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ボードゲームの駒を塗る話#9

・森の黒山羊を塗る話

今回で9回目となりました、ボードゲームの駒を塗る話なんですが、これだけの分量のカラーレシピを読んで、じゃ実際やってみようって思う人いるんですかね……?
もしくは、塗ってみたいと思ってる人に届くんでしょうか?
それは分かりませんが、今日もボードゲーム:クトゥルフウォーズ塗っていきますよ!
今回は森の黒山羊を塗る話です。
シュブ=ニグラスをはじめとした、森の黒山羊陣営の色設計もかなり悩みました、陣営の名前の通り黒山羊なんですよね。
でも陣営カラーは赤なんですよ、そんな今更、赤と黒なんてベタなカラーリングにしたくない!(ただのわがままです)
そんなわけで、森の黒山羊を塗る話始まります。

・シュブ=二グラスを塗る話

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シュブ=ニグラスの外見的な特徴は雲の様な身体に無数の触手が生え、更に無数の蹄を備え、大きな口がある、黒い山羊の様な身体というものです。
何言ってんだ?
色の言及がありますが、黒からの陣営カラーへのグラデーションはニャルラトテップでやってしまったので、真逆に真紅から白へのグラデーションにしちゃいます。
黒要素なくなりました、強いて言うなら影部分かな?
#1 身体全体をベースカラー:メフィストンレッド(Mephiston Red)で塗り重ねていきます。
#2 胴体両サイドにレイヤーカラー:トロルスレイヤーオレンジ(Troll Slayer Orange)で差し色にします。あまり派手に塗らない様に薄めに溶いて馴染ませながら乗せていきます。
#3 触手先端とボディ正面の牙をベースカラー:コーラックスホワイト(Corax White)で重ねて、グラデーションを作っていきます。
ここが1番大変なところなので、何度も塗り重ねます。
#4 ドライカラー:ロングベアードグレー(Longbeard Grey)で全体に軽くドライブラシをかけます。
#5 ベースの土台となる塗装は、コーラックスホワイト(Corax White)、メフィストンレッド(Mephiston Red)、トロルスレイヤーオレンジ(Troll Slayer Orange)をランダムに重ねた上から、ベースカラー:アバドンブラック(Abaddon Black)をドライブラシ気味に重ねています。
表面は固まっているけど中はまだ溶けている溶岩の様な質感をイメージしてぬっています。

以上シュブ=ニグラスを塗る話でした。
工程数としてみると少ないですが、グラデーションがなかなかキモですね、境界線が出ないように塗り重ねるのにそれなりに時間がかかります。
ですが、焦らずにやっていきましょう、上手くグラデーションが出来ると本当に綺麗です。

・黒い仔山羊を塗る話

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黒い仔山羊は、シュブ=ニグラスとほぼ一緒の塗り方ですが、一部違うのでその部分だけ。
#1 ベースカラー:メフィストンレッド(Mephiston Red)とコーラックスホワイト(Corax White)でグラデーションにします。
#2 下半身は蹄から口のすぐ下のあたりまで、レイヤーカラー:トロルスレイヤーオレンジ(Troll Slayer Orange)で薄く重ねています。
ここがシュブ=ニグラスと違うポイントその1です。
#3 口の中の細かい歯は、ドライカラー:ロングベアードグレー(Longbeard Grey)でドライブラシを強めに。
#4 ベースの土台はシュブ=ニグラスと全く同じです。

以上黒い仔山羊を塗る話でした。これまた文字で書くのは簡単ですが、綺麗にグラデーションさせるには何度も塗り重ねる必要があって大変です。
シュブ=ニグラスと違って3体同じ様に塗らなきゃいけないですしね。

・食屍鬼を塗る話

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食屍鬼"グール"はクトゥルフ神話TRPGでお馴染みのモンスターですね。
外見的な特徴は基本的には人の様な姿をしていますが、顔は犬の様であり、全身の骨格も人の様でありながら一部は不自然にふしくれだって捻れ、人間と同じ様に見えるのに決定的に違う、言いようのない不安感を与えるそんな外見をしていると言われます。
不死の怪物アンデッドモンスターであるとか、幻夢郷ドリームランドにも住んでいるものがいたりとか、色々と設定がたくさん盛られているモンスターでもありますね。
ゲーム的にはシュブ=ニグラス陣営のキーユニットといっても過言ではない性能を誇ります。
そんなグールこと食屍鬼の塗装ですが、最後に控えるユゴスよりのものと共通のカラーレシピとしています。
理由として、同じシュブ=ニグラスを崇拝している種族と言われているためです。
#1 全体をベースカラー:コーラックスホワイト(Corax White)で重ねます。
#2 背中側をベースカラー:メフィストンレッド(Mephiston Red)で塗ります。
#3 赤と白の境界をレイヤーカラー:トロルスレイヤーオレンジ(Troll Slayer Orange)で馴染ませます。
#4 持っている腕はベースカラー:レイスボーン(WraithBone)の上から、コントラストカラー:ダークオースフレッシュ(Darkoath Flesh)を重ねて肌色にします。
腕の切断面やあちこちに血糊として、メフィストンレッド(Mephiston Red)を塗り重ねていますので、ほとんど肌色わからないかも…
#5 眼はベースカラー:リトリビューターアーマー(Retributor Armour)で塗ります。
更に口の周りも血糊としてメフィストンレッド(Mephiston Red)で塗り重ねます。
#6 シェイドカラー:ナルンオイル(Nuln Oil)で白部分の影になるところに、薄く流していきます。
大目に流してしまうと真っ黒になってしまうので、薄ーく重ねていきます。
#7 ベースの土台部分はシュブ=ニグラスと同じです。最後にドライカラー:ロングベアードグレー(Longbeard Grey)で軽くドライブラシをかけて完成です。
かなり派手派手な食屍鬼を塗る話でした。

・ユゴスよりのものを塗る話

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森の黒山羊最後はユゴスよりのものです。
ミ=ゴと言った方が人によっては通りがいいかもしれません、ちゃんと手に脳缶を持っています。
空を飛び、手先がとても器用で人類でも困難な手術を簡単にこなしてしまいます。
科学技術も人類よりもはるかに進んでいます。
生物としては地球上にいる菌類が最も近く、エビやカニの様な甲殻にも見えます。
というのが外見的な特徴となります。
今回のユゴスよりのもののコンセプトはズバリ茹でタラバガニです。
#1 正面全面をベースカラー:コーラックスホワイト(Corax White)で塗ります。
#2 同じく背面と手に持っている脳缶をベースカラー:メフィストンレッド(Mephiston Red)で重ねます。
#3 赤と白の境界部分を薄めに溶いたレイヤーカラー:トロルスレイヤーオレンジ(Troll Slayer Orange)で馴染ませます。
#4 脳缶の部分にレイヤーカラー:エンペラーズチルドレン(Emperor’s Children)を重ねます。
#5 影色になる部分にシェイドカラー:ナルンオイル(Nuln Oil)を薄めに流します。
さらに、シェイドカラー:フューガンオレンジ(Fuegan Orange)で影に差し色を入れます。
#6 背中、脚、脳缶にドライカラー:ロングベアードグレー(Longbeard Grey)で軽くドライブラシをかけます。背中の棘はタラバっぽさを出すため、少し強めにドライブラシします。
#7 ベースの土台部分はシュブ=ニグラスと全く同じなので、省略します。

以上ユゴスよりのものを塗る話でした。
思ったよりもタラバガニ感出せたと思います。

森の黒山羊を塗る話いかがだったでしょうか?
紅白でおめでたい感じのグラデーション祭りでしたね。
以前のツァトゥグァなんかと同じく悩んだだけあって、形になると嬉しいものです。
何やかややっても見られる色に塗ることが出来るのがシタデルカラーの凄いところです。
腕の力というか、塗料の力にだいぶ助けてもらっていますね、まだまだシタデルカラーのポテンシャルを引き出すのは大変そうですが。
遂に、ボードゲームの駒を塗る話も残すところ最後の1陣営となりました。
次回のボードゲームの駒を塗る話お楽しみに。
以上森の黒山羊を塗る話でした。

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