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25歳までに一度考えて欲しいこと。

僕は今年2023年で49歳になります。
これぐらいの年齢になると、たぶんみんな無意識に理解をしてしまうと思うのですが、『時間』というのは、本当にものすごい『資産』になるのです。

若いうちにこのことを本当の意味で理解できているひとはそんなにたくさんいないと思います。

でも、だからこそ、25歳ぐらいまでにこのことについて一度真剣に考えてみて欲しいと思っています。



時間はそのまま資産に換えることができる。
お金の話です。
逆に言えば、時間を使わなくては大きな資産を築くことができないのです。

宝くじとか、ギャンブルとかで、急にまとまったお金が入ってくることは大きな目でみると「ありえる」ことでしょうけれど、これらを狙って、計画的に成功させることは難しく、基盤となるお金がないひとがこれらを一発逆転のために使って成功することはないと断言してしまいましょう。

期待値が100%を超えないものに、命を賭けてはいけないのです。


しかし、このことを考えると、日本人の多くは期待値を勘違いしてしまっているとも言えます。

たとえば、こんなことを考えてみて下さい。


ここに10万円の投資をする案件があります。

この投資は、50%の確率で成功し、50%の確率で失敗します(この確率は純粋にその確率でそれぞれ成立することに疑いがないものだと仮定します)。

成功すれば12万円(プラス2万円)。
失敗すれば9万円(マイナス1万円)。
となります。

このとき、あなたはこの投資に挑戦しますか?


実は日本人の70%以上のひとが、この投資案件には乗らないのです。
期待値がプラスにも拘わらず、挑戦しないのです。

このことは損するかもしれないということは、心理的にはものすごく高いハードルになるということを意味しますが、仮にこの投資案件が何回でもチャレンジできるものであったとするなら、これに参画しない手はないでしょう。

計算上、投資を行う度に5000円ずつ増えていくのですから、これは極めて合理的であり、圧倒的に優秀な投資案件です。

時間はかかるかもしれませんが、このように期待値の高い投資を時間をかけて続けていくことが大事なのです。

計算上でしょ?
と思うかもしれません。

しかし、計算上そうなるということは、現実にそうなる率は試行回数を増やせば増やすほど100%に近づいていきます。実際に起こりうる成功回数はもしかしたら、「最も成功させたひと」と「最も失敗させたひと」では、大きな差が生まれるかもしれませんが、分母の数が増えれば、分子の数は薄められていきますから、計算上の結果に近い結果が得られるでしょう。



それではそれをそのまま宝くじやギャンブルにあてはめてみるとどうなるか。

宝くじの還元率は50%です。
これは仕組み上そう決まっているのですから、変えることはできません。やればやるほど50%ずつ資産は減っていくのです。

競馬や競艇では還元率は75%と決まっています。
やればやるほど25%ずつ資産は減少していくことになり、この結果を大きく変えることはできません(厳密には競馬などの仕組みは、宝くじと異なりベットする対象と金額を独自の計算式をもって調整することで100%を超す期待値を得ることができるようですが、少し説明されたぐらいで理解できるほど容易ではありません)。

これらは娯楽として楽しむものであって、資産を増やすために活用する方法ではないのです。


こういったものを資産を増やすために用いないようにするには、計画的に資産を増やすことが重要なのですが、ここでもっとも重要なのが『時間』というわけです。


しかし実際には、先に挙げた期待値が100%を超えている(仕組み上、資産は増える)にもかかわらず投資をするひとは少なく、損することはわかっていながら宝くじやギャンブルには参加してしまうひとはそれなりにいるのです。

もちろん両方やらないというひともたくさんいるでしょう。

投資とギャンブルをほとんど同義に感じているひともいるかもしれません。


ひとは「損する」、「持っているものがなくなる」、ことに対してそれほど抵抗があるのです。


繰り返しになってしまいますが、ここで僕が伝えたいことは、『資産』を得るために『時間』は不可欠だということです。つまり、みなさんのように若いうちに資産形成を考え始めることで、その時間を我々のような年齢のひとよりも優位に資産形成をすすめられるということです(そしてそれは圧倒的な差なのです)。


時間がなくなればなくなるほど、計画的に資産を増やすことが難しくなっていき、一撃必殺を求めやすくなります。
はっきり言いますが、一撃必殺のような奇跡は起きません。娯楽以外の目的でギャンブルや宝くじに期待してはいけないのです。

しかし一方で良い大学を出て、良い会社に勤めて、まじめに一生懸命に働いて得る資産はそれほど多くありません。良い会社に就職できれば生涯安泰といった神話は大きく壊れ始めているのです

労働は資産を形成するための手法のひとつですが、これだけで十分な結果は得られないでしょう。



そしてなにより、純粋な想いで、一生懸命、社会や組織、家族や自分のために、自分らしく生きていくために、貢献していきたいと考えているみなさんにとって、組織はきっと障害になるだろうと僕は考えています。

本気で仕事をしたいと思えば思うほど、あなたの組織はあなたのそのまっすぐな願いを邪魔するでしょう。

仕事を一生懸命やれば自ずと『資産』を築くこともできるだろうと考えているかもしれませんが、そのために最も大切なことをすり減らしながら生きていくことを僕は奨めません。


僕らは生きるために仕事をすることがあっても、仕事をするために生きることがあってはならないのです。


そうです。
資産形成のために「一生懸命働く」という最も堅実で確かなように思えるその手法を僕は強く否定します。


だから『時間』を『資産』に換える方法をできるだけはやく学び、できるだけはやく最初の一歩を踏み出して欲しいと考えているのです。
若いみなさんにとってその優位性は圧倒的です。
僕らのように年老いてから気が付いてももう取り返しはつきません。
みなさんが持つ『時間』はそれほど大きなアドバンテージなのです。


『資産』が必要な理由を次にお話したいと思います。

《つづく》

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