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ボードゲームの駒を塗る話#5

・道を開くものを塗る話

ボードゲームの駒を塗る話第5回目は、クトゥルフ神話での最高神アザトースの副王ヨグ=ソトースが率いる道を開くもの陣営を塗装していきます。
ヨグ=ソトースの外見的特徴は、虹色の球体の集合体で、この世界の隣にあまねく存在しており、その球体に触れると一瞬で干からびてしまうといわれています。
そしてヨグ=ソトースの落とし仔は透明で見ることはできないとされています…
変異体と異形体にいたってはこのゲームオリジナルのモンスターです。
どうやって塗っていきましょうかね?
ちなみに陣営のカラーは紫となっています。
それでは、道を開くものを塗る話始まります。

・ヨグ=ソトースを塗る話

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ヨグ=ソトースの造形がなんだか生物的なエンジンみたいなのと、虹色の球体の集合体という外見の特徴から、バイクのエンジンなんかによくある灼けたチタン加工みたいな感じをが出せたらいいなということで、そんな感じに塗っていきます。
#1 ベースカラー:リードベルチャー(Leadbelcher)で、ボディ下部の触手や台座以外をすべてまんべんなく塗ってしまいます。
#2 レイヤーカラー:ムートグリーン(Moot Green)、トロルスレイヤーオレンジ(Troll Slayer Orange)、ベースカラー:アバーランドサンセット(Averland Sunset)を薄めに溶いてちょんちょんと球体の部分に乗せていきます。
#3 触手部分をベースカラー:ナガーロスナイト(Naggaroth Night)で塗ります。
#4 球体部分と触手部分をシェイドカラー:ドラクノフナイトシェード(Drakenhof Nightshade)で青寄りに調節します。
#5 球体以外のと紫色に塗装した部分以外の節が付いた触手部分や顔?などの上部の構造物は、薄く溶いたナガーロスナイト(Naggaroth Night)、レイヤーカラー:ルーサーンブルー(Lothern Blue)、ムートグリーン(Moot Green)、ドラクノフナイトシェード(Drakenhof Nightshade)を重ねて、グラデーションを作り、灼けたチタンのようなグラデーションを作っていきます。
ここはカスタムエンジンやカスタムマフラーなどの写真を見ながら、曲がってるところやグラデーションの変化など参考にして塗ります。
#6 ドライカラー:ネクロンコンパウンド(Necron Compound)で金属色部分にドライブラシをかけますが、せっかく塗ったグラデーションや虹色球体をつぶさないように慎重かつ大胆にドライブラシをかけます。
グラデーションは見せたいのですが、キラキラのところはキラキラにしたいので、様子を見ながらドライブラシしましょう。
#7 ドライカラー:ロングベアードグレー(Longbeard Grey)で紫の触手部分に軽くドライブラシをかけます。
#8 フェイス?部分の塗装は、ベースカラー:レイスボーン(WraithBone)で全体を塗った後、眼の部分をベースカラー:アバドンブラック(Abaddon Black)で塗ります。
ここはあえて表情が出ないようにしました。
最後に影になる部分に、シェイドカラー:レイクランドフレッシュシェード(Reikland Fleshshade)で濃い目に影を落としました。
#9 全体の影になる部分の奥まった部分にシェイドカラー:ナルンオイル(Nuln Oil)を塗って仕上げにかかります。
#10 最後にベースになるゲート部分を、いつもの取りベースカラー:メカニクススタンダードグレー(Mechanicus Standard Grey)で塗った上から、ドライカラー:ターミナトゥスストーン(Terminatus Stone)でドライブラシをかけて完成です。

以上ヨグ=ソトースを塗る話でした。
色が複雑なので工程が多いですが、塗りがいのあるフィギュアなのでカッコよく仕上げてあげてください。
クトゥルフ神話でも最上級のバケモノですし、クトゥルフウォーズの邪神の中でもかなり大きいモデルなので迫力が違います。

・ヨグ=ソトースの落とし仔を塗る話

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ヨグ=ソトースの落とし仔以下3体は割と共通の塗装をしています。
それは、ゲームシステム上のお話で、変異体から異形体へ異形体から落とし仔へランクアップしていくからです、さらに落とし仔からヨグ=ソトースへもルール的に可能になっているので、ヨグ=ソトースと下位の怪物との橋渡し的な感じで塗装を施していきます。
#1 全体を、ベースカラー:ナガーロスナイト(Naggaroth Night)で重ねます。
#2 背中の傷?のようなモールドには、ベースカラー:メフィストンレッド(Mephiston Red)を流し、レイヤーカラー:エンペラーズチルドレン(Emperor’s Children)をドライブラシ気味に擦り付けました。
最後にテクニカルカラー:ナーグルズロット(Nurgles Rot)でコート。
#3 ボディの下部の触手?内臓?のような部分は以下の2体とも共通です、メフィストンレッド(Mephiston Red)の上にエンペラーズチルドレン(Emperor’s Children)を重ねて、ナーグルズロット(Nurgles Rot)をたっぷりめにコートしています。
#4 顔部分は、ベースカラー:レイスボーン(WraithBone)の上から、コンストラクトカラー:ダークオースフレッシュ(Darkoath Flesh)を塗っています。
さらにその周りに、薄く溶いたナガーロスナイト(Naggaroth Night)でグラデーションを付けて、紫色から肌色への変化を付けます。
その上からナーグルズロット(Nurgles Rot)でコートしています。
#5 全体特に背面に大目にドライカラー:ネクロンコンパウンド(Necron Compound)でヨグ=ソトースに通じる金属色のドライブラシを施します、両腕の鎌のような部分や手足などの末端部分も重点的に。
#6 最後に目や歯の部分にベースカラー:コーラックスホワイト(Corax White)を差します。
ベースの土台部分を、いつものとおりベースカラー:メカニクススタンダードグレー(Mechanicus Standard Grey)で塗った上から、ドライカラー:ターミナトゥスストーン(Terminatus Stone)でドライブラシをかけて完成です。

以上ヨグ=ソトースの落とし仔を塗る話でした。
なんかもうぐちゃぐちゃのドロドロで塗ってて一番気持ち悪かったのが、ヨグ=ソトースの落とし仔と異形体と変異体でした…。

・異形体を塗る話

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ヨグ=ソトースの落とし仔のところでも書きましたが、ヨグ=ソトースの落とし仔と異形体と変異体はかなり塗装での共通項が多いです。
なのでその辺を解説していきます。
#1 足のひづめを残して全体にベースカラー:ナガーロスナイト(Naggaroth Night)を重ねます。
#2 まだ変異ということを表現するために人間の顔や腕が残っている部分をふくめ広めにベースカラー:レイスボーン(WraithBone)を重ねます。
ここでレイスボーン(WraithBone)の範囲を広めにとっているのは、あとでナガーロスナイト(Naggaroth Night)をうすく重ねて紫から肌色へのグラデーションを作るためです。
ナガーロスナイト(Naggaroth Night)を薄めに溶いて、境界線分にグラデーションを付けていきます。
ここはもう内臓以外では一番のキモチワルイポイントなのできれいに出来上がるとほんとに気持ち悪いです!
#3 ヨグ=ソトースの落とし仔と同じく、触手?or内臓?部分にベースカラー:メフィストンレッド(Mephiston Red)を重ね、レイヤーカラー:エンペラーズチルドレン(Emperor’s Children)をさらに重ねています。
ところどころ、下の赤がすけるように大雑把に塗り重ねます。
さらにその上から、テクニカルカラー:ナーグルズロット(Nurgles Rot)でコートしています。
#4 触手の脇に生えている腕は、皮をひん剥かれている感を出すためメフィストンレッド(Mephiston Red)のうえからナーグルズロット(Nurgles Rot)でコート。
#5 細かい部分の塗装
眼はベースカラー:コーラックスホワイト(Corax White)、舌はメフィストンレッド(Mephiston Red)、膝にある眼?のような部分はヨグ=ソトースとのつながりを表すために、ベースカラー:リードベルチャー(Leadbelcher)で塗っています。
#6 仕上げ
ナーグルズロット(Nurgles Rot)でコートした部分以外に軽く、ドライカラー:ロングベアードグレー(Longbeard Grey)でドライブラシを施します。
ベースの土台部分はいつものとおり、ベースカラー:メカニクススタンダードグレー(Mechanicus Standard Grey)で塗った上から、ドライカラー:ターミナトゥスストーン(Terminatus Stone)でドライブラシをかけて完成です。

以上異形体を塗る話でした。
その名の通り異形の怪物で塗ってて気持ち悪かったです…。
そのせいか妙に迫力だけはあります!

・変異体を塗る話

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変異体で他と違うのは、髪の毛と体にまとっているボロきれくらいなので、そこだけのレシピにとどめます。
#1髪の毛とボロきれは共に同じ塗装です!
ベースカラー:レイスボーン(WraithBone)のうえからコンストラクトカラー:スネークバイトレザー(Snakebite Leather)を重ねています。

以上道を開くものを塗る話でした。
ほんとに塗っててちょっと気分悪くなりましたw
でもまぁそのおかげで、かなり気持ち悪く塗れたと思っています。
溢れ出すモツ感……!

※以下宣伝です。

今回のカラーレシピで使っているすべてのカラーをセットにしました!

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