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現状維持?現状打破?それはあなたが望むコンフォートゾーン次第

私の今年のテーマは「壁を打ち破る」です。この「壁」が意味するのは、「現状」という壁のことです。したがって、「壁を打ち破る」というのは「現状を抜け出して、現状の外へ行く」ということです。ただし、私だけが現状の外に行くのではありません。私のコーチングを受けた人たちも現状の外へ行くのです。

さて、あなたがコーチングを受けてみたいと思うのは、現状を維持したい時でしょうか?それとも現状を打破したい時でしょうか?よくよく考えてみると、答えるのが難しい質問です。

普通の人は、現状の居心地良いところは維持したままで、不満に思う部分だけを解決しようとします。それで表面的には問題が解決することも多いのですが、あなたが心の奥底で感じている現状に対する違和感がそれですっきり無くなるのかいうと疑問です。

やはり、ここで一発逆転なのか、はたまた一念発起なのかは分かりませんが、根本的な変化を期待するのであれば、それはもう現状を抜け出すしかありません。

自分の悩みがどちらの種類なのかが分からないという人のために、次のような質問をしてみましょう。

  • 同じ問題が何度も発生していませんか?

  • 何年も同じ場所にいて、ずっと解決されない問題や悩みはありませんか?

これらはよく構造的な問題などという言い方をしますが、要するに現状が変わらない限り解決しない問題です。

どうしてこういう状況なのに現状を維持しようとするのでしょうか?

それはずっと刺さったトゲのような問題が存在しても、その空間が、そこにいる人にとっては居心地のいい空間、すなわちコンフォートゾーンになっているからです。問題となっている箇所以外は、いつもの場所で、いつもの仲間と、いつものように過ごす心地いいコンフォートゾーンなのです。

言ってみれば、いまのコンフォートゾーンの居心地の良さを捨ててまで、新しいコンフォートゾーンに移りたくないわけです。新しいコンフォートゾーンは未知の世界なので、ちょっと怖いと感じるし、そこに行くのは不安なのでしょう。

けれども、新しいコンフォートゾーンは、いますでにある別のコンフォートゾーンではなく、現状の外側にあるゴールから定義され、あなた自身がマインドを使ってこれから作っていく空間です。現状のコンフォートゾーンで感じる違和感や不満の要因などを解消して、新たに構築できる清々しい空間です。

現状にいる間は現状の外側のゴールは見えません。現状の外におぼろげに見えるだけです。ゴールはおぼろげなのだけれど、そのゴールを達成している自分がどのようであるのか、どのように振る舞っているのかという自己イメージを詳細にイメージしながらコンフォートゾーンをじっくり時間をかけて、丹念に描いていくのです。案外、ゴールがはっきりとしていなくても、コンフォートゾーンは描いていけるものです。

普通は職業のゴールが一番重要なので、そこから新しいコンフォートゾーンをイメージしていく人が多いと思います。でも、職業以外の人生のさまざまな場面、例えば、趣味、生涯学習、社会貢献、ファイナンス、健康、家族などについても同じようにゴール設定し、コンフォートゾーンをイメージをしていってください。

そうやって、あなたの人生のあらゆる側面を含んだ新しいコンフォートゾーンを丁寧に描いていって、そこに臨場感が出てくれば、徐々に居心地の悪さがなくなります。そして、どうしても向かっていきたいところになっているはずです。ここまで来れば、努力する必要はなく自然と新しいコンフォートゾーンに移行して、その中にいるようになります。

もう二度と古いコンフォートゾーン、すなわち以前の現状には戻りたくありません。その時には、以前に抱えていた問題や悩みはもう消えているでしょう。


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