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結論がなくても、誰かに伝えたかった子育てのこと

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子育て中の書き手がつづる、子どもをめぐるあれこれ
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#まいにちママ

保育園に行くと、花束を抱えた息子がいた

子育ては「仕事」に生きる、が幻想でも

息子と保育園へ行く時、交番の前を通る。必ず挨拶してくださる警察官の皆さん。「もうすぐコウバンだね。ピッ(敬礼)しないとね」。歩くことに疲れた息子の機嫌が、急上昇する。ああ、ありがとうございます。登園時間は波瀾万丈なので、一期一会の一瞬の好意に支えられ、保育園や家にたどり着く。 子育てをしていると、とてつもなく親切な見知らぬ方にお会いし、助けられることがある。だけど、うっすら分かりにくい嫌がらせ(嫌み)を受けることもあって、ときどき心がついていかない。勘違いかもしれない。疲れ

お弁当作りが、しんどくなった日|先生ありがとう

春休みになり、幼稚園の給食がなくて毎日お弁当の日々で、へろへろになっていたら、ある預かり保育担当の先生が声をかけてくれました。「大変なときは、コンビニのおにぎりを持ってきても、いいですよ」。 その優しさと気持ちのあたたかさに、泣きそうになりました。私の考えすぎかもしれませんが、働きながら子が幼稚園に通っていると、「できていない自分」に目が行きすぎて、自己肯定感がだだ下がりになる瞬間がたまに訪れるんです。 我が家は夫がお弁当を作る日もあり、合作の日もあり、基本冷凍食品も使い

「はね」に気がついた息子と出会うまで

昨日のお風呂上がり。4歳息子が自分の背中をしきりに触っていました。「あ、はねがあるよ、ママ!!」。肩甲骨のゴツゴツに気がつき、興奮気味。「みんなあるの?かっこいいよねえ」。 はねがあると、空を飛べるスーパーヒーローのように、強くなったような気がするとのこと。私の肩甲骨は凝り固まっていて、微動だにしませんが…。「腰が痛いので早く服を着て欲しい」と思っていた私も、思わず笑ってしまいました。 母になり、職場復帰したばかりのころ、子どもをお風呂に入れるのが苦手でした。子に「入らな