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食事は難しい(#183)

食事を作るのが面倒くさい。
面倒だけならまだしも、そもそも料理が苦手だ。

一人暮らしなので、多くの頻度で外食か中食ですませてしまう。身体に良い悪いは食事内容によるが、どうしても油ものが多くなるのは否めない。育ちの影響なのか、心のどこかで「せっかく外食なのに、さっぱりしたものを食べるのはちょっと…」と思ってしまう。外食は少しでも味が濃いものを食べたい!と心のどこかから、小さい頃の自分が顔を出す。当然の帰結として食費もかさむ。そのため、中食のほうが外食より多い。

わたしの母親は、わたしが子どもの頃から、今でもずっと家族の食事を毎日用意している。貧乏とまではいかないまでも決して裕福な家庭ではなかったため、外食はほとんど行っていない。たまに行くラーメン屋さんくらいだ。

出前やスーパーのお惣菜、冷凍食品などが増えたとはいえ、世のお父さんお母さんは日々家族のために食事を用意しているのだろう。いやはや、みんなホントに素晴らしい。一人暮らしし始めたときに実感したが、10年目を超えてくるとより身に沁みる。さらに栄養のことも考えるんでしょ?自分が食べる分だけならまだしも、家族の栄養まで考えて作るなんて、いまのわたしには到底できない。

昔は週末にまとめて作って、作り置き(冷凍)していたこともあった。餃子の具を作って皮で包んで冷凍しておいたりね。
しかし、料理の才能がない&料理が苦手&量を正確に計らないずぼらさの三拍子が揃っていて、一度に大量の「決して美味しくはない食事」ができてしまう。そやつが冷凍庫を占拠する。一人暮らしの冷凍庫はあっという間にパンパンだ。ほぼ毎日それを消化する羽目になる。
性格的に「(日にち的に)先に作ったものから食べる」ようにしないと気が済まないことも相まって、日々同じものを食べ続けて飽きてしまう。結果、作り置きをしなくなってしまった。

「一人暮らしをしてると自然と料理できるようになる」なんて昔は言われててそういうものかと思っていたが、わたしには当てはまらなかったみたいだ。

宅食サービスを試そうと思ったこともあるが、飽き性ゆえに、せっかく届いても「今日はたまの外食をしよう!」となって、結局、外食と宅食サービスの併用ならあんまり変わんなくね?と思ってしまうだろうからやらない。

もういっそのこと、毎食全く同じものを食べたほうが何も考えずに済むから、ストレスにならないのだろうか。

食事は毎日やってくるイベントだ。避けては通れない。そんな食事を何とか切り抜けるために、料理が得意ではないからこそ、見た目だけでも華やかにするために「美味しく見える食器」選びをしていったほうがいいのかもしれない。

終わり

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