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ゴールに相応しい行動・判断を身に付ける!

今回はゴールを設定した後、どのようにゴールに向かっていくのかを考えてみよう。言うまでもなく、ゴールは現状の外にあるものだ。そして、ゴールは一つではなく、人生のあらゆる側面に幾つも設定するものだ。

ゴールを設定しただけでは、当然、何も変わらない。これまでと同じ日々が続いて行くだけだ。

せっかく現状の外のゴールを見つけたのに、日々の生活が変わらないのであれば、何のためのゴール設定なのか分からない。

そこで、まずはゴールを達成した時の世界を考えてみよう。

あなたが現状の外のゴールを達成した時、居心地が良いと思う物理的・心理的な空間は今とは違っているはずだ。それは新しいコンフォートゾーンと言えるものだ。

ゴールを設定したら、自動的に新しいコンフォートゾーンができる訳ではない。意図的にイメージして作っていくのだ。

朝起きてから寝るまでの間で、自分が生活しているそのコンフォートゾーンをリアルに想像してみよう。

ゴール自体は現状の外にあるのではっきりとは見えないが、案外、ゴール達成した時のコンフォートゾーンというのは、詳細に想像できるものだ。

ここでは具体的にゴールが何であるかを書かないが、例えばゴールを達成したら、今の何倍も大きな仕事をしていると想像できるとして、その時の年収は今の10倍になっているとする。

すると、年収が10倍なら、寝ているベッドも今とはマットレスのスプリングの質が全然違うだろうし、朝着替える服も値段が一桁位違うだろう。ランチも1000円程度の定食ではなく、5000円〜1万円が普通になっているかも知れない。

普段付き合っている人も随分と変わるだろう。企業や団体のトップと会うのが普通で、海外要人とのアポも当たり前になっているかもしれない。

一方で、社会貢献のために金銭面のサポートはもちろんのこと、実際にボランティアとして体を動かして何かサポートをしているかも知れない。

こんな風にゴールに合わせて、どんどん新しいコンフォートゾーンを描いて行くのだ。

そして、新しいコンフォートゾーンが当たり前と思えるように、繰り返し頭の中で思い起こしてみる。

この辺りで、疑問に思った人がいるのではないだろうか。頭の中で描くことにどんな意味があるのかと。

そこで、小説を読んだり、映画を観たりしている場面を考えてみよう。

あなたは通勤電車の中で小説を読んでいる時、ガタゴト電車に揺られている感覚よりも、小説の中のストーリーの方に没入して、小説の世界の方がリアルに感じているだろう。

アクション映画を観ている時も、アクションシーンでは手に汗握って観ているだろうし、大きな爆発音が鳴れば、映画のシーンと分かっていても、リアルにびっくりするだろう。

ゴール世界のコンフォートゾーンにリアルな感覚を持つのも基本的に同じことだ。人は今いる物理世界以外の心理的な空間にリアルさを感じられるのだ。

小説や映画との違いを言えば、自分でその新しいコンフォートゾーンを描いていく必要があると言う点だ。

さて、新しいコンフォートゾーンが描けたら、あとはそのコンフォートゾーンを日々維持して体感してみよう。

やがて、新しいコンフォートゾーンが自分にとって本来あるべき状態だと馴染み始めると、いま目の前にある現実に違和感を感じてくる。

するとその違和感を解消しようと、無意識が働き始め、日々の行動や判断が新しいコンフォートゾーンに相応しいものになって行くのだ。

こうやって、これまで古いコンフォートゾーンを維持しようと働いてきた日々の行動や判断が、今度はゴール側の新しいコンフォートゾーンを維持しようと働き始めるおかげで、ゴールに向かってどんどん進んでいけるのだ。

すべては、現状の外にゴールを設定したところから始まっているのである。

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