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実話怪談①・赤い服の女

Twitter(X)で繋がってくださっている方々はスピリチュアル関連でも神様、仏様や龍神様など高次元の存在が好きだと思うので、こういった怪談やオカルト話は波動が下がるので嫌だ、もしくは怖い話は苦手という人は読まないでくださいね。

私の高波動、強波動にはそんなもの効かない、逆に浄化してやる!という様な気概のある方は読んでみてください。
実際に経験した話です。


小学6年生の頃の話。
季節は8月から9月だったと思う。


たまに、弟と一緒に従姉妹の家に泊まりに行くことがあった。

従姉妹は私より2歳下で、小学4年生。
弟はその2つ下の小学2年生だった。

従姉妹の家のある集落は、車で15分程ぐるぐると曲がりくねった山道を上がった丘の上にある。

従姉妹の家のすぐ近くには、祖母の家もあった。


泊まりに行くのはだいたい土曜日で、まず祖母の家で晩御飯を食べた後、私と弟、従姉妹の子供3人で、10分ほど夜道を歩いて従姉妹の家へ行き、風呂に入ったあとテレビを観たりゲームをして遊んでから布団に入る、という流れだった。

その日の夜も、祖母の家で晩御飯を食べたあと、21〜22時頃に3人で従姉妹の家へ向かった。

暗い砂利道を歩いていくと、左手にトラックの駐車場がある。

青い2トントラックが何台か、規則正しく停めてあるのだが、そのすぐ側を通る際に何かが見えた。

トラックとトラックの隙間に女の人がいた。

真っ赤な服(多分ワンピース)を着て長い髪、肌は真っ白。
口元も真っ赤で、笑っているように見えた。
目は髪に隠れて見えなかった。

そして、両手を右上、左上に振り上げてラジオ体操のような奇妙な踊りを一心不乱に踊っていた。

その集落でそんな人は見たことなかったが、至近距離(5m以内だったと思う)で見ながら、「変わった人がいるなー」と思いつつも側を通り過ぎた。

家に着き、玄関で従姉妹に「あの赤い服の女の人、なんだったんだろうね?」と言うと、そういった話が大の苦手な従姉妹は「何それ!?怖い話はやめて!」と、どうも何も見てない様子だった。
ふざけて怖がらせようとしていると誤解されたようなので、それ以上は言わなかった。

そして、弟はさらに幼かったので、弟にも言わなかった。


よく考えたら、あんなものがいるわけない。

恐らく夢か幻覚でも見たのだろうと思い、この時の事はいつしか忘れていた。

それから20年以上経った頃、弟と電話で話す時にふと思い出し、「そう言えばさー、昔幻覚を見たことがあって」と切り出し、その時の話をすると、弟が「それ、俺も見たよ」と言い出した。

「変な踊り踊ってる女の人だよね?見た見た。見たらいけないと思って、すぐ目を逸らしたよ」
まさに同じ夜の出来事だった。

やはり幻覚ではなかったのか…?
最近になって怪談をいろいろ聞くに、似たような赤い服の女に関する話があるようで、それが自分が見たものと同じ存在かはわからないが、「カシマさん」などと呼ばれてたりするらしい。

記憶が確かなら、その当時にその類の話は聞いたことがなかったので、怪談を聞いたことによる影響で幻覚を見たとは考えにくい。

何者なのか。
その時のなんとなくの感覚だが、単なる幽霊じゃなくて魔物の類ではなかったかと思う。
はっきりと存在は感じられ、現実離れした雰囲気があった。

もう見ることはないと思うが、もし今現在、目の前に現れることがあれば、恐怖心に気圧されることなく、大祓祝詞か不動明王真言を大声で唱えて撃退、もし触れられるものなら、龍の心を胸に、思いっきり顔面にストレートパンチを食らわせてやろうと思う。
…特に何かされた訳じゃないけど。

以上、子供の頃の奇妙な体験でした。
怖いかどうか分かりませんが、実際に体験したお話です。

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