既にしあわせについて本気出して考えていた一蘭

コブ山田です。
ようこそいらっしゃいました。

今回は、九州博多ラーメン一蘭で食事した際に感じたことについて、記します。

先日、私は九州博多ラーメンの一蘭に行ってきました。
これは、Twitterのフォロー&フォロワーさんたちにインスパイアされたものでして、久々に食べるいい機会になりました。

私が事前の断りなしに勝手にメンション入れてツイートしたものですが…。ありがとうございました。
これからもご指導ご交誼を賜りますようお願い申し上げます。

さて、一蘭では、接客用語の「いらっしゃいませ」を「しあわせ」と言うようにしていました。

これに、私は思わず考え込んでしまいました。


2009年に大学で受けた授業で、食事行為には文化的な側面があり、家族団らんに象徴されるようにコミュニケーションの場ができる機能もあると習いました。卓を囲みながら楽しく話して過ごすというものです。カウンターだとしても横向きで話せます。
目先の快感しかなく、生産性の低いイベントだと思われがちですが、合コンを侮ってはいけません。
家族ではない関係なのに、毎回毎回同じメンバーで食事をすることにはあまり賛同できませんけれども。

その授業後、一蘭に行った私は戸惑いました。
味集中カウンターといって仕切りで1つ1つ区切られ、他人との会話が相当難しくなっている仕組みです。

塾の自習室でならわかりますが、楽しく話してなんぼの食事の場ですよ!?おひとり様がメインターゲットなのか、客単価上がらんだろなどと思いました。その代わり、ラーメンそのものも1杯1,000円弱しますし、トッピングメニューなどで客単価を上げようとしているものと推察していました。

それの状態で幸せって、相互コミュニケーションは制約がある食事の場だぞ…
あ、客はその状態を受容してきているから当たり前か、と思い納得でしたが、やはり異端ではあり、どこか引っかかります。
私も、独自のコンセプトについては、信念は感じていいとは思うものの、両側が壁で食事はリラックスできないかなと思い、一蘭に行くことはしばらくありませんでした。

ところが、2020年が始まるころから、地球規模で超特大ムーブメントが発生し始めました。
人々はマスク着用が義務づけられ、対面での会話は慎むべきものとなりました。上述の食事の場としての機能は、破壊はならずも、意味合いの変化を余儀なくされました。

一蘭の味集中カウンターシステムは、結果的にではありますが時代に即した店構えのスタイルだと大注目され始めたのです。
2020年に世界は大きく変わることを予測できたわけではないと思いますが、外食産業全体に大きな逆風が吹き荒れる中、比較的小さいもので済んでいると推察します。実態の経営数値はわかりませんが、何よりブランドイメージは間違いなく追い風です。

安心して食事ができる、幸せな場を提供することができる、幸せ。
その意味合いも含まれてきての"しあわせ"だと、先日完食して思いました。

ありがとうございました。

サポートいただければ、本当に幸いです。創作活動に有効活用させていただきたいと存じます。