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Suspended 4th「GIANTSTAMP TOUR Ⅱ TURBO」名古屋公演(ゲスト:the band apart)ライブの感想とセトリ

最初にお礼を。先日このような文章を書いたところ、想像以上に多くの反響をいただきました。本当にうれしかったです。ありがとうございました。

というわけで、Suspended 4th「GIANTSTAMP TOUR Ⅱ TURBO」名古屋公演に行ってまいりました!対バン相手はバンアパ。ボーカルがセンターにいない対バンですね!(勝手にそう呼んでいました)

そこまで整理番号はよくなかったのですが、なぜか前の方に行けたので、上手側前から4列目ぐらいで見てきました。


the band apart

先攻はバンアパ。セトリは以下の通りです。

夢の中だけで
DEKU NO BOY
higher
Castaway
MC
SCHOOL
Eric.W
夜の向こうへ
MC
KATANA
light in the city
ディア・ワンダラー
38月62日  

まず1曲目の『夢の中だけで』の前に、木暮さんのドラムソロがあったのです!!バンアパのライブがドラムソロで始まるの、なかなかレアなのではないでしょうか…?

また、EPを聴いていたときから大好きだった『夢の中だけで』→『DEKU NO BOY』のつなぎを今回もライブで聴くことができて嬉しかったです。

『夢の中だけで』『Castaway』では、今回も原さんのシャウトが絶好調でした。あるときは力強いシャウトを披露し、あるときは美声コーラスを聴かせてくれる原さん。ベースプレイ以外の部分でも表現の幅が広くて、本当に尊敬します。ちなみにシャウト中の原さんは顔面のインパクトがあまりにもお強くて、見ているだけで笑いが止まらなくなるので、私はなるべく見ないようにしています…。そりゃ川崎さんもエフェクターをフロアと垂直に置くわ…。

(「絶対に演奏中下手を見ないぞ」という強い意志を感じる川崎さんのエフェクターの置き方、好きです。写真はリンク先引用で、今回のライブとは関係ありません。)

ここでMCタイム。荒井さんいわく、サスフォーと対バンするのは2回目だそうで。

スケジュール的に足を運ぶことができなかったライブだったので、完全に忘れていたのですが、そういえばこのライブですでに交流があったんですね!

またサスフォーのメンバーに「中学生のころ聴いていました!」と言われ、荒井さんがバンドのキャリアの長さに改めて衝撃を受けたというお話も。ちなみに私自身も中学生のころからバンアパを聴いていた身なので、荒井さんのMCを複雑な心境で聴いておりました…。

原さんはコードの方のsus4の話をしていました。sus4で終わる曲は余韻が感じられるというお話から、最終的には「sus4ってniko and…だよね」という独自理論を繰り出しておられました笑。続きが気になる点が似ているそうです。原さんに同意を求められ、戸惑いながら無言でうなずいた川崎さんのお姿が印象的でした笑。

その後最新EPから『SCHOOL』を披露し、『Eric.W』へ。『親の声より聴いたEric.W』とファンの間で形容されることもありますが、何度も聴いているのに聴き飽きることが全くないんですよね。「いつもやっているからもういいよ…」と感じることは全くなくて、バンアパのライブに行ったらマストで聴きたいですし。3曲目に披露された『higher』についても同じことが言えると思うのですが、これぞ真の”名曲”なんだと思います。

その『Eric.W』の次の曲は、『夜の向こうへ』。サビの歌詞が「Yeah Yeah Yeah」な曲から「家 家 家 家」な曲につながるこのセトリ、個人的にツボでした。

2回目のMCでは、対バンにあたり木暮さんがサスフォーの武者修行の動画をYouTubeで見ていたことを話されていました。バンアパが入国を拒否されたアメリカでサスフォーがライブを行っていて、とてもうらやましかったそうです…。

ちょうどサスフォーと初めて対バンする少し前の出来事ですね…。

木暮さんのMCの後、荒井さんが「あと残り○曲です!」というMCをしようとしていたのですが、老眼でセトリが見えないという事態に😂なんとか残り4曲と読み取っていらっしゃいました。

実はここまでのセトリは1月のKICK OFF VIVA!!!と一緒でして。KICK OFF VIVA!!!の場合は、『ディア・ワンダラー』と『light in the city』の2曲を演奏して終了したので、あと2曲何が追加されるのかワクワクしていたのですが…。MC後に披露されたのは、なんと『KATANA』!!!20周年ライブファン投票1位の曲です!私自身も大好きな曲だったので、この選曲には思わず奇声を挙げそうになってしまいました…。

そこからKICK OFF VIVA!!!とは曲順を変えて『light in the city』。間奏のクラップの部分は、木暮さんの手元を凝視しながら頑張ったのですが、今回も完璧にクラップすることはできませんでした…。むっっずかしい…。

その後『ディア・ワンダラー』を演奏し、『38月62日』でライブが終了しました。ライブ終盤の『38月62日』は染みますね…。

上手側4列目でライブを見ることができたので、川崎さんの運指やおなじみのヘドバン&ゴブリンスイングを間近で堪能できて、川崎信者としては本当に楽しかったです。


Suspended 4th

サウンドチェックからメンバーのみなさんが登場。澤田さんがミッシェルの『マングース』のイントロを弾いていて、アベフトシ信者なのでリアルに奇声を挙げてしまいました。隣の方がびっくりされていて、本当に申し訳なかったです…。ちなみに内心では、「何なんですかあんたーー」とで叫んでいました。(©桜井秀俊/真心ブラザーズ)

(元ネタが分からない人はこれを見てね!)

セトリは以下の通りでした。ツイートをお借りします。

『GIANTSTAMP TOUR』とは…?wwwこう見ると、アルバムから3曲しかやっていませんねww

冒頭4曲は連続で演奏されたのですが、前もってセトリが決まっていたわけではなく、鷲山さんがその場で何の曲をやるか決めたそうです。落語家か。いや、もう本当に規格外のバンドですね…すげえ…。

個人的には、SNS上の動画でしか見たことがなかった新曲・『OVERFLOW』を聴くことができてとてもうれしかったです。

MCでは、これまで”バンアパに影響を受けたバンド”とたくさん対バンしてきたので、ついに本家本元の”バンアパ”と対バンできてうれしいというお話を鷲山さんがなさっていました。だいぶオブラートに包んだ表現に変換しましたが笑。

また、今回のライブの開場前、転換中のBGMはデニスさんの好きな曲ベスト10(And More)だったそうで。

鷲山さんが「Ok Computerは高校生のころよく聴いていた。あのころは躁鬱状態だったから」とおっしゃっていたのがめちゃくちゃおもしろかったです。気分が落ち込むと無性にレディへ聴きたくなりますよね、分かります。

そこから『ストラトキャスター・シーサイド』へ。イントロのむうさんのスラップがキレッキレで感動しました…。音源よりもかなり長尺でむうさんのベースソロが聴けてうれしかったです。ここからさらにデニスさんのドラムソロも!やっぱりライブでしか聴けないアレンジが堪能できるバンドはいいですね。

そして2番終わりから濃密なセッションが繰り広げられます。サスフォーの初代ベーシストやBUXUSのメンバーなどがステージに上がり、(ファンの方にはおなじみの面々だったと思われるのですが、いかんせん最近ハマったばかりのニワカなので、誰がステージに上がってきたのか全員は分からず…。)一時は「サスフォーのメンバー、半分しかいなくね?ww」という状態になっていましたww個人的には、鷲山さんの「誰かコード弾いて!」という叫びから、デニスがジャミロクワイの『Space Cowboy』を歌い出す流れにテンションが上がりました。デニスさん美声。

結局『ストラトキャスター・シーサイド』だけで30分やったそうです笑。澤田さんが「めっちゃ休憩できたわ〜」とおっしゃっていたのですが、リードギターが休憩できるライブってなんなんですかねwww

本編ラストは、お客さんからリクエストが上がっていた『Fire Flower』を披露。鷲山さんが「昔は歌モノをやっていたんだ。分からんよね、バンドって何が起こるか」と、間奏中におっしゃっていたのが印象的でした。本当にバンドってどう転ぶか分からないのがおもしろいですよね。それこそバンアパも、デビュー当時は日本語詞やるとは思っていなかったでしょうし。

時間の関係で、アンコールは1曲。「あ、『INVERSION』やってないじゃん!」と鷲山さんが気付いたので、『INVERSION』が披露されました。いーや、セトリの決め方がフリーダムですねww「DON'T LET ME BEND MY FIRE DON'T LET ME BEND MY FEERINGS」という名フレーズを大勢のお客さんとシンガロングするのは胸熱でした。

地元名古屋での公演ということもあり、今回は路上でのサスフォーのパフォーマンスが垣間見える、”サスフォーらしさMAX”のライブだったと思います。欲を言えば、もうちょといろんな曲を聴きたかったという思いがなくはないですが、初のサスフォーライブで”らしさMAX”のパフォーマンスを目にできたのはとても幸せだったと思っています。

MCでは、鷲山さんにとってE.L.Lが名古屋で一番思い入れのあるライブハウスであると語られていました。個人的に愛知県までライブ遠征をするのはこれが4回目で、これまではオタクライブ(デレ6th,7th)でナゴド2回、ナナイロでAichi Sky Expoと、大箱のライブしか行ったことがありませんでした。名古屋で初めて行ったライブハウスが、鷲山さんの思い入れのあるE.L.Lで良かったなと思います。

個人的に次にサスフォーを見るのは列伝ツアーの広島公演で、サスフォーにとって決してホームとは呼べないライブになります。アウェイの公演でサスフォーがどのようなアプローチのライブを見せてくれるのか、今からとても楽しみです。


所感

今回の対バンを見て、バンアパとサスフォーはすごく対照的なライブをしていたなと感じました。

バンアパは途中までKICK OF VIVA!!!とセトリが同じだったということからも分かる通り、セトリをがっつり固めてきていました。その分、曲間のライブアレンジが本当に素晴らしくて。特に『DEKU NO BOY』からの『higher』、『SCHOOL』からの『Eric.W』は鳥肌モノでした。「この曲のアウトロから、この曲のイントロがこうつながるかー!」と興奮するばかり。1曲1曲が分断されていないんです。ライブ全体に流れがあるといいますか。事前にセトリをきっちり固めている分、「曲と曲をどうつなげたら、うまく次の曲へ持ち込めるか」「どこでMCを入れれば、流れが分断されないか」ということが考え抜かれているんです。

一方でサスフォーは、事前にセトリを考えず、お客さんの反応などを考慮して、演奏する曲を決めていました。その場のノリによってはセッションが始まるし、そのセッションがいつ終わるかも分からない。すごくフリーダム。

Washiyama:ストリートでやるときにちゃんとセットリストを組むと絶対にずっこけるんですよ。(中略)ライブのハイライトをいつ作れるかわからないっていうタイプのバンドなんです。  

「どちらがいい、どちらが悪い」ということを言いたいのではなくて、どちらにもどちらの利点があると思います。

対照的なアプローチでライブに臨むバンドを同じライブで見られるのは貴重だったと思いますし、とてもおもしろかったなと感じました。名古屋まで遠征して良かったです!


余談

ライブに行ったら買いたいと思っていたINVERSIONと路上ライブの音源を物販で両方買うことができました。INVERSIONの方はサブスクで聴いていましたが、現物が手に入ってなによりです。これから聴き込みまくります。

バンアパの物販では、ツアーのときに金欠で買えなかったユニフォームベアをお買い上げしました。5種類あって悩みましたが、白ユニフォームを購入。今回は川崎さん売り子回で、(近年のバンアパの物販は、川崎さん売り子回、原さん売り子回、スタッフさん売り子回があります)「3月のツアー楽しみにしています」となけなしの勇気を出して声を掛けたところ、「ありがとうございます。気を付けて帰ってね」というお言葉をいただきました。また握手も快諾してくださいました。川様…しゅき…(害悪オタク)。

またライブハウスの出口付近にむうさんがいらっしゃったので、一緒にお写真を撮っていただきました。「れ、れ、列伝ツアーの広島に行きます。楽しみです」と申し上げたところ、「そんなに恐縮しなくていいよ〜笑」と朗らかに笑い掛けてくださりました。川崎さんのときはこの5億倍挙動不審だったと思うとゾッとします。

そしてめちゃくちゃどうでもいいですが、ライブ前に食べた矢場とんの味噌カツがとてもおいしかったです。


終わりだよ〜

ふけんこううんどう

(女性声優オタクにしか伝わらないネタをバンドのライブレポで使うな)

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