マガジンのカバー画像

結論がなくても、誰かに伝えたかった子育てのこと

8
子育て中の書き手がつづる、子どもをめぐるあれこれ
運営しているクリエイター

#絵本

息子に染みこむ、私に染みこむ、絵本の時間。

「ばぁば、すいかにきいてみるといいよ」 実家の畑でスイカがとれた。家庭菜園なので、内側が熟しているのかどうかわからない。私の母が「もう中身、赤くなっているかなあ」と悩んでいたら、息子がこう言ったそうだ。そして「ポンポンとたたくといいんだよ」とも。 平日の仕事帰り、実家に預けた息子を迎えにいくと、この話を母が教えてくれた。「よく知っているのねえ」と。私は、すぐにぴんときた。ちょうどその時、図書館で借りていた絵本に出てきたからだ。 「すいか!」(石津ちひろ 文・村上康成 絵

お弁当作りが、しんどくなった日|先生ありがとう

春休みになり、幼稚園の給食がなくて毎日お弁当の日々で、へろへろになっていたら、ある預かり保育担当の先生が声をかけてくれました。「大変なときは、コンビニのおにぎりを持ってきても、いいですよ」。 その優しさと気持ちのあたたかさに、泣きそうになりました。私の考えすぎかもしれませんが、働きながら子が幼稚園に通っていると、「できていない自分」に目が行きすぎて、自己肯定感がだだ下がりになる瞬間がたまに訪れるんです。 我が家は夫がお弁当を作る日もあり、合作の日もあり、基本冷凍食品も使い