100名を超える学生さんの就活支援をして気がついたこと。「会社の雰囲気を教えてください」はキケン


学生さんの就活支援をマンツーマンで行う中でよく聞かれることの一つとして「社風」があります。

”どうせ働くなら、自分に合ったところで無理なく働きたい”というのが一番の質問動機だと思います。

僕が所属していた企業が就活の人気企業ということもあり、よく聞かれますが、「社風を教えてください」は危険です。

怖い上司はいないか。
残状時間はどんな感じか。
仕事のプレッシャーとか責任は重いか。


「いや〜僕が経験した○○という会社は、本当に社内ピリピリで戦国時代かよって感じ。上司とか鬼のように詰めてくるし、社内政治の嵐で足の引っ張り合いだったよ」

と言われたら、

「なんかその会社嫌だな。。エントリーやめとこうかな」

って思いますよね。

もし、同じ会社の違う人が同じようなことを言おうもんなら、

「よし、この会社のエントリーは後回し」

ってなりませんか?

その会社の100人中90名が「いい会社」と思っていても「悪い会社」と思っている10名に話を聞いてしまうと、あなたの心ではその会社は“悪い会社”となってしまいます。
もし、その会社が実は理想的な会社で、あとでエントリーしなかったことを後悔したらどうしますか?

なので、社風とかを聞く時は、きちっとポイントを抑えて聞きましょう。

社風の質問をするときは、
・「何がそうさせるんですか?」とセットで聞く

これだけは絶対に抑えてください。

例えば、社風を聞きたいとすると、

「社風はどんな感じですか?」
「何がそうさせるんですか?」

とセットで聞く。

例えば。

「結構ピリピリしてて、独自で動く人が多い感じかなぁ。」

と言われたとします。

そこで、「何がそうさせるんですかね?」と聞く。

「それは給与の仕組みじゃないかな。完全個人成果依存で、周りを蹴落としてでも成果を上げないと給料もらえないし。上司も部下の数字が上がらないと給料上がらないから。」

とか、教えてくれます。

ここで、ポイントは、「会社の仕組み」に繋がる話まで落とし込むです。

上の会話から、雰囲気ピリピリ→給与の仕組み、がわかったように、“社風”という聞く人によって主観が入り、答えが変わってくることが予想されることに関して聞くときは、客観的な指標で「誰に聞いてもそう」というところまで聞けると、揺るぎのない事実としてのその会社の姿が見えてきます。

「誰に聞いてもそう」とは何か。
その重要なものが“仕組み”です。

会社で起こるすべての事象には、それを引き起こす原因があります。
その原因が「仕組み」であることがほとんどです。
その仕組みを作るのが、会社という組織であり、仕組みを作らないと組織は回せません。

表面的な事象として、
「ピリついている」とか
「すごく和やか」とか、
主観的な意見は出てきますが、そこで止まらない。
その人にそれを思わせる理由までたどり着くこと。
理想としては“会社の仕組み”にたどり着くまで聞いてみると、誰に聞いても同じ答えになる客観的指標として聞けるわけです。


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