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映画『PMC:ザ・バンカー』

 米朝核交渉が佳境の中、米大統領選の投票が始まった。その頃、ベテラン傭兵のエイハブとチームはCIAの依頼で、南北軍事境界線近くの極秘地下施設にいた。大統領の支持回復のため、北朝鮮高官の拉致が目的。核施設の場所が分かり次第、空爆する手はずも整っており、あとは作戦を遂行するのみ。そんなとき、仲間からエイハブに送られた施設内の映像にある男が写っている。北朝鮮の最高指導者、キングだった. . . . . . 

 最初からフルスロットルのノンストップガンアクション。揺れるハンディカメラとボール型カメラが、その場にいる臨場感、いつ撃たれるか分からない緊迫感を否応なく煽る。次々に現れる敵、写し出される戦場マップなどゲーム要素も満載。現場で銃弾をかいくぐる兵士が、国家間の政争に翻弄されるという、マクロとミクロの視点が絡みあっているのも、映画の壮大さを感じさせる。銃撃戦一辺倒ではなく、刻一刻と変わるミッションやサバイバルなど最後の最後まで息つかせない一作。

2020年 監督 キム・ビョンウ 主演 ハ・ジョンウ

 かなり良い作品。リアリティもありながら、滅茶苦茶な展開に違和感をほとんど感じさせない。アクションのキレは安定の韓国クオリティ。多国籍の傭兵とかCIAとは英語だが、北朝鮮医師との会話はハングルなのも演出としては好き。北朝鮮医師の声がやたらイケメンなんですが、韓国アクション映画での北朝鮮役は、理知的でハンサムというのが多い気がする。


画像出典:http://pmcthebunker.com/about.php

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