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RZ-S50WとCX400btを比較して,正直におすすめを決める。


今回は,1万円台で買える完全ワイヤレスイヤホンである2つの機種,

 Panasonic「RZ-S50W」(写真←)と,Sennheiser「CX400bt」(同→)を比較して,個人的おすすめを決めさせていただく。ただし,筆者の体力がないため,かなり手短になるのでご了承いただきたい。



1.音質(素人耳感想)

前提スペック:
CX400bt:完全ワイヤレスイヤホンの中で最高峰の音質だと言われている「Momentum True Wireless2」と同等の音質。
RZ-S50W:上述のような特徴はないものの,8mmと完全ワイヤレスの中では大きめのドライバーを採用し,低音から中高音までしっかり鳴らす。

 まず,音質についてだが,わいの正直な感想からいって,両者に大差はない。強いて言うなら,CX400btの方が,やや繊細な音色かつ,暖かさのある音だといえるが,これは「カップヌードル醤油味」と「カップスター醤油味」を比較するようなもので,分かる人だけ分かればいい差で,わいはそこまで興味がない。どっちも十分うまい。あとは好み。

 何が言いたいかというと,RZ-S50Wも十分いい音であるということである。3,000円のイヤホンから買い替えたときは,感動したもんです。

あと音質って,イヤーピースの種類や大きさ,耳のどこまで差し込むかとかでも変わるし,個人差もあるから,難しい。
追記(2021/03/04):CX400btはおそらく、かまぼこ型フラットの音質傾向です。中音域の厚みのある音なので、ロックを聴くと少し味気ない感じがするような...(とはいえ,低音の締りもあってクリアな音です)。対するS50Wは、若干ドンシャリ寄りのフラットといった感じで、全ジャンル楽しく聞ける感じかな。




そして,ここで残酷なことを先に言ってしまうと,CX400btが優れているのは,この音質ただ一点だけである。そのほかの項目で,S50Wに勝る点を僕は(ほとんど)見つけることができない。


2.装着感

 これは,個人のフィッティングの問題なので何とも言えない。が,僕の耳にはS50Wの方が合っている。CX400btは切り込みが耳に刺さって痛い。(写真赤い線のとこ)

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 ただし,耳の形によるのでなんとも。CX400btの方が良いという方も絶対いるだろうし,店頭で試すのが理想。

 ちなみに,S50Wはイヤーピースを小さめのサイズにして,耳のあたりでグリグリするのが装着感を高めるコツです。付属のSサイズでもまだ大きいので,SONYのハイブリッドイヤーピースSやSS。その他,他社製の小さめのやつがいいんじゃないかと思います。(ハマらない人はね)


3.ANC/ヒアスルー

CX400BT :-
RZ-S50W:〇

 そもそもCX400btには,ANCもヒアスルー(外音取り込み機能)も備わっていない。せめてヒアスルーは欲しかったと思う。ただしイヤホン本体の密閉性が高いから,耳栓的遮音性はかなり高い。

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 対するS50Wには高性能なノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込み機能が備わっている。2万円を切る価格で「WF-1000XM3」と同レベルの性能を発揮するのは,かなりすごい。ファームウェアアップデートで外音取り込みも自然になった。



4.防水性能

CX400BT :-
RZ-S50W:IPX4(防滴)



5.ペアリング切替

CX400bt :△
RZ-S50W:〇

ここでは,スマートフォン(Android)からパソコン(iMac)への接続切替を想定する。

RZ-S50W
 まず,iMacのBluetoothメニューから「RZ-S50W」を選択する。すると,自動的にスマホとの接続を切断し,パソコンに接続する。

CX400bt
対するCX400btは,専用アプリを用いることで接続先を切り替えることができる。パソコンに接続を切り替える際は,

1.スマホアプリ起動
2.接続先選択

の手順を踏む。

「え,めんどくさ。」

何が面倒かというと,まず手元にスマートフォン(接続していた端末)を用意しなければならないこと。2つ目に専用アプリを起動しなければならないことである。

かばんにスマホを入れてると無理だし,アプリの起動も10秒弱(体感)くらい待たされるので,頻繁に接続先を切り替える人には面倒な仕様。

※ただし,CX400btでも一部の端末間は,S50Wのように次の接続先から選択するだけで,切り替えることもできる。ただ,動作するときとしないときがあり,安定性に欠ける。



あ,でもCX400btが負けてないとこありました。

6.通話性能

 これは試した感じだと,CX400btかなりいいと思います。S50Wは今月のアプデで改善されるようです。(ただ,どちらもカナル型特有の喋りづらさはあるので注意。)



7.デザイン

 ここも,好みによります。が,ケースの質感はCX400btの方がやや上です。所有感もありますね。(まぁ,いずれもプラスチッキーではありますが。)
 サイズはCX400btの方が幅こそ小さいものの,両者ともにかなりコンパクトです。

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 あと,S50Wなんですが,装着時にイヤホン本体が耳から横に出っ張りやすいので,見た目重視の方は注意が必要。量販店で確かめて買われると安心です。



8.まとめ

CX400bt

〇高音質
〇通話性能
〇コンパクト
△コスパ
✕左側単体で使えない
✕再生停止時の若干のホワイトノイズ
✕“connected!”というアナウンスから実際に再生されるまでの2秒ほどのラグ(その間スマホのスピーカーから音が出る)


RZ-S50W

〇普通にいい音
〇高性能ANC/ヒアスルー
〇コスパ
〇装着感(わいには)
〇ペアリング切替
〇防滴IPX4
〇左右独立受信方式(音切れしづらく,左・右単体で使える)
〇接続から再生までが早い
✕耳から出っ張りやすい
✕ケースがちょっと安っぽい



というわけで,

ゼンハイザーサウンドを楽しみたい人は,「CX400bt」
それ以外のすべての人,もしくはそれ以上に実用性を求める人は「RZ-S50W」

がおすすめである,と結論づけます。ご意見あればコメントにどうぞ。

(ただし,自分の欲しい方が一番いい選択です。こんな一切の責任を負わない記事には何の意味もありません。)
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※ちなみに...RZ-S50Wは新品での購入をおすすめします。僕は中古で購入したのですが,右側のイヤホンがショートしたようで故障。同様の症状の人が他にもいるようなので,特に初期ロットの中古購入は避けた方がよいかと思います。中古は修理保証対象外なので。(たぶん)
※あと,今キャンペーン中ですし。(実質15,000円)




蛇足
 S50Wってなんか過少評価気味じゃねと感じていたので,記事にしました。17,000円で高品質ANC/ヒアスルーってだけで価値あるのに,音質もいいんですよぉ。奥さん。ただ見た目と装着感で評価落としている感じなんでしょうかね。自然放電の問題もあったりしましたけど,ぶっちゃけそんな気にならないっす。イヤーピースには七福神商事さんの「長楽」を付けて,愛用していたんですが,なんと七福神商事さんが倒産してしまったようで,入手できなくなってしまいました。残念。柔らくて長時間つけても快適だったんですが。盛者必衰ですかね。栄えていたのかは知りませんが。(失礼)

最後までお読みいただきありがとうございました。


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