「ママは変わったよね」とあなたはいう
「今回の理科はやばかったわー」
といいながら定期テストの結果表をみせて
「でもこれはよくて、これはまあまあなので、
次またがんばりまーす」
みたいにほぼ一方的にまくしたてるのを笑
そっかそっか、と聞いたあと、
「ママは変わったよね」と
むすめ(中3・受験生)がいった。
「前はさぁ、(点数の低い)テストみせるとき
めちゃくちゃこわかったもん、
まぁ今も一瞬目がこわいけど(笑)」
と笑いながら。
え?そうだったっけ?と言ってしまうくらいあんまり覚えていないのだけれど、
そうだ、確かにそうだったかもしれない。
(まぁ今もひととき目がこわいらしいけどね笑)
むすめたちが小さかった頃は日々イライラしまくっていたわたしも、このままではやばい、とコーチングを学んでからは、感情のままに怒る、ということは少なくなったつもりだった(もちろんゼロではない)。
でも、むすめが中学生になり、これまでほとんど勉強することがなかった彼女の定期テストの結果をみたあのとき、
「うおーこれはなんとかしなければ!!
母として!!」
みたいなスイッチが入ってしまった自覚がある(笑)
なんでそうなってしまったか。
たぶん昔の(むすめと同じくらいの年のころの)自分の感覚を、むすめに重ねてしまっていたんだよね、と今振り返ると思う。
わたしはその昔、テストで点数をとるための勉強は苦手じゃなかったのだけど、
そのテストでいい点をとること、というのは当時の自分にとって、あのころ自分が思っていたよりも大事なことだったのかもしれないと最近思っていて。
というのも、
父や母に認められることなく生きていた(と感じていた)昔の私にとって、
もうほんとこれくらいしかないから、
これだけはなんとか維持しなきゃね、
(これなかったらわたし、まじ何もなくて何のためにいるのわからない)
と(無意識に)感じていたため、
褒められなくても認められなくても、
テストでいい点をとれる自分でいることは、
わたしにとって、大袈裟にいえば死活問題みたいな感じのものだったのかもね、と今は思ってる。
だから、むすめが中学生になり、
テストの点数による評価とか順位とかがいよいよ出るようになって、
その結果がのびしろ満載なのをみたときに、
昔の自分の不安を投影させて、
これはやべー、なんとかしなきゃ、って
思ってしまったのかもしれない。
もうほんと、子育てって、
子どもを自分と同一化してしまいやすいよね、って改めて思う。
こどものために、って思えば思うほど。
だから、
自分の思考に気づき
自分の感情をひもとき、手に取り、
それがどこからきたのか、
どんな不安なのかを感じ、
受け入れることが大切だよねって改めて思う。
わたしの場合
「この感情は、この不安は、
わたしのものだ」とちゃんと認識できたことで、
むすめと切り離すことができた気がしてるから。
こどもが自分で考えられるように、
起きるかもしれないことや可能性を示してあげることと、自分の不安を投影させたり、押し付けることはちがうのだから。
そう考えながら
投影してたのは不安ばかりじゃなかったな、と気づく。
むすめが小さいときに習っていたバトントワリングだって、自信に溢れ魅力的に踊るおねえさんたちをみて、
あんな風になりたかったなって思っていたのは
たぶん娘じゃなくてわたしだったしね。
あのころも、
自分がやりたかった、とか
自分がこうなりたかった、
をそうは言わずにも投影させて、
それが気づかずにも圧となり、
むすめにやりたいって言わせたんじゃないの?
って、今となっては思ってる。
(続かなくてすぐやめたけど笑)
いやぁ長女はいろいろ大変だっただろうなぁ。
下のムスメは様々な、数々の反省から
割とのびやかに育ってる(と思ってる)けれど、
長女の子育てを振り返ると、
いやいや申し訳なかったね、と思うことがたくさんある。
*
そんなこんなを経て、
「ママは変わったよね」とあなたはいう。
その言葉のあとには
「ママはさぁ、よくなったと思うよ?」(←上から 笑)
「ほらママ マザーズコーチングっていうのやってるから」
と続くことも多いのだけど、
それを言ったらさぁ、
あなたが「怖かった。あの頃のママやばいと思ったわ」という中1のころも、わたし余裕でマザーズティーチャーだったけどね!!笑
なんか、、すみませんでしたね、ほんとうに。
いや、あの頃だって言ってしまった後に反省してたよ?
反省して、修正しようと歩み寄ってたつもりだよ?
のびしろは今もまだまだあるけれど、
だんだんと変わってこれたということを素直に喜ぼう。
娘に変わった、と言ってもらえるくらい、子育てに活かせるようになったってことだ。
それは自然と意識が変わってきたということだから。
*
いろいろ反省が多いわたしですが、
いつだって、あなたのために、って思ってた。
コーチングにであっていなかったら、
その「あなたのために」が100%のままで、
たぶん、
そんな自分を疑うこともなく、
気づくこともなかったでしょう。
あなたに過去の自分の不安を投影させて
あなたに不安を引き継ぎ、
あのころのわたしと同じように、
不安をエネルギーに頑張らせることになったかもしれない。
あなたたちむすめが、
不安のためにじゃなくて、
自分のこれからへの期待と希望のために、
がんばることができますように
だからこれからも、
ハハなわたしは自分と向き合い続けようと思うし、
学び続けようと思っているよ。
*
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