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淡路島に移住して、島の自然と人々が教えてくれたこと


淡路島に移住してから5ヶ月が過ぎました。

この5ヶ月で世界の見え方が変わり、「世界って優しいんだぁ。」としみじみ思えるようになりました。


仕事を辞めて、淡路島に来て、はじめは大きな焦りと不安の中にいて、、
「どうやって生きていくのかな」という。
(決めてからこいよって話ですけど笑)

仕事とか収入の目処があったわけじゃないけれど、「とにかく、大阪にいたくない。自然の中で自分に素直に生きたい。」と思ってからは早かった。あっという間に家を引き払い、引っ越し、淡路島に居を構えていました。

最初の1週間は妙に晴れ晴れとした気持ちで、車を停めてパッと前を見たら「8080」ナンバーの車が2台、目の前に停まっていて「お〜〜」と感激したり。


そこから引っ越しとか諸々の作業が落ち着いてくるにつれて、ムクムクッと“恐怖心”が出てくるのがわかりました。

「このままいけば食べられなくなるかもしれないし、家賃とか税金とかどうすんねん?!」みたいな。会社員時代はそれなりに稼いでいたけれど、一騒動あり(笑)、貯金よりも高い税金の方が気になってくる、、、みたいな感じで。

それを埋めるために焦り、
仕事系の交流会とか、ビジネスありきで人とのミーティングを入れてみたりとか、そんなことをしていました。

けれど、焦りとか不安が心の表面を覆っているから、そんな中行動してもうまくいくはずがなく。“なんだか空回りしているなぁ”という感覚がついて回っていました。

そんな僕を変えてくれたのは、
淡路島の自然と淡路島で生きる人々でした。

島で借りた家は山の中にあり、海が見え、車や人の音よりも鳥のさえずりが聞こえ、夕日が綺麗なところでした。

ただただ、起きて・過ごし・寝る、その繰り返しの中に“自然の営み”が横たわっていることを感じられるような、そんな場所。
そんな環境で生きていると自然と、「これでいいや」と安心80%+諦め20%みたいな感情になっていき、大きな自然に身を任せるだけで焦りとか恐怖心が溶けていくことがわかってきました。

そして、人。

淡路島は本当に面白い人が多い。
本当に人間的に魅力的な人が多くて、挙げたらきりがないけれど、

・定植から染色まですべて手作業&ノンケミカルで行う藍染職人さん
・インスピレーションをもとに移住・独自の製品を開発する女性
・10代から占いに生き、養生カフェを経営するママ
・性の解放を通して女性を癒すことをライフワークにした奥様と主夫の旦那様のご家族
・個人的クラウドファンディングで1000万円集めて、グランピングやオーガニックカフェを運営するオーナー
・自然栽培で自然界の声を聴きながら農業を営むご夫妻

まだまだまだまだ、、「なんて面白い人生なんだ!」という方々がいて、
そういう人と話すと自分が抱えてきた“枠組み”みたいなものがボロボロと崩れていくのがわかりました。

その“枠組み”はこれまでの人生で経験したことや出会った人をもとに作られた【常識】とも置き換えられるもので、僕の【こうあるべき】を形作っているものでもありました。

僕の【こうあるべき】は僕自身にすごく厳しいもので、
・頑張って当たり前
・価値を示さなければいけない
・頑張り、価値を認めてもらえるからお金がもらえる
・それらの中で、暇はいけないこと
・・・・
といった感じで、(もっとあるけど、)

ようは、『自分に厳しくし、クリアした分、ご褒美がもらえる世界』と認識していたわけです。

それって結構しんどくて、周りと比べ、ハードルをどんどんどんどん高く設定して、それを超えるために努力をし、、、、みたいな日々。

MBA受験のために仕事後、カフェで来る日も来る日も勉強していたときは、気が緩んだときに“ツーーっ”って涙を流した日もありました。笑


けれど、淡路島の自然と人が「『気軽に、楽に、心地よくした分、ご褒美がもらえる世界』だんだよ」って教えてくれました。

【遊ばざるもの、食うべからず】

僕ら人間は苦しむために生まれてきたわけじゃなく、楽しむために生まれてきた。

「好きなときに好きなことを好きな人とするために生まれてきた」

それが“自由”ということであり、“自由”でいることを自分に許可するからこそ、そうやって生きていけることがわかりました。

これまでの枠組みの中で自分に枷をし、勝手に可能性を制限し、見えている世界に執着して生きているのは間違いなく“自分”であり、そこを抜け出す許可を出すのも、また、間違いなく“自分”でした。


淡路島は国生みの島。

伊奘諾様と伊奘冉様が世界を始めた場所。
そんな場所で、温かく迎え入れていただき、穏やかに過ごすことができたからこそ、自分の可能性に蓋をしない、新たな自分に出会えたなぁと感じています。

そして、次は、長野に移住します。

理由とか経緯もまたミラクルで面白いんだけれど、またの機会に書き残したいなと思います。

淡路島での時間・出会い・自然・環境、すべてと、そして、自分自身と支えてくれる人に感謝を込めて。

ありがとう。

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