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未来に対して自信を持つ

何か新しい事を始める予定はありますか?

4月になると、やっぱり新しい事を始めたくなります。開花の遅れていた桜がようやく満開になり、これからお天気の良い日が続くようになると、活動的になる人がどんどん増えてきそうです。

みなさんは新しいことにチャレンジする時、ちょっと尻込みしてしまう方でしょうか?それとも、最初からどんどん臆せず積極的に前進できる方でしょうか?

人には未知のものに対して好奇心を持つという性質がありますが、好奇心から小さく始めた事でも取っ掛かりさえ上手くいけば、その後もしばらくは続けていくことができます。


「やりたい!」にはどのようになる?

そして、好奇心で細々と始めた段階から心から「やりたい」と強い感情を持つまでになるには、一瞬でそうなる場合もあれば、知識を蓄えながら小さな好奇心を育てていく場合もあります。

前者の場合は、これまで生きてきた中で自分の中に吸収して来た様々な情報が、おそらくその瞬間にある形に統合され、「やりたい!」とひらめいたのでしょう。

後者の場合は、ゆっくりと時間をかけて、自分で試しにやってみたり、人から教えてもらったり、自分で書籍やネットで調べてみたりして知識を蓄えていくことで興味を深めていった結果、「やりたい!」という感情に到達したのです。

「やりたい!」と思った瞬間はとても前向き

どちらにしても「やりたい」と思った時には、「自分には歯が立たない」「出来るわけない」などとは考えていないはずです。「やりたい」と思う事をやっている未来の自分を頭の中で想像してワクワクしているのではないでしょうか?

その時、自分の過去の実績とか、これからやろうとする事が他人にどう評価されるのかは何も気にしていないはずです。もちろん一部の人は「失敗したら、恥ずかしい」などとネガティブな思考が沸々と湧いてくるかもしれません。けれども、それは「やりたい」と思った後に、過去に失敗した苦い経験を思い出し、同じ事が起きるのではないかと予想してしまった結果です。

少なくとも「やりたい!」と思った瞬間は、エフィカシーが高かったのです。

エフィカシーとは

ここでエフィカシーとは、ゴールに対する達成能力の自己評価のことです。何かをやろうとする時に、それをやった実績があるわけでもなく、何か明確な根拠があるわけでもないのに、自分はやれる、自分には出来るという感覚のことです。コーチングではゴールは現状の外側にあるものと定義するのですが、まったく新しい事にチャレンジしようとしているのならゴールと呼んでもいいでしょう。

小さい頃はエフィカシーが高かった

小さな子どもの頃は誰しも自分の能力に対してポジティブな感覚を持っています。けれども、いつの頃からか何かにトライして失敗すると、「また失敗をしたの?ダメな子ね」「あなたにはまだ無理だから、やめときなさい」などと周りの大人から言われ、それをその場で跳ね除けられれば良いのですが、小さな子どもにはそんな事が出来るはずがありません。そして、聞き分けの良い子に限って言われた事をそのまま受け入れてしまいます。

すると、エフィカシーが下がっていきます。その結果、「自分には無理なんだ」と自分の能力に自ら制限をかけるようになります。

そうやって、セルフレギュレーションがかかった状態で大人に成長して行く人がほとんどです。

エフィカシーとセルフエスティーム

幼稚園や小学校に入る頃になると、やれる事がどんどん増えてきます。習い事をしたり勉強をしたりすれば、それなりに成果を上げて、大人から「出来る子ね」と一部能力を認められるようにもなるでしょう。そして、自分でも何かを達成すれば「出来た!やったよ!」と誇らしさを感じるようになります。

でも、この感情はエフィカシーとはちょっと違います。「成果を上げて」「能力を認められる」ようになるというのは、他人が決めたルールに従って頑張って得た成果が他人が決めた基準に達して、その結果、褒めてもらって誇らしいということです。

これをセルフエスティームと言います。セルフエスティームとは過去の実績に基づいて評価され、与えられた賞賛や尊敬、ポジション、位に対するプライド、誇りのことです。

成果は過去のもの、その基準は他人が決めたものです。

過去の実績を他人に褒めてもらって誇らしいと思う事が悪いと言っているのではありません。それどころか、セルフエスティームが高いことは良い事です。そうではなくて、セルフエスティームが高くても、エフィカシーが低ければ、これから来る「今」をより良くする事が難しくなってしまうのです。

未来思考のエフィカシー

セルフエスティームは過去実績に基づいていると言いました。過去は既に経験した事で、二度と戻ってくることはありません。遠くに遠ざかって行くだけです。

一方で、未来はこれからやって来ます。ただやって来るのではなく、未来に対して色々働きかけをして、仕掛けをして、そうやって準備した未来が「今」にやって来るのです。このようにコーチングでは、時間は未来から現在、現在から過去に流れて行くと捉えます(実際に時間がどう流れているのかは知りません。時間など存在しないという科学者もいます)。

エフィカシーの定義の中に含まれるゴールは未来に設定するものなので、実はエフィカシーとはゴールを達成した未来の自分の能力を評価しているわけです。すなわち、現時点で能力が足りていなくても問題ないのです。「今はこんな自分だけれど、ゴールを達成する時にはちゃんと能力が備わっているから大丈夫」ということでいいのです。さらに、ゴールを達成する方法も道筋もまったく分からないけれど、とにかくゴールを達成できると思えていればいいのです。

つまり、自分で勝手に「出来る!」と思えばいいだけなので、エフィカシーを高めるのはある意味簡単です。他人がどう言おうと関係ありません。全くの自己評価です。

それなら誰にでも簡単に「自分には出来る!」と思えるかと言うと、現実にはそうなっていません。

その理由の一つは、私たちは子どもの頃から実績に基づいて他人に評価される事に慣れてしまっているので、未知の事に取り組む際に根拠なく自分の能力に自信を持つことが出来なくなっているのです。

もう一つの理由は、「自分には出来る!」と勝手に思えばいいと言われても、そのゴールが途轍もなく大きくて遠いものであれば、自信を持つのはやはり難しいということでしょう。

目指すのは現状の外側のゴール

コーチングではゴールは現状の外側に設定するものでした。現状の外側というのは、現状の中にいるあなたからは見えない所です。あなたは見えない所にある、壮大で、大きくて、途轍もないゴールに対して、自分はそれを達成できるんだと躊躇なく思えるでしょうか?

ちょっとビビってしまうのが普通ですが、それでも人は「出来る」と思えてしまう生き物なのです。

コーチは最強のドリーム・サポーター

とはいえ、自分一人で自信を持ってそう思うのは難しいかもしれません。でも、サポートしてくれる人がいれば大丈夫です。実際にエフィカシーが高い人がそばにいるだけでエフィカシーは上がるものです。

もし、あなたのそばにプロのコーチがいるなら、あなたの大きな夢≒ゴールの達成をサポートする最強のドリーム・サポーターになってくれるでしょう。なぜなら、プロのコーチはエフィカシーが高いうえに、正しい「マインドの使い方」を知っているので、単にエフィカシーを上げるだけではなく、さらに高いゴールを設定して、それを目指していけるようにとサポートしてくれるのですから。



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