そのほうが、ずっと健やかだ
この前ふいに、
もしも万が一、急に人生が終わってしまうとしたら、やり残してしまった、と思うことはなんだろう、って考えた。
これまでも考えたことあったし、
その都度いろんなこと思ってきた気がするけど、
今、一番に浮かぶのは
娘たちのこれからの人生の
大きな決断やライフイベントはもちろん
嬉しかったり悲しかったりする日々のできごとを
そばで見守ることができなくなるということ
それが一番残念なことだと、迷いなく思った。
もちろん、仕事の面でもっとこうできたらいいなぁって思うこともあるし、欲しいものもあるしきれいにもなりたいし行きたいところだってある。
それだって、やり残したことにはなるんだろうね。
でも、日々のすったもんだはありながらも、
家族が食べたいというごはんを作ってそれを美味しいと言う顔をみること、
娘たちの話をきいて笑ったりする毎日はとても幸せで、
まだまだ続く彼女たちの人生の1ページ1ページを
もっともっと そばで見守っていきたい
それができなくなるのとしたら、一番残念なこと。
と思うと同時に、
今はその大事なことができている、ってことだよね?
あ、わたし今けっこう幸せなんじゃない?
そうだよね?
と、わかっていたようでわかっていなかったことに気づけたように思えた。
コーチングを学んでからというもの
これまでだってそうしてきたつもりだった。
でもなんだかこれまでになく
今も十分いいじゃんわたし!!って思えたのはなぜなんだろう。
もしかして、これまではいいじゃん、って思おうとしていた?
いいじゃん、って思う自分を信じられていなかった?
とにかく、そう思えた一日は、いつもよりも気分がよくて、なんか晴れ晴れとした。
それでその日、
夜ごはんをつくりながら、「わたし、今を、なんだかんだいいと思ってるんだよねー」っていったら、思いがけず夫がはっとしたような顔をして、
「それは、すごく嬉しいなぁ」としみじみ言った。
そういえば、わたしが子育てに行き詰まりずっとイライラモヤモヤしていた頃、
彼はわたしに言ったんだったな。
「もしかして会社辞めたこと後悔してるの?」って。
それがちょっと責めるみたいな感じに聞こえて、
そんな調子で言われたことがなんかイラっとして、
え?知らなかったの?うそでしょ?の気持ちをこめて笑
「え?してるけど?」って、こたえたんだけど、そのとき彼は、けっこう衝撃を受けた顔をしてたっけ。
子育てをきっかけに妻が仕事をやめた。
それが妻が決めたこと、妻の選択だったとしても、それを後悔していると断言されるのは、彼にとってつらいことだったんだろうね。
(あのころもそれがわかっていながら言ったたのかもしれない。
わかっていたからこそ、言いたかったのかもしれない、あのころは)
あれから何年たったかな。
あれからもいろいろもがいてきたけれど、
今のわたしは、「前のわたしからみたら何ともないと思うかもしれない今」をとても大切だと心から思えていて、それを彼も喜んでくれる、ということも嬉しかった。
そうか、わたしだけだったんだよね。
わたしが 『今のわたしではない 何かにならなければいけない』と思っていたのは。
今が100%って思ってるわけじゃない。
もっとやりたいこともある。もっとこうしたい、もある。
もっとこうなれたらいいな、とも思う。
いまよりもっと、の気持ちももっていていいと思う。っていうかもっていないとね、とも思う。
でも、そののびしろは、
一番大切なもの 娘たちと夫、大切な人たちとの今の幸せを大切にしながら、
今もすでに大切なものはこの手にある、って思いながら、
埋めていったらいいよね。
そのほうが、ずっと健やかだ。
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