もう一度赤ちゃんからやり直す

自分はこれまで口下手だった。というか言葉を使うことが苦手だった。
それは親の影響があるだろう。両親ともに寡黙とまでは言わないが、弁の立つ人ではない。
自分は4人兄弟だが、それに習って皆静か。
どうやら静かになること、自分の感情を抑えることが大人になることだと思っていたようだ。

これまで口下手な自分にコンプレックスがあった。

でも、親元を離れて暮らすことでやっといろんな世界が見えてきた。

もう一度赤ちゃんになって世界を眺めてみる。
狭くて窮屈だと思っていたこの世界が再び輝き出す。

人は習慣の生き物。

全ては慣れだ。

自分を責めるな。もう傷つけなくていい。

それがどんなに遠くにあるように見えたとしても、自分の目指す場所に眼差しを向け、その時にできることを積み重ねていけばいいのだ。

時間はかかるかもしれないが、きっとそこにたどり着く。
辿りつなくても、途中の道にもっと素敵なものに出会う。

生きるとはこんなにも豊かで楽しいものなんだ。

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