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ドラゴン桜はSNSをやれと言った

SNS!
現代を生きる人にとって、「いかにSNSから離れるか」がテーマだと思っている。
理由は簡単。SNSは時間を食い潰すからだ。
どこかでデータを見たことがあるが、今時の高校生は1日5〜6時間はスマホをみているそうだ。「見ている!」というのはいかにも昭和なおじさんの見方で、ゲームをやっている高校生も多い。「スマホをやってる!」と表現した方が実態に合っているのかもしれない。

7時間寝たとして、起きている17時間をどう使うかが人生だ。朝1時間を朝食やら歯磨きやらの支度に使って、8時に家を出る。8時半から学校が始まって3時に下校となる。部活をしてる人は部活をして家に帰る。7時に晩御飯を食べて12時に寝るまでの5時間の間に3時間勉強したとしよう。残りは2時間しかないではないか!

にもかかわらず高校生は1日5〜6時間スマホをしているのである。

俺が、人生で何かを成し遂げようとするなら、人生からいかにスマホを遠ざけるかが決め手となる、と考えるゆえんである。


なのに、「東大を目指すならSNSをやれ!」とはどういうことなのか?

話はこう展開してゆく。
「英語が弱い受験生はほぼ失敗する」
「しかし、英語を得意科目にするには時間と労力をものすごく費やす必要がある」

この指摘は、中学から大学卒業まで英語の授業を受け続けてきた俺にもアブソリュートリーに納得な説明だ。
単語の意味が分からなけりゃ、何を言っているのかはさっぱり分からない。

英検1級に受かるには10,000語から15,000語の単語を理解していないといけないと言われている。
高校卒業程度と言われる英検2級でも5,000語が必要だ。
義務教育終了の中学卒業程度の3級で2,100語。
俺が持っている英検4級は1,300語。
通訳案内士の英語試験免除規定が英検1級保持だから、俺は自分の単語力を10倍に上げなくてはならないことになる。

1.5倍にするなら、頑張ればなんとかなる気もする。
けど10倍にしろと言われたら、頑張るだけではどうにもならない。

じゃあ、どうするのか?

その答えがSNSを使え!ということなのだ。

ただし、YouTubeで英語チャンネルを見たり、Xで英語の投稿を頑張って読んでみる!ということではない。

発信側に回れ!というのだ。
つまり、YouTubeに自分が英語を話す動画を毎日あげる。
Xに英文で毎日投稿をしろ!というのだ。

日本人は英語ができないことが常識となっているが、その理由は
「英語を使わないから」
だという。

使わないから、脳の中で記憶を司る海馬が英語を長期記憶として記憶してくれない。覚えても覚えても右から左に忘れていくのだという。

海馬に英語をインプットするには毎日使うのが起死回生の一手だと。

「毎日使うようになれば、二人の英語力は今より10倍以上アップすることは間違いない」
という。

単語数を10倍にしなければ合格できない無謀な挑戦を始めた自分にぴったりの教えではないか。
「使えば、できるようになる」
その単純な真理を、実現する最も適切な方法がSNSへの投稿なのだ。

真理を突いただけでなく、こう畳み掛けてくる。
「『分かる』から『できる』へのステップアップ」が必要だと。
私は仕事でコーチングをしているが、このセリフ、コーチなら誰でも知っているし、人にはよく言うセリフである。

なのに、自分には適用できていないという、まさにこれが「医者の不養生」ではないか!

だが、ここまで話はまだ序章に過ぎない。

使わないから出来ない、それは俺だって知っていた。
マレーシアに留学した息子が、英語ペラペラになったのは、「毎日使っているから」に他ならない。

そして、俺がいまだに英語がしゃべれないのは「全然使わないから」なのだ。

知ってはいたがやってない、セルフコーチングしろよ!と思うが、本当にできていなかった。

だから、私が決定的に、自分の生き方を変えなくてはならないと思ったのはここからである。


話は展開する。
「そもそも東大はインプットを重視していない。東大では「記憶力」ではなく「考える力」が求められているからだ」
「そして勉強におけるインプットとアウトプットの黄金比は3対7」
「インプット3 アウトプット7だ」

3対7で実践した時、最も高いパフォーマンスを発揮できるとコロンビア大学の実践で証明されている、というのだ。

実際に、東大には新しい言語の勉強に手を出すたびに、その言語用のSNSアカウントを作り10ヶ国語以上を操っている学生がいるそうだ。

とにかく、使う。それにはSNSこそ最高のツールだというのだ。

自分の学び方を振り返っても、3対7どころか、インプット10のアウトプット0である。

ラジオ英会話をいくら聞いても、話さなければ喋るようにはならない。
知識を得るためにラジオを聴くのではなく、話したり英作文するために聴く。

ここまで1年間NHKの「ラジオ英会話」と「英会話タイムトライアル」を聴いてきたけれど、抜本的にやり方を変えることにした。

この番組には英作文をする時間や、英語で聞かれた質問に英語で答える時間があるのだが、しゃべったり書いたりする比率を7割まで高める。

具体的には、「ラジオ英会話」のスキットを聴くだけで終わりにせず、
① 10回音読して、英語を口にすること
② 日本語訳をみて、それを英文にしてみる
③ 英作文は最低5回はやってみる。そして表現例を10回は音読する

「英会話タイムトライアル」では、
④ 瞬発力(SPR)トレーニングを5回行う
⑤ 対話カラオケは3回音読したあと、オリジナルの回答を話してみる

この5項目を今日から実行する!

単語の意味を調べたり、語順に注意したり、メモを取りながら聴いていたけど、それはそのまま続けながら、上記5項目を実行し、試験までの残り8ヶ月で英語力を10倍にすることにチャレンジする。