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生きるとか死ぬとか父親とか〜第8話〜。そして現実とドラマが融合しました(#97)

第8話 恋人とか キャリアとか 後悔とか 〜あらすじ〜

トッキーのもとに元パートナー、いわゆる元彼から連絡がくる。
同棲し結婚まで考えていた元パートナーが、東京から離れるとの事。
別れた後、初めて会うことになる。

感想

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・「男ならこう」「女ならこう」というものは性別からくるものではなく役割からくるもの
・人は立場(「夫」などなんでもいいから)にすがりたくなるもの
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ドラマ内でのセリフの要約だが、これらのメッセージにはとてもズシンと来た。

わたしも独身ゆえ、
「家族を持つ同年代の男性に劣等感を感じている」
ことが否めない。

それは
「男なら家庭持って一人前」
と思っている節があるんだろう。

勝手に「男たるもの〇〇」と決めつけてることに気付かされた。

「自分は何者なのか」について仕事や社会との接点を通じて徐々に作り上げられていくもの。

このドラマの男性の立場になった時に自分はどのような感情で、どのような行動を取るだろう。


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ラジオ番組アシスタントの東七海が
「自身の仕事は〈女性〉として男性の花持たせ的な役割にしかなっておらず、より若い女性に取って代わられることになるかもしれない」
という悩みと、
「そんなことはないし、そんな風に思って欲しくない」
と諭すトッキー。
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これは男女関係なく感じる
「自分の代わりはいくらでもいる」
というものとは似て非なるものだろう。

「経験や技術」で求められるのではなく「若い女性」ってだけで求められている。
求められていたはずが、経験を積んでいけばいくほど、年月の経過により若さが失われるが故に、求められなくなる。


普通に考えるとおかしいが、そんな現実が存在することも強く否定できない。ドラマ内でも無意識的に周りがそのような感覚でいることを東七海が実感している。

この感覚はどのような職であれ女性は体感するものなのだろうか?
メディア関係だけのような勝手な感覚だが、一般的な企業でもなくはなさそう。


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今回はいい意味でもどかしさの残る回だった。

誰も悪くないし、正解はない。
でもなんとなく後悔が残るあの時の選択。


誰もが感じたことのある感覚。
「あの時違う選択をしていたら…」
そんな「タラレバ」を思い出してしまう。

わたしも大学卒業時に会社員以外の道に行く選択肢がはっきりとあったけど、「安定」を選んで会社員になっていまがある。
あのとき別の道を選んでいたら今頃はどんな人生なんだろう…
別の道を選んだ方が良かったのかも、なんて思いが未だに拭えない。

そして、ドラマ内のラジオが現実になりました

今日17時から「TBS」ラジオで「TBX」ラジオの番組が放送されました。
遂に現実と虚構が交差してしまい、訳の分からないことになってきました。

聴いててとても楽しかったのでradikoのタイムフリーでぜひお聴きください。

テレビ東京のドラマ内に存在するラジオ番組
=TBSラジオをもじった、TBXラジオ

ジェーン・スーさんがTBSラジオで冠番組を持っている

テレビ東京のドラマ内のTBXラジオ番組が、現実のTBSラジオ特番で放送される


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