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ITトラブルの本を書いてます。

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いつまで経ってもなくならないシステム開発のトラブルを裁判事例をもとに避けていこうという本をいくつか。あと、きまぐれにAIの本も書いてみました。
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AIがもたらす、SFじゃない近未来

私にしては珍しく、ITトラブルではない本です。AIがもたらす未来、もうその萌芽は、世界の、そして日本のあちこちに見ることができ、その技術と実績の数はシンギュラリティを目前に、指数関数的な伸びを見せています。 この本は、その萌芽をいくつか例としてとりあげながらも、今後の世の中を概観し、リスクにも言及しています。中身の紹介をしすぎると、本自体が不要になってしまうので、ここでは、本のあとがきの抜粋をご紹介したいと思います。なあんとなく、どんな感じの本かがわかるかと思います。 あ

編集者に「なんか良くわからない本」と言われた「システムを外注するとき読む本」の正体

ちょうど、noteで、この本のセルフ書評を書こうと思っていた矢先、「日経東テレ大学」というYouTubeチャンネルの「ラーメンdeビジネス名著」という"授業"でこの本の紹介をいただきました。リンクをページ最下部に貼りましたので、ご興味のある方はご覧ください。ラーメンを食べる女の子の意味が不明ですが、担当編集者さんが本のポイントをきちんとご紹介いただいております。 なんだか良くわからない本?この本について、ダイヤモンド社の担当編集者さんが、あろうことか、「なんだか良くわならな

「なぜシステム開発は必ずモメるのか」が、なぜいつまで経っても古くならないのか。。。

インフルエンサーのやまもといちろうさんが「実用書なのに涙が止まらない。」と褒めていただいたお陰で、想定外に売れてしまったこの本、おかげさまで、出版を契機に、私の人生が激変してしまいました。あっちこっちで研修やったり、講演したり、テレビや新聞・雑誌の取材も受けるようになった挙句、政府CIO補佐官なんて、ガラにもないお仕事をやるようになったのも、全部・全部この本が始まりでしょう。おかげさまで楽しい人生になりました。やまもとさんには、改めて感謝をする次第です。 どんな本なんでした

「プロジェクトの失敗はだれのせい?」。。。中林麻衣が教えるITプロマネへの矜持

「プロジェクトの失敗は誰のせい?」(技術評論社) 私の書いた本の中で、最も気に入っていて、それなりに頑張って書いて、でも残念ながら重版担っていない本です。でも、読んだ人の評判は一番良いし、アマゾンでの評価も私の中では一番の高評価 (確か4.3) を頂いており、その意味では、この本と主人公の麻衣と編集者さんには、なんか申し訳のない思いをしている本です。 何が書いてあるかというと。。。一言でいえば、ITベンダーのメンバーやプロマネさんが持つべきメンタリティや矜持を、IT紛争