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息子の、はじめての砂場に。

ある日曜日。ようやく土の上を歩けるようになった1歳の次男が、公園の砂場のふちから身を乗り出して、何度も砂をすくい上げていました。

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砂の上に降りるのは恐い。でも、指のすき間から砂が落ち、手のひらにパラパラと砂が付く感覚を楽しんでいるようでした。

我が家はまだ、砂場遊び用のスコップもバケツも持っていません。2歳年上の長男とは、ほとんど砂場で遊ばなかったのです。

私自身は、埼玉の自然豊かな町で育ちました。砂場に水をまいて、砂を固めて大きな山や泥だんごを作ったりして思い切り遊んだ記憶もあります。

でも、現代の東京で暮らしていると、砂場は必ずしも身近ではないし、「他の親子に迷惑がかかってしまうのでは」という不安が、先にきてしまうのです。だから、あまり積極的には砂場に近づきませんでした。

ただ、砂場は、感性を育てる万能の遊び場と言われるようです。

この日、長男は砂場の砂を近くの排水溝までわざわざ持っていって投げ捨てることを繰り返しました。そのあと、必死に砂場に腕を伸ばしている次男の背中に砂をかけ、楽しむのでした。

【写真を撮った人】中島和哉。2人の息子と妻、地元・埼玉県寄居町の日常を切り取っています。
元新聞記者で、現在は新規事業の仕組みづくりを支援。朝晩の大半の時間を妻と子どものそばで過ごす日々でしたが、仕事を変えて、バランスが崩れ始めているのが悩み。インスタグラムもやっています。