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結論がなくても、誰かに伝えたかった子育てのこと

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子育て中の書き手がつづる、子どもをめぐるあれこれ
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2021年8月の記事一覧

転勤族の私が地域に居場所がないころ、欲しかった場所|娘は、3回転校した

母になってから、その土地に長く暮らし、近所の人と関わりながら暮らすコミュニケーション能力の高い人たちを、うらやましく思うようになった。 夫婦ともに転勤族だから、仕方がないのか。そういう仕事を選んだかつての自分が悪いのか。見通しの甘さなのか。 娘は、小学校を3回転校した。転校先の保護者会にはじめて行くときは、たいてい先生以外とは話せない。帰宅後にどっと疲れが出て、台所に立てるまでに、時間がかかる。ネットで見つけた「子連れ歓迎・ワーキングマザーパーティ」に勢いで参加した後は、

息子の通う保育園が、休園になった

息子の通う保育園が、数日間休園となった。関係者が「陽性」になったという。だけど、関係者が、先生なのか、子どもなのか、はわからなかった。 保健所が混んでいて、「疫学調査」が終わるまでに数日かかった。休園中のその間、先生方が何度も電話で最新状況を知らせてくださった。だけど調査の結果、「濃厚接触者なし」で保育園は再開。園から届いたメールには「ご不便をおかけしました」とあり、切なくなった。保育園は、悪くない。 我が家は、私が在宅で仕事をしている日、保育園を休ませた。 息子は、私

2歳児が挑む、田舎道

2歳の夏、初めて自分の足で父親の地元を歩く。 不安定な砂利道と草、彼方まで見える広大な田畑。 彼にとっては、異世界に踏み出すような冒険なんだろうな。 (埼玉県寄居町にて) 【写真を撮った人】中島和哉。2人の息子と妻、地元・埼玉県寄居町の日常を切り取っています。元新聞記者で、現在は新規事業の仕組みづくりを支援。朝晩の大半の時間を妻と子どものそばで過ごす日々でしたが、仕事を変えて、バランスが崩れ始めているのが悩み。インスタグラムは、https://www.instagra