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2021年夏の特別講座④ commonと六都でホンモノ体験!

8月1日はcommonの夏の特別講座の4つ目として、多摩六都科学館を訪問し、さらに国立科学博物館の副館長であり、恐竜博士の真鍋真先生をお招きした恐竜ワークショップを行いました。

この日も朝から暑い中でしたが、子どもたちは元気よくやってきます。多摩六都科学館は地元にあるため、家族で行ったことのある子も学校で行ったことのある子もいます。また、去年も参加してくれた子もいました。しかし、同じ場所であっても一緒に行く友達が変われば、また違った楽しみがあり、何度行っても楽しい場所。学年が変わると知識が増え、それによって見え方も違ってきます。

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今回集まってくれた子どもたちと一緒にまずは六都科学館へ。最初に見学したのはプラネタリウム。今年の夏は土星と木星がよく観察できることや、夏の星座の話など、本格的な解説をしっかり聞いていました。

その後みんなで展示を見学&体験。六都科学館には、5つのテーマに分かれた部屋があり、そこにはさまざまな展示と体験施設があります。

この部屋は宇宙や物質、光などのテーマで、体験を通じて学ぶことができるものが揃っています。

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同じものでも星によって重さが違うんだね!

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統括マネージャーの廣澤さんの特別解説も!

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月の重力体験!どんな感じかな?

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次の部屋は体の部屋。骨の動きやその仕組みなどが見えて、体験できます。

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自転車を漕ぐときの骨の動きが分かる!

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気が付いたことは特別ノートにしっかり記録!

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3つ目はしくみの部屋。電気を作る発電のしくみやピアノのしくみなど、世の中に隠れている様々な仕組みを映像などで学ぶことができます。

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発電バイクに乗車!

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こういう装置、みんな大好きだよね。

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ピアノのしくみってこんなふうになってたんだ!

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そして生き物の部屋。様々な昆虫の標本や動物のはく製、骨格標本が展示されており、特に地元の生き物がこれだけ揃っていると「えー近くにこんなにいっぱいいるの!」と、自分事として捉えることができます。

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まるで生きているかのようなはく製に夢中。

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昆虫もたくさん並んでいてどれもすごい綺麗だね。

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最後の部屋は鉱物や石の部屋。化石や宝石といったものから、花崗岩などの岩石も色々な形で展示されています。自分の誕生石はどれだろうとか、この宝石きれいだね!と興味津々です。

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私たちの誕生石はどれだろう?ホンモノってすごいね。

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巨大地球儀を見ながら何かを確かめている様子・・・

朝からお昼過ぎまで楽しくも真剣な表情で見学を続けた子ども達。楽しみながら学ぶことで、その経験は記憶として強く残ります。今日ここで感じたことがどこかで「あ、あれだ!」と思う日が来るはずです。そんな思いを胸に次なるワークの場所、commonに戻ります。

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今回の講座は2部構成。後半はcommonで恐竜博士の真鍋先生と、特別ワークショップを行いました。

今日のテーマは「恐竜の色」。最近は化石から色を直接科学的に確かめられるようになってきたのですが、それもごく一部。様々な絵本や図鑑に描かれる恐竜の色は想像もありますが、その時の環境も大切な要素になります。

今回は塗り絵をしながら、トリケラトプスの色をそのトリケラトプスが住む環境と一緒に考えていくという、科学的にも深いテーマです。

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恐竜博士の真鍋先生。

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ぬいぐるみや図鑑を使いながら、子どもたちの心を掴みます。

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みんな真剣に考えながら塗り絵を進めていきます。

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子どもたちの声に気さくに応えてくれる真鍋先生

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こどもたちも自信たっぷりに先生の前で発表します。

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身振り手振りで分かりやすく恐竜の解説をしてくれました。

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和やかな雰囲気の中、先生への質問は次から次へと出てきます。先生もそれに一つ一つ丁寧に答えてくれます。

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ワークの最後は、先生が監修された絵本の読み聞かせ。その中には今回のテーマとなったトリケラトプスも登場します。この色は先生が研究から推測したトリケラトプスの色。化石から、カラダには星の形をした模様があったと考えられるそうです。

あっという間のワークショップでしたが、終わった後も先生の周りに集まる子ども達。いろんな話をしたり、先生にイラストを描いてもらったりと充実の時間となりました。

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今回の講座では、2つのホンモノ体験を通じて科学の面白さ、深さを感じてもらいました。六都科学館では実際のモノに触れることで興味を持つ子ども達の様子が見えました。真鍋先生とのワークでは本物の研究者と触れ合うことで研究という仕事の魅力や面白さを体感したことと思います。

なぜかな?どうしてかな?どうなってるのかな?という思いを常に持ち続けながら、それを原動力にこれからも色々なことに興味を持って、自ら考えていけるようになることを願っています。

                       common施設長 山下

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