実家の冷蔵庫を開けたときの話
誰かが言っていた。
「実家に帰って炊飯器のサイズが小さくなっているのを見たときに、両親の老いを感じた」と。
私も似たような思いを抱いたことがある。
連絡も入れず、ふいに帰省したときのこと。あいにく父親も母親も不在で。飲み物を探すために冷蔵庫を開けると、中にはほとんど食品が入っていなかった。誰もいない実家の、電気の消えた台所。冷蔵庫の庫内灯が強烈に眩しくて。その中で感じた、あのなんともいえない寂しさを今でも忘れることができない。
私が実家暮らしをしていた頃は、ジュースやら、ジャ