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たとえばそれが自分のことでなく,友だちから相談された悩みだとしたら―7つの習慣セルフコーチング

もともとできもしないことで頭を悩ましていることに気が付いているか。

そもそも解決策がないことを何とかしようとしていることに気が付いているか。

気が付いていないなら,今すぐに自分の思考にふと目を向けてみようか。

できる限り客観的に。



じっくりじゃない,”ふと”だ。

あれ?なんだろ,これ。
みたいに,ふと目を向けてみて欲しい。

たとえばあなたがここ一週間ぐらい頭を悩ませている”その”話が自分の話でなく,友人に相談された話だったとしたら,なんと答えるのか?

あるいは,とある雑誌の相談コーナー的なトピックにあがっているのをふと目にしたとしたら,あなたはいったいどんな感想を持つか。


そして,今あなたが感じたその感想をあなたの口からもしも告げられたとしたら,あなたはそれに対してどう反応するのか?


どっちも自分なのに,立場が変わるとなぜか反応が異なることに気が付く。そこで今度はなぜ反応が異なるのか考えてみる。

今度はじっくりと,ゆっくりと,時間をかけて。それこそ,事例研究として客観的にとらえ,詳細に分析してみるのだ。なんならそれで論文を1本書いてみてもいい。


その時生まれた感情が,当事者としての感情と異なるのは,まあ当たり前だ。善悪の主体は常に自分なのだし,また誰しも自分のことは案外よくわかっていないものだからだ。
それどころか,感情はその時の体調や置かれた環境によっても大いに変わるし,下手をすれば”なんとなく”まるきり逆の感情が生まれたりもする。

さらに悪いことには自分の頭がこさえた論理と感じた感情が何にもまして正しく,美しいと感じてしまうものなのだからやっかい極まりない。


けれども,客観的な分析をしてみると,自分の感情がいかに自分勝手な理屈で作られているかわかる。判断基準も,結論を支える根拠も,その前提たる事実さえも,寸分の主観を挟むことなく,絶対的な事実のみで構成される,なんてことはそもそもないのだから。


そして,それに気付くだけで,実はその負のスパイラルから逃れるための第一歩を踏み出していると言える。

できもしないことに頭を悩ませていても解決しない。自分のキャパシティを超えた悩みを完全勝利に導くなんて容易じゃあない。もともと簡単には解決しない問題なのだから当たり前だ。

本当はそんなものすぐに放り出せればそれが一番いいのだけれど,そういうのは簡単じゃない。責任感とか,信条とか,矜持とか,そういうあやふやなものに守られているから。守られて,守られて,さらにこれからも守り続けようと思っている大事なものだから。


だから,とりあえず気付くだけでいい。

できるだけ客観的に,できるだけ合理的に,あなたの悩みを分析してみる。時に,できるだけ合理的に考えたと勘違いして満足している自分に気が付ければさらに良い。気付かなければ,いつまでたってもそのままだけれど,気付けばいつかなんとかできるはずだ。


とりあえず,それぐらいテキトウでいい。



客観的な視点で新しい自分を発見する

7つの習慣セルフコーチング

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