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2022年度 第1回おとなミーティング

common ひばりが丘 コミュニケーターの細谷です。

2022年6月、今年度最初のおとなミーティングを開催しました。

おとなミーティングとは?
commonで行う保護者会のことです。commonのスタッフと保護者だけでなく、地域の方やcommonに日頃から関わっていただいてる方にも広く開放し、地域の中で子どもたちの成長を応援するための土壌を作っています。しかし開校以来、コロナの影響もあって地域の方の参加は見送っています。

今年度最初のおとなミーティングは2部構成で行いました。
第一部はチーフコミュニケーターの森山より、commonの活動に関する視点の共有として、「創造社会で活躍するために、小学生の時に身につけておきたい8つの姿勢」というテーマで、日々の活動を紹介しました。

創造社会とは?
1人ひとりが、使うものや考え方、やり方、あり方を自分(達)でつくる社会の事を言います。
そして、1人ひとりが、自身の創造性を発揮して生きていかなければならない時代になっていきます。

創造社会で豊かに生活していくためには、どれだけ生み出しているか・どれだけ創造的でいられるかが大切になっていきます。
その中で、学びのスタイルも変わっていき、つくることによる学びが重要になっていきます。

そして、今の子どもたちが創造社会で活躍、より豊かに生活していく為に、未知の状況においても、課題を自ら発見し創造的な発想を持って、自ら課題を解決できる人になれるかがポイントになります。

そこで、commonが大切にしている、小学生の今から身につけるべき「8つの姿勢」が、子どもたちが創造社会を生きていくための力になると考えています。

ここで一つ育まれている姿勢の事例をご紹介します。
お母さんにワンピースをプレゼントをしたいと言い、生地選びから全て自分で決めて、半年かけて頑張って作ったお話です。

自分の頑張ったことを、ミーティングや作文にて伝えてくれました。
頑張った事実と成果が彼女の大きな自信に繋がりました。また、好きなことをとことん出来たことで育まれた姿勢がありました。

commonでは引き続き子どもたちが「8つの姿勢」を育めるようにサポートしていきたいです。

第二部ではcommon恒例 ワークショップを行いました。
今年も大人が楽しく「試行錯誤」出来るようなワークショップをご用意しました。今回のテーマは「家」です。
「家」だけ聞いても、「?」だと思いますので、詳しく紹介します。

まずはアイスブレイクということで、自己紹介から。
ただの自己紹介はcommonらしくないので(笑)、ご自身のお名前の由来を紹介しながらの自己紹介です。
実際に由来を知っている方もいれば、想像でお話しされている方もいて、どのエピソードもとても素敵で、空気も一気に和やかなものになりました。

ここで本題。
参加者の皆さんは自分がイメージする「家」を表現していきます。
ルールは、「台紙とおはじきを必ず使って表現する」だけです。

最初は戸惑いながらも、徐々に手が進んでいく保護者の皆さん。
イメージする「家」の完成に向けて、どんどんおはじきを並べていました。

完成したところで、次はグループ内で各々完成させた「家」のこだわりポイントを共有します。グループの中でそれぞれの思いを伝えていきます。

家の外観をイメージされた方、家の間取り図を表現された方、おはじきの色にイメージを当てはめる方、本当に様々な「家」があり、そこには学びや多様性が沢山ありました。

そして、グループ内での共有を今度はグループ間での共有していきます。
より沢山の人たちと共有することは、多様な価値観に触れるためにとても大切なことです。

最後に、今回のワークショップを通じて感じてほしい3つの力をお伝えしました。
せっかくですので、ここでご紹介します。

3つの力とは以下の3つです。ワークショップとリンクさせてお伝えします。

○発想力・・・どんな「家」を表現したいかイメージする。
○創造力・・・イメージした家をおはじきを使って形にする。
○共感力・・・完成させた「家」の情報を共有して、「そんなアイディアも
       あるのか!」と共感し自分の学びとして取り入れる。

それを子どもたちの日々の生活に当てはめると、下図のようなイメージです。
この3つの力が増えれば増えるほど、三角は大きくなり、つまり子どもたちの生活は豊かになることを意味します。

この3つの力を伸ばしていくために、大人はサポートしていきたいものですが、いきなりすべてやるのは、ハードルも高いですね。
今回は、まず大人が共感力を高めてほしいとお伝えしました。そうする事で、子どもたちは自ら想像力や発想力を伸ばしていくことができます。

ポイントは「固定概念」です。大人は子どもに比べて経験を多く積んでいます。そこから見通しを立てたり、予測します。
見通しを立てることが悪い事ではありません。しかし、先回りして子どもに伝えてしまう、「どうせこうなるだろう」と決めつけてしまうことは、子どもたちの経験・学びの機会を奪うことになります。
子どもにとっての新しい発見を、大人も共にし続けていくこと、一緒に学んでいくことが子どもたちのモチベーションへと繋がっていきます。
そして、今回のワークショップを通じてそれを考えてもらえたら、と思っています。

以上で、今回のおとなミーティングは終了となりました。
おとなミーティングでは、commonの目指す学びのスタイルを保護者の方と共有することを大切にしています。子ども達の周りの大人たちが同じ方向を向いていることが、子どもたちにとってとても大切なことだと考えているからです。
また、ワークショップを通じての学びも大切にしています。普段なかなか話すことが出来ない方々と話すことで新しい学びが生まれる。この様な時間は、引き続き大切にしていきたいです。

これからも引き続き子どもたちがより大きく成長できる機会を保護者の皆様と共に創っていくための大人ミーティングを企画していきます。

コミュニケーター 細谷


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