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今年はあろうことか、父の命日をすっかりさっぱり忘れていたのです。

翌週になってやっと気が付いて、お墓参りに急行したわけなのですが、もう10年もたって、それが日常になって、もちろん時折思い出して物思いにふけったり、もっと話したいことがあったんじゃないかなと少し憂鬱な気持ちになったりもするのですが、おおむね自分の生活がそれによって何か変わることがないぐらいには父のことを忘れていることに少し驚いているのです。

先日、僕は50歳の大台を迎えました。

父が死んだ70歳まであと20年。
これが目下、僕の人生の目標値でもあります。

昔からの友人たちから、メールやSNSメッセージをもらうことがない代わりに、最近になって知り合ったひとたちから誕生日おめでとうなんてコメントをもらったりなんかして、寂しいのと嬉しいのと、丁度中間というか、この歳になってめでたいもなにもないなーと思いつつもやっぱりちょっとだけうれしかったりしている自分に、大人ってこんなだっけ?となんとなく残念に感じたりもするのです。

父が死んだ70歳になるころ、僕はどんな僕だろう。
元気にしてるだろうか。
まだ夢を見ているだろうか。

子どもたちの手は離れているだろうから、持て余した時間を使って、引退したらやりたいことリストを片っ端から消化しよう。そのためにも今のうちに死ぬほどたくさんリストアップしておこうと思います。

あ、いや。
死なない程度にしておこうかな。


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