回演奏コンテストの振り返りをしていきます。しっかりネタバレなので必ず先に結果発表を見てください。
例によって辞書みたいな文量になってます。目次から気になるところだけ選んで読んでもらえたらと思います。
それではいきましょう
開催した理由
前回やってみて楽しかったからです。
前回は全部Twitterの中で完結させていたので、結果発表も表彰作品だけでした。でもこれってすごくもったいないなと思って。次やるならどうにかして全作品発表できないかと思っていたので、今回何とかすべてご紹介できて良かったです。
前回は演奏勢の方々と「企画あったら面白そうじゃない?」っていう話をしたノリで開催しましたが、今回は誰かに促されたというより私が勝手に始めたみたいな感じです。
審査について
前回に引き続き、観点は私が勝手に決めました。
正直、5つだけの観点で演奏を評価するのは無謀です。演奏の良さを測るものさしは、5つでは足りない。今回の佳作の中には、別の観点で審査してたらもっと上いけてる気がする作品が結構あります。
もちろん、これだけの作品数の中での表彰には間違いなく価値がありますが、たとえ表彰されなかったとしても、過度に落ち込むことはないと思います。どの演奏も魅力的でした。自信を持ってほしいと思います。
さて、審査員についてです。
あっきくん
Mαiさん
Annieさん
ポチさん
本当にお疲れさまでした。
皆さんご存知そーりあさんが主催する『Pogchamp_Extended』に触発されて、界隈トップの実力者たちを審査員として紹介したらもっと盛り上がるんじゃないかと思い、今回はこのような形をとりました。
何度でも言いますが今回の4人はあまりにも豪華です。スカウトは正直ダメ元でした。だから4人とも快諾してくれたときは本当に嬉しかったし、4人のおかげで一気にこの大会へのモチベーションが上がりました。
TwitterのDMでのやりとりだったこともあり、不便な点もあったかと思います。重ねて、仕事内容に無いことを私が突然言い始めるなど(後述)、めちゃくちゃな点もありました。ご迷惑をおかけしてすみません。
皆さんとても良い審査でした。
本当にありがとうございました!
懺悔
ここからは今大会中の私の失敗をダイジェストで振り返ります。こういう大会を主催してみたい!と考えている方の参考になれば幸いです。
開催時期を変えた件
さかのぼること5月初旬、開催の準備を進める私に、一件のニュースが舞い込みます。
それがこちら。
実を言うと、当初の開催(募集)予定期間は前回と同様6/1〜6/28でした。
しかし、中にはTwitterとの連携機能を使ってSwitchの映像を別のデバイスに移している人も居ます。このサ終をもって、演奏が提出できなくなる人が出てくる可能性があります。
そこで、審査員の方々にも緊急連絡を入れ、急遽開催時期を5月中旬から6/11(連携サービス終了日)までとしました。正直これ私悪くないですよ、ねぇイーロンさん
エキシビション制作を依頼した件
今回審査員の4人にも演奏を作ってもらいました。100%私のわがままです。
何がまずいかというと、実はエキシビション制作はスカウト当初の仕事内容には入ってなかったんですよね。審査室グループ組んで、よろしくお願いします〜ってなってから、審査開始前に私が突然言い出したので、入社初日からサービス残業を要求したみたいな感じです。終わってる上司ですね
いきなり言ったにも関わらず4人とも頑張って作ってくれて、頭が上がりません。重ね重ね、本当にありがとうございます。
ギガファイル便の件
本当にすみません。提出の流れを事前に確認していませんでした。
前回のコンテストのときはまだ、TwiDropperを使えばDMの動画をダウンロードできたんですけど、今回は無理でした。TwitterがXに変わって、色々あったのかよくわかりませんが、現状DMに貼られた動画を保存する手段は無いらしいです。そうでしょう、イーロンさん
それで、一部の方の画質・音質が落ちてしまいました。申し訳ありませんでした。
一応言っておくと、画面録画に伴うノイズ、音切れなどは採点の考慮に入れないよう審査員の皆さんに言ってあります。画面録画のせいで点が下がった、ということは無いと思います。
再提出について規定し忘れた件
申し訳ありません。紹介映像で言うべきことだったのに完全に忘れていました。
今回、一度作品を受理されると、再提出はできません。受理した作品はすぐに審査にかけていたからです。再提出を希望してくれた方、すみませんでした。
結果発表の編集期間が短すぎた件
自業自得です。なるべく皆さんに早く結果を伝えたいと思って、1時間ちょいに渡る動画を1週間弱で作りました。あんまりアピールするのもあれですけど、尋常じゃない編集量でした。
編集ミスや誤字脱字等あったら申し訳ありません。一応何度か確認はしましたが、私のことなので、どっかでえげつないミスをしていてもおかしくないです
順位の変動等を想定して、審査が完全に終了したタイミングから編集を始めましたが、録れるシーンだけ先に録るとか、なんかもっと前もってできることがあったなぁと今になって思います
まあ何はともあれ、ちゃんと投稿できて良かったです。皆さんのスケジュール的に日曜日の午後がいいな、というのはあらかじめ決めていたので、審査終了から実質最速でいけたのではないでしょうか
「し」がうるさすぎる件
これイヤホンとかで聴いてた人わかると思うんですけど、結果発表で私が発音する「し」めっちゃうるさくないですか。きーんとしますよね。すみません
実は私マイクを持ってなくて、今回はスマホのカメラで録った声をパソコンに送って…みたいな最悪の方法でやってました。だから音質が本当に終わってて。
編集しながら「し」うるせー…って思ってました。特に「珍しいでしょ」とか「し」2連で来るんで本当にしんどくて。でもどうすることもできませんでした。すみません
覚えている限りの失敗はこのくらいです。色々ありましたが、皆さんに支えられて何とかやり遂げられました。本当にありがとうございました。
評価メモ公開
結果発表でべらべら喋りましたが、あれは即興で喋ってるんじゃなくて、一応メモみたいなのを見ながら言ってました
皆さんの作品が提出されたら、編集して、審査室に流して、そのままの勢いで良かった点をメモするようにしていました。作品を聴いた瞬間のホットな感想をしたためようという意図です
実際喋るとなるとやっぱり難しくて、目の前にメモがあるとどうしても読んでしまうというか、あんまり熱く語るみたいなのは出来なかったなぁと思います
せっかくなので、ここでその実際のメモをコピペして載せます。内容は基本的に結果発表で言ったものがほとんどですが、「ここでは語りきれません」「何が起きてるのかわかりません」みたいな無茶苦茶なコメントをした作品については、喋らなかった内容が載っているかもしれません。宝探し的な感じで見てもらえたらと思います
どうぞ
よもち(オーバーライド)
・開幕「RIDE」はオーバー「ライド」と青ドクロに「ライド」する指示を掛けている?文字の色合いもMVっぽくて好き
・音の密度があって良い
・マスターソードの高音は音量が結構デカいので伴奏に使うのは本来難しい
→この場合丁寧なハモりがある
→メロディが消されず生きている
・安易に走り演奏にしない◎ より本家に近いテンポ
つーた(Dear)
・とにかく制作が早い◎ 2024年5月20日発表の楽曲 提出されたのは5月28日 何を演奏しても勝ち目があるようにするため選曲はあまり加点にならない設定にしたが、流行りの楽曲を旬のうちに作るのはマリメのソフト内で注目を浴びる上で大事
・前半はカキボーやスター中心で優しく、後半はブラパや炎パックン中心で壮大に演出
→原曲の雰囲気を再現できている◎
かなた(ビビデバ)
・難しい曲でも果敢に挑む姿勢◎
・メロディと連動して動くツララ コードだけではない 柔軟
・裏打ちのリズム 結構難しいことやってる
い→も(キノコキャニオン)
・ベース毒キノコ原曲に忠実
・ツララのメロディ 本来難しいが上手 ハモリがしっかりしていて充実感がある
・最後ドラム一瞬止めるの好き
・ちゃんとキノコいっぱい生えてて好き
ぽんどん(グリーングリーンズ&ボス)
・1コースで2曲 ボリューミーな構成が楽しい
・音程やリズムが正確で聴きやすい BGMとして自然な仕上がり
(追記) 今大会唯一の100%レール演奏
星乃(時ノ雨、最終戦争)
・高速砲台メットが斬新
・サビ後半 ドラムのテンポが倍になるのもしっかり再現 倍になる前ベタ打ち?謎
・サンボやトゲメットで本家のアコギの雰囲気を再現 音色選び◎
つぶとろ(Like Flames)
・ループドラムがグローバル 理論上1番節約できる形 ON/OFF周回地点の機構も綺麗
・サビでツララが重なる&オープンハイハットがついてくる
→盛り上げを演出できている
・開幕ドット絵上手い 転スラ無知勢の私でもこれ転スラか?ってなった
+るな+(トンデモワンダーズ)
・難しい曲だけどよくできてる
・ツララ、スター、高音炎パックン 可愛らしい音色中心で原曲寄り◎
・花火オトアソビ→MVを彷彿
コテツ(六兆年と一夜物語)
・ラスサビを選ぶことで抑揚をつけている◎
・トゲこんぼう、メット、青メカクッパなど珍しい音色で周りの演奏と差別化 特別な演奏になっている
・ベルトコンベアを使った毒キノコの閉じ込め方が上手い 参考になる
マイケル(Follow Me)
・全くブレがない安定感 正確性を重視している 自分の「型」がある人の演奏
・前半 本来4小節はみでる尺 初めのツララとレールドラムで詰めて収めている テクニカル
carc(パジャミィ)
・ハイテンポで高密度なのに正確
・加速チョロプー珍しい 良いテンポ 節約配置も研究して開拓したい
・ブラパクリボースターで一貫性のある音色選び 聴き心地◎
ひさめ(街)
・音色の一貫性 落ち着いているが充実感がある
・落下遅延をなるべく避ける→理論上最も正確な配置
・周回2回けっこうビックリ
・「おきなさい」原作愛感じて好き
(追記) ドラクエ3リメイク確定おめでとうございます!!予言者だったりします?
Quartet(Pigstep)
・レールをふんだんに使った節約◎
・存在感がありながら落ち着いた音色を選ぶ
→原曲の静かながら強く燃えるような雰囲気を演出している
たにお(ロウワー)
・前半の音色の種類を少なくすることで後半のインパクトが強調されている
・赤ノコや赤メカで音の隙間を生まない バランス感覚◎
・宇宙を使った落下遅延とカロン節約 難しいのによく組んだ 素晴らしい
けうよよ(NEO)
・バリエーション豊富な音色 だが統一感がある
→原曲の疾走感、爽快感の再現◎
・途中の高密度カキボン好き
・制限時間「39」の小ネタ好き
ふみっきー君(妖精族のこども)
・入りの1音目が大好き ツララと1upのおしとやかな音色 オトアソビが無いのが素材の味を際立たせていて良い
・レールを使ったツララ音域拡張
→ツララパートに自由度が増す◎
マライヒ(不可幸力)
・原曲の珍しい構成(1サビの後すぐ2サビがくる)を上手く使って可能な限りの尺を演奏している◎
・デカ状態になることでコインがとれる
→斬新なアイデア◎
ひしがた(エバ)
・畳み掛けて盛り上げる演出があるラスサビを選ぶセンス◎
→展開がきれい
・オトアソビでリズムの補強
さくらい(ゼロトーキング)
・珍しいテンポ調整を使用 ドラムはたぶんガボンと同じ配置でループさせてる?正確
・スラップベースカッコ良すぎ反則
・MVの世界観を思わせる装飾◎
(追記) 知らない曲でしたが、演奏を聴くうちに原曲もよく聴くようになり、サブスクでお気に入り登録しちゃいました。この演奏があったからこそ、ここまで好きになっている気がします。最高の演奏は「聴いた人が本家を好きになる演奏」だと思います
Mαi(残酷な天使のテーゼ)
・ON/OFFを使った長尺だが音が途切れず隙のない演奏
・ツララの密度の変化による抑揚
・マスターソードやトゲメットで強く主張
→ボム兵のオケヒ(本来扱い難)も馴染んでいる
Annie(又三郎)
・一周目デカ状態→プロペラ 二周目チビ状態→キノコが鳴る 頭良い
・めっちゃ細かい音までとってる
・画面外のレール節約ブロスかっこいい ちゃんとギターはブロスにこだわる感じ好き
・サビ終わりギターがちょうど最高音のレ →選曲がおいしい
ポチ(熱異常)
・早口パートを再現する覚悟と技術 メインエリアのサビ前半で集めた期待値に後半見事に応えている
・シンプルなベース伴奏が複雑なメロディを引き立てる効果
・1つのファイアで4回鳴らす →1つあたり3アイテム節約 3×28=84アイテム節約(単純計算) 現実じゃない
あっきくん(盗作)
・カスタムスクロールで尺延長
・伴奏含め繰り返しのフレーズが多い『盗作』を選曲
→レール節約を想定した上で作っている
・画面外でも色々鳴っている
・1.5マス遅延とか使ってちゃんとスイングつけてるの本当にヤバい
Cobalt(Hello World!)
・すみません
・みんな原曲聴いて
(追記) 1分40秒ほどの尺 今大会の作品の中では最長の映像
ハヤセ(デデデ大王のテーマ)
・ツララの音域拡張がすごい 複雑なレールを上手に組んでいる
・ON/OFF周回地点 ツララだからこそできる尺延長
・ドッスンの迫力◎ ドッスンに始まりドッスンに終わる展開の組み方もおしゃれ 上級者だ
・ラストのPOW 敢えてしばらく見せない(音符から出す)ことでドッキリ演出
ましろ(チチンプイプイ)
・ON/OFF、レール、キノコ、カロンなどモブの動きを使った節約◎
・パラシュート炎パックンがめりこみで右のマスにズレることを利用した節約←何食ったら思いつく?
・マリオが演奏に参加する演出 独創的な上に自然な流れになっている◎
・サビ前半を敢えて控えめにして後半の盛り上げを強調
・アウトロまでやるのがましろさんらしい 行けるところまで行く感じ
まよねぇづ(星喫茶店)
・いい意味で「マリメ演奏」っぽくない 演奏は派手に盛り上げるだけがすべてじゃないことを証明している
・クラウン、メットなど扱いが難しい楽器を使いこなしている 「珍しいでしょ?すごいでしょ?」という主張に終わらず、ちゃんと曲の雰囲気に溶け込んだ必然性のある使い方をしている◎
最後に
第2回演奏コンテスト、楽しんでいただけましたでしょうか。動画内ではカッコつけて「演奏の素晴らしさを知ってもらえたら」みたいなこと言いましたが、ぶっちゃけ楽しく見てもらえればそれで十分です。
前回に引き続き本当にクオリティの高い作品ばかりで、主催者として嬉しい限りです。恐らく私が気づけていない、皆さんの工夫、こだわりも数多くあるでしょう。ツイートするなり私にDMするなりnote書くなり何でもいいので、ここ頑張ったんだよね!というこだわりがあればぜひ発表してほしいな と思っています
皆さん本当にありがとうございました!
Q.第3回やる?
A.わかりません