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2021年夏の特別講座② プログラミング×工作で新しいモノづくりに挑戦!

こんにちは、チーフコミュニケーターの森山です。7月25日にcommon夏の特別講座2日目のプログラム【プログラミング×工作で新しいモノづくりに挑戦】が開催されました。こちらは昨年も行われた人気のプログラムですが、今年は更にバージョンアップ。講師は、これまでにたくさんのプログラミングに関するワークショップを行ってきた、commonのコラボレーターでもある東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェローの熊井さんです。

commonでは、MIT(マサチューセッツ工科大学)が開発したソフト「scratch」を使ってプログラミングの基礎を知るとともに、同じくMITで生まれた「Makey Makey」という自分でスイッチ(キーボード)を作ることができるアイテムを使ったモノづくりの要素も取り入れている講座を行いました。

メンバーは、昨年のプログラミング講座に参加した子、初めてプログラミングをやる子と様々。まずは、自己紹介からです。

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次にデモを通して、「scratchとは何か」「Makey Makeyでどんなことができるのか」を見ていきます。熊井さんの話を真剣に聞く子ども達👂

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今日のワークは2人ペアで行っていきますが、その相手が決まると、まずはパソコンを自分達で準備するところからスタート。これは何のコード?電源ボタンはどれかな?

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早速scratchでプログラムを組んで、Makey Makeyを使って動かしてみます✨scratchのウェブページには世界中の人々の作品が掲載されているので、実際にそれで遊びながら自分達のアイデアを練っていく子達もいました。

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どんな作品を作るか、それぞれペアで話し合いながら進めていきます。この男の子2人ペアは、この日が初対面。手前の子はscratch経験者で、奥にいる子はプログラミング初めて。そんな2人ですが「場所は海の中にするのはどう?」「ペンギンが登場するのも良さそう!」と、初めて会ったとは思えない程たくさん話し合いをしながら、お互いにアイデアをどんどん出していきます。

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scratchを使ってどんなものを作るか考える子がいる一方で、Makey Makeyを使ってどんなスイッチ(キーボード)を作るか考える子も。この女の子は可愛い物が大好き。「あの星のビーズ使いたいな」「折り紙も可愛いから貼ろう!」と、スイッチを作る時もどんな風に可愛くしようか考えながら作業を進めます。

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中間発表をして、それぞれのグループが「どんなことをしたいのか」「今、どんなことで悩んでいるのか」などを共有する時間も作りました。発表する機会は、commonの日々の活動でも大切にしています。ペアでの活動に集中する時間だけではなく、自分達の取り組みを伝え、他グループのアイデアや工夫を知る時間もある。発表を通して自身の活動を振り返ることができ、また、他の子達の話を聞いて自分達の作品をバージョンアップしていくことができます。

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男の子のペアはMakey Makeyを使わないで遊ぶ方法を考えていたようですが、中間発表後にMakey Makeyを使っている他グループのゲームを実際に遊んだことによって、「やっぱり使ってみたいな」と考えを変えていました。

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上手くいかないところは熊井さんやコミュニケーターと対話をしながら、自分達が作り上げていきたい物をかたちにしていきます。

熊井さんに質問をしている高学年ペア。2人は絵を描くのが上手で、自分達の絵を動かすアニメーションにチャレンジ。「あれ?上手く背景が切り替わらないな…」scratchにある命令文の組み合わせを何度も直しては実行します。

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別のペアでは「可愛い」をキーワードに、デコレーションされたスイッチ(キーボード)が完成!

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作品完成後はグループ毎に作品を発表する時間を設け、頑張った点や難しかった点の共有・質問をしたり、お互いに別グループの作品で遊んだりしました。

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絵を描くのが得意な高学年ペアは背景を何枚か描いてコマ送りのように再生し、ハトが空を飛んでいる様子を再現することにこだわって作品を仕上げました。

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最終発表が終わっても、自分達が納得いくまで作品を調整する子ども達の姿がありました。時間を忘れて集中している姿は、まさにクリエイターです。

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プログラミングの良さは、失敗してもすぐやり直しができ、失敗から新しいものを生み出すことができる点です。工作や実験などと比べるとやり直しや失敗に対するハードルが低く、「まずはやってみよう」に直結しやすいものです。この日、scratchとMakey Makeyを使いながら、「こうしたらどうなるんだろう?」「これをするためにはどんな命令文を使えばいいんだろう?」と考えては、実行してを何度も何度も繰り返した子ども達。思った通りに上手くいかず悩む場面もありましたが、子ども達同士や、熊井さん・コミュニケーターと対話をしながら、まさに試行錯誤を通じて納得いくまで作品を作り上げていきました。

commonでは、夏の特別講座だけではなく普段の活動でもコミュニケーターが子ども達の試行錯誤を応援するパートナーの役割を担っています。答えを教えるのではなく、子ども達と一緒に悩み、考えることを大切にする。何より、commonなら失敗ややり直しは簡単にできる。そんな風に子ども達が思えるような環境でこれからもあり続けたいと思います。

チーフコミュニケーター森山





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