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Have-toばかりをWant-toだけに

11月に入り、今年もあと2ヶ月を残すばかり。そう思うと途端に気持ちが焦りませんか?

本当は年末までに絶対にやらなければならない事など何もないのに、「何かやる事を探さないといけない!」と思ったりしていませんか?

なんだか世間の慌ただしい雰囲気に合わせるように、無意識が自分に働きかけているようです。

そして、よくよく普段の生活を思い返してみると、年末に限らず「こういう風にしていないといけない」と勝手に思い込んでいることがたくさんあったり、「やらなければならない」ことを探したりしています。

もしそうなら、あなたのマインドがHave-toに傾いているのでしょう。

毎日がHave-toで満たされていると、私のようなプロのコーチが「一日中、Want-toでいきましょう!」と言っても虚しく聞こえます。そんな事は、出来るはずがないと。

もう完全にHave-toでやらされている世界の方が普通であって、それにどっぷりと浸かってしまっているようです。

私もコーチになる前はHave-toだらけの人生だったので、あまり人のことは言えないのですが、Have-toである限り本来の能力は発揮できません。創造的逃避が起こって、どうしてもその事から逃げようと無意識が働くからです。

だから、十二分のパフォーマンスを発揮するにはWant-toでいくしかないのです。

そうは言っても、多くの人にとって急に一日中Want-toで生きろと言われても難しいのは分かります。

Have-to中心の人生からWant-toだけの人生に変えていくには、毎日の一つひとつの判断や行動が、本当にWant-toで行えているのかを確認することが必要かも知れません。

そこで問題になるのがWant-toの基準です。あなたは何をもってWant-toと言うのでしょうか?

例えば会社員なら、担当としての中心業務以外にもやらなければならないことが山ほどあります。それらをすべてWant-toに出来るでしょうか?

営業担当なら得意先を訪問して商談するし、たまには会食もするでしょう。その同じ営業員が出張費の精算もするし、月次数字の報告業務も行うでしょう。出社する時には電車に乗るし、乗っている間にビジネス書などを読んで学ぶこともあるでしょう。

これらの一連の事をWant-toでやれるのかどうか?

少し考えてみてください。もしあなたが漠然と会社員をして給料をもらっているだけならどうでしょうか?Want-toでできますか?

出張費の精算は、あなたが先払いしていれば会社からお金を取り戻さないといけないので、面倒臭さは多少あっても、取り戻すのはWant-toと言えなくはないかも知れません。では、月次数字の報告はどうでしょう?自分では大体の数字が掴めていれば良くて、上長のために報告すると言うのは全くのHave-toだと思いませんか?

別の意見をお持ちの方もいるとは思いますが、私が言いたいことは大体理解して頂けるのではないかと思います。

さて、あらためて言いますが、それら全てをWant-toで出来るでしょうか?

それはあなたのゴール次第です。

将来、今勤めている会社から飛び出して、起業して、もっと世の中に役に立つ事業を展開するというのがあなたのゴールの通過点であるならどうでしょうか?

あなたが経費や業績をチェックして経営に活かしていくと言うのが想像できれば、経営者の視点から経費精算のプロセスの改善点に目が入ったり、月次数字の報告の仕方や分析が気になったりするでしょう。そうした視点を持ちながら取り組めば、Want-toの気分になって来ませんか?

たぶん、そういうことなのです。

Want-toかどうかの判断は少し難しいと思いますが、抽象度を上げたり下げたりしながら慎重に判断するのをお勧めします。抽象度の低い、すなわち具体的なレベルで面倒くさいと思えることも、抽象度を上げて視点を高く持てば、実は自分のWant-toに合致すると言うことはよくあるからです。

こんな風にWan-toかHave-toかというのは、直感的に、簡単に決められないことも多いのですが、それもゴールを持ったうえで、判断することに慣れてくれば割とスイスイとできるようになると思います。

ぜひ、あなたの生活をWant-toで満たしていけるように、まずはゴール設定から始めてみてください。


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