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2022シーズン 横浜F・マリノスの抱える問題(#180)

横浜F・マリノスを応援するいちファンが「己の独断と偏見」によって、いまマリノスがぶち当たっている大きな壁について書いておこうと思います。戦術に全く詳しくないずぶのド素人のいち意見として、ご高覧頂けると幸いです。

現在の順位

開幕から14戦終えて勝点25、3位。1位は鹿島アントラーズで勝点30、2位の川崎フロンターレは勝点29。勝点25は、3位とはいえ少し首位争いから離されかけています。

今シーズンのチームの特徴

なんと言っても他のチームにないであろうストロングポイント。
それは「誰が出ても、アタッキングフットボールを表現できる」ことです。 

まず「アタッキングフットボールはなんぞや?」について、私は以下の理解をしています。

「自分たちのペースでボールを回し、90分の中でインプレーの時間をできる限り増やし、自分たちのペースでゲーム全体を支配すること」

これは私の理解なのでもし間違ったことを書いていたらすみません。

重要なのは、アタッキングフットボールの意味ではなく、【誰が出ても】の部分です。JリーグとACL含め、ほぼすべてのフィールドプレイヤーがスタメンで出場し、リーグ3位とACLの予選突破という結果を出せています。

しかし、この【誰が出ても】は、ストロングポイントでありながらウィークポイントでもある諸刃の剣になっています。

本題へ

さて、ここからが本題です。
チームの特徴ができたことによって生まれた問題が、今のチームの大きな壁として立ちはだかっています。

その壁は3つあり、抽象的な話になってしまうところもありますが、お付き合い頂ければ幸いです。

大きな壁1 攻撃の再現性がない

これが最も大きな壁です。
2019シーズンにマリノスがJリーグ優勝をした時は「ハーフスペースのポケットを突いてグラウンダーのクロス。ゴール前に複数人飛び込んでおく。飛び込む選手がいなければ、いないのが悪い」というのが、1つの攻撃の形としてありました。

この形は(私の記憶では)2018年から続けてきて、2019シーズンに1つの形として花開きました。しかし、(私の記憶では)2021シーズン頃から徐々に減ってきました。

2022シーズンの攻撃の形でよく見られるのは…なんでしょう。「アーリークロスからの波状攻撃」でしょうか。但し、これは再現性が高いものではなく、アーリークロスも蹴る側と合わせる側両方の選手の能力依存の部分が大きいので、2019シーズンに比べると「チームの攻撃の形」として出来上がっているものではありません。さらにいうと、「水沼宏太」に記憶が引っ張られてる気もします…

強いチームはどのような形であれ「再現性が高い」攻撃の形があると思ってます。これを築き上げないと、安定して勝ち続けるのは難しいと考えています。

大きな壁2 特定の選手に負担がかかっている

チームの特徴で書いた【誰が出ても】と矛盾するように思いますが、どうしても「試合に出ていることでチームの安定感が増す選手」はいます。
私は「岩田智輝」「小池龍太」の2人を挙げます。

この2人が試合に出ているかどうかでチームとしてのバランス感が違って来ると思っています。
大きな壁の2つ目は、この2人に負担が大きくかかっていることです。

もし万が一、この2人ともがチームから長期間離脱するようになると、だいぶ厳しい戦いを強いられることになります。

大きな壁3 選手の組み合わせバリエーションが多すぎる

ファンサポーターの中で「このスタメンがベスト」というのはあるでしょう。私もありますが、チームの現状として、スタメンは決まっていません。色んな選手が不規則なローテーションをしながら毎試合を迎えます。そのため、スタメン予想なんてものは今のチームには不要です。

もちろん、再現性のある攻撃ができなくても、「ボールを持ったときの選手間の立ち位置」については明確な決まりがあると考えています。これがあることで、今のチームの特徴が生まれています。

スタメンが固定されないことによって、当然ながら、色んな選手の組み合わせが発生します。 選手をローテーションしながらゲームを迎えられるのは大きな強みであるはずです。

しかし、大きな壁1に挙げた通り、チームとして再現性のある攻撃ができていない中で、「そのゲーム出ている選手の好きな形で攻めている」ように私には見えます。チームメイトが各選手の特徴を理解して活かそうとしていますが、それを封じられた時の次の打つ手がありません。

私のイメージする強いチームには
 チームとして再現性のある攻撃ができる
 それがうまく行かないときに各選手の特徴を全面に押し出した攻撃をする
の2つがあります。しかし、いまは後者に頼り切っているように私には見えています。  

最後に

ここまで3つ、チームの前に立ちはだかる壁を上げてきました。
みなさんはどのようにお考えでしょうか?
優勝することがすべてではありませんが、優勝できる陣容を揃えていると信じている中でうまくいかないモヤモヤがあったので、長々と書き連ねました。

お目汚しになってしまい恐縮ですが、文章を最後までお読みいただきありがとうございました!

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