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人の心にささる英語スピーチをするために、心がけている12のこと

こんにちは。
国際機関で10年間、貧困削減の仕事をしたり、
コーチングやファシリテーションを通じて
人の能力を引き出す力を磨いているTomoです。

今回は
・海外4か国で10年間仕事してきた経験
・大学時代に英語スピーチの全国大会で優勝
した経験をもとに、
人の心に刺さる英語スピーチのコツを紹介したいと思います。

英語力の中ではスピーチに最も自信があります。
事前に準備できるので、非ネイティブのハンデがあまりでないのと、
英語力以外のコミュニケーションを総動員できる機会だからだと思います。

ここで紹介する12のコツは、いろんな場面でスピーチをする機会がある
僕が毎回気を付けていることです。
大事な場面で英語でスピーチをする日本人の皆さんの
何らかの役に立てれば嬉しいです!

事前準備編

メッセンジを一つに絞れ

たくさんの言いたいことを詰めても、忘れられるだけです。
人の心に残るのはひとつのメッセージだけだと思って、
自分のいいたいことを削りに削りましょう。

いいたいことが一つ決まったら、それを伝えるために
例を取り入れたり繰り返しを取り入れて、
相手に何度もそのメッセージを届けます。
いかにメッセージの核を磨くかで、いかに心に刺さるかが決まります。

メッセージを濁すな

いいたいメッセージが決まったら、
そのメッセージを濁さずにはっきりと伝えましょう。
恥ずかしがったり、人にどう思われるかは心配せず、
思ったことを実直に言葉にし、力強く伝えましょう。

ここに揺れや不安があるとすぐ聴衆にわかります。
いいたいことの裏に自信をつけておくことが大事です。

自分の話をせよ

なるべく具体例を用いて、自分の経験に基づいた話を心がけましょう。
抽象的な話は聞いていて心が惹かれません。
自分が苦しんだ話、悩んだ話、うれしかったこと、
これらをとっかかりにすると聴衆も興味がわきます。
いかに人間味を出せるかが勝負です。
自分の感情や経験はとにかくどんどん出しましょう。
たとえば「初めての英語スピーチでいま足が震えています」と
言ってしまってもいいと思います。

短くせよ

これは日本語でも鉄則だと思いますが、
いいたいメッセージを絞れたら、短ければ短いほど
スピーチは歓迎されるものだと思います。
特に自分の母国語ではない場合、聞いている方も神経を集中させているので、短くした方がインパクトが強いです。

わかりやすくせよ

母国語ではないので、絶対にわかりやすい表現を使ったもの勝ちです。
アメリカ人が日本語でスピーチをするときに、ことわざを使ったら
おぉ、となるかもしれませんが、逆にあった文脈でないと意味が伝わらなくなるのと同じだと思います。
簡単な表現を使っているからと恥ずかしがる必要はありません。
伝わるか伝わらないかだけです。
中学英語で十分です。

笑いを入れよ

スピーチのコンテストでは、初めの1分で審査員の笑いをとったら勝ち、
と言われていました。
そのぐらい、冒頭で笑いを取ることは、
聴衆との距離を縮めることに効果があります。
もちろん、高度な技ではあるのですが、
できそうな人は意識して取り入れてみるとスピーチの印象、心に残る確率がぐんとあがります。

人の関心をひけ


うまい方法を使って、「どうしてあなたが私の話を聴く必要があるのか」
を伝える必要があります。
そうでなければ相手はスマホをいじってしまうかもしれません。
自分ならではの面白い経歴を述べたり、
「あなたはこんな経験をしたことがありませんか?」と問いかけてみてもいいかもしれません。

暗唱せよ

事前に原稿を準備するのはもちろんのこと、
なるべく暗唱できたらやっぱり最高です。
当日、アイコンタクトをとったり
しぐさを取り入れるためにも
なんども練習してみて、暗唱できたら自信がつくと思います。

練習せよ

暗唱したあとは、鏡や人の前で練習してみます。
ビデオで録画したり、録音してみてもいいと思います。
特に大事なスピーチは準備が9割です!
友人からのフィードバックは一番役に立つと思います。

当日編

できればその場の笑いを入れよ

先ほども出ましたが、笑いをとることは
本当にスピーチ自体の魅力をぐっと高めます。
できれば、当日のその場の状況に合わせたジョークを入れられたら
一番盛り上がると思います。

例えば自分の前に話す人が大学教授の発表だったら、
「僕は大学をもう少しで落第しそうなくらい
勉強には打ち込まず、あまり学問的なことは言えないのですが、
それでも今日はお伝えしたいことがあります」
みたいに、ちょっと軽いつなぎを入れてみる、などです。
僕は出番の前の人が言うこと、
そして司会者による自分の紹介を
とにかく集中して聞き、
なんとか自分の話とつなげられないか、
笑いに変えられないかを考えています。

場をつかめ

ステージに乗ったら、恥ずかしがるのはNGです。
その時点であなたはスポットライトを浴びる、中心人物。
何も恐れることなく、場の空気を支配する勢いで
スピーチを決めましょう。
自分のペースで、目線をうまく使いながら、
いいたいことをゆっくりていねいに伝えます。
ステージに上がってからすぐに話を始めるのではなく、
自分が場の空気を支配していると感じるまで、
一呼吸待って、聴衆を見渡してから、
スピーチを始めることが大事です。

沈黙を駆使せよ

意外と見過ごされがちですが、
沈黙の使い方はとても大事です。
まずは冒頭。絶対に沈黙を作って、
聴衆の意識が集まっていることを意識してから
スピーチを始めましょう。

スピーチの中でも、
観客に問いかけたり、
大事なところでは長い間を取って
相手に考える間を与えたり、
注意をひくことはとても効果的です。

目線をつかめ

スピーチ中の目線は常に観客です。
全体をみるのではなく、
座っている個人個人と目を合わせます。
一人当たり3-4秒じっくり見る
→次の人をみる

のやりかたででじっくりいろんな人と
目を合わせると、
観客も自分に語り掛けられているような印象を受けます。

さいごに:名スピーチ3選

アメリカはスピーチがとても盛んな文化で、
歴史的なスピーチも数多く輩出しています。
そんな名スピーチを見ることは
とてもいい勉強になるかもしれません。

僕が大好きな三つのスピーチを紹介して
締めとしたいと思います。

①オバマ大統領が世間に名をはせたスピーチです。
情熱、盛り上げ方が最高です。

②スティーブジョブズのスタンフォードでの卒業式のスピーチ。
シンプルで冷静に語りながらも、個人的な話からとても心に残る話を繰り広げます。

③コメディアンのEllenによる卒業式のスピーチ。笑いのセンスがピカイチ、でも泣けるメッセージも入っています。

*もし、とっても大事なスピーチがあり、個人的にフィードバックしてほしい、という方がいらっしゃれば、時間・内容次第でご相談できるかもしれません。Noteのこめんとかこちらのアカウントまでご連絡ください。


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