マガジンのカバー画像

プロジェクトマネジメント義務判例の整理

5
論文作成の為、IT紛争で定番のプロジェクトマネジメント義務について裁判例の整理を行います。
運営しているクリエイター

#システム

東京地判令4・6・17

基本事項 裁判年月日 令和 4年 6月17日 裁判所名 東京地裁 裁判区分 判決 事件番号 平29(ワ)39859号・平30(ワ)9239号 事件名 損害賠償請求本訴事件、報酬等請求反訴事件 ウェストロージャパン プロジェクト・マネジメント義務の定義 (適切な開発手法を採用し)、かつ、適時適切な修正、調整を通じてシステム完成に向けたプロジェクト・マネジメントを適切に行う。 求められる作為 ①     パッケージベースアプローチ開発におけるカスタム開発比率等の問題に自

東京高判平25・9・26 (企画・提案段階について)

基本情報 裁判年月日 平成25年 9月26日 裁判所名 東京高裁 裁判区分 判決 事件番号 平24(ネ)3612号 事件名 損害賠償・請負代金等反訴請求控訴事件 〔IBM 対 スルガ銀行事件・控訴審〕 裁判結果 原判決変更 上訴等 上告、上告受理申立て(不受理決定) プロジェクト・マネジメント義務の定義 企画・提案段階においても,自ら提案するシステムの機能,ユーザーのニーズに対する充足度,システムの開発手法,受注後の開発体制等を検討・検証し,そこから想定されるリ