人間関係のパラダイムを考える―自己主張をうまくするには#4―
先回#3の続きです。
上手に自己主張するのに、ものすごく大切だなと僕が感じるのは次のポイントです。
4.権利と責任を意識すること
自己主張をするとき、あたりまえですが「自分の権利」を意識する、しないに関わらず行使しているものです。
主張する権利です。
もちろん、どうあれ主張しない権利というのも併せて持っています。上手な自己主張をするにはこの権利を絶えず意識して欲しいと思います。
特に気をつけたいのは、ワタシがその権利を使うとき、相手にも同等の権利があるのだ、ということです。
例えばあなたが誰かに何かを要求したとして、相手にはそれを断る権利があります。両者の主張が真っ向からぶつかる可能性を常に秘めているのです。
そうでないこと(相手に断る権利がないこと)は、ないと考えて下さい。
そして、もうひとつ。
ワタシが主張する、あるいはしないことで起きるすべての結果に責任を持つ必要があるということです。
これを他のひとに押しつけてはいけません。
ひとでなくても、社会や経済や法律のせいにしてもいけません。
あなたが主張したことによって生ずるすべてのことは、あなたがその責任を負うのです。
もちろんその責任を放棄したり、気が付かないふりをすることはできるでしょうけれど、しかし、本質的にその責任から逃れることはできず、どのようなカタチかはわかりませんが、その責任を負うことになります。
このことをどうか忘れないで下さい。
そして、責任を持っていることを忘れないのであれば、相手を傷つけたり、その主張に固執したりすることなく、配慮をもって責務を全うできると思います。
誰かを傷つける主張が上手な主張なはずはありませんし、自分の主張に固執してしまえば、なんとかして無理矢理主張を通すというようなことを考えてしまうかもしれません。配慮を失った主張は、復讐的な主張や攻撃的な主張になってしまうことは容易に想像がつきますよね。
最後は、
5.依頼口調を使うこと
です。
これは言わずもがな、主張をするには「言い方」というものがあることはみなさん十分にご存知だと思います。
丁寧に想いを伝えることで、受け取り方も変わります。
相手に依頼する以上、敬意をもち、配慮を怠らず、話をすることは当たり前のことでしょう。
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