見出し画像

舞台が急に消える時 前編 ~当事者にどう関わる?~

予想だにしない事態というのは文字通り急に起きるものである。

2月に発覚した感染症の影響があれよあれよと広がってしまい,とうとう様々な文化事業に影響が出てしまっている。
前回は文化事業がこれからどうなるかわからないこと,そのために人の健康に影響しないと思われがちな文化活動の大切さを訴えたいという記事だった。

今回はちょっと趣向を変えてみる。…もし自分が出演予定のイベントに対しそのようなことがあればどう思うか。それをあくまで「仮定」として書いていきたいとおもったのだ。

なぜか。その理由をこの前編に,そして実際の仮定の話を「後編」として書こうと思う。

当事者の増加

どこからこんなことを思いついたのか。その前置きとして少し脱線する。

昨今の事情により,様々な部活動にも影響が出てしまっている。当たり前といえば当たり前だ。学校が休みなのだから。おまけに部活なんて人が集まらないとできないことも多い。このご時世で集合型の活動をしていたらそれこそ学生や職員たちの健康・公衆衛生の問題に発展しかねない。個人的にはこのご時世に集合して部活動なんて言語道断だと考えてしまう。(リモートなどの会話で成立する部活動であればリモートで活動するのはありだと思う。しかし教育現場の事情を鑑みると現実的ではないだろう。)

以前の自分は音楽系の部活をして学生時代を過ごしていた。お察しいただけると思うがこの活動はリモートではおそらく無理な活動だろう。

そして今,吹奏楽コンクール,その他大会,コンサートが中止に追い込まれようとしている。吹奏楽コンクールについては中止が決定した地域もあるようだ。(2020年4月20日現在)

つまり,コロナの影響で開催ができなくなったイベントの主催者,参加する当事者が爆発的に増えているのだ。

正論が届かない領域のお話

医療の立場からすれば「仕方ない,そんなの我慢してくれ。」というのが本音の方も多いだろう。よく理解できる。そしてこれは正論だ。

しかしこれが当事者にはどう届くのか。当事者たちは一瞬にして自分が立つはずだった舞台が理不尽な理由で奪われた。とくに学生の部活動であれば延期が難しい事情もある。(受験,就職,学業遅延の補填etc)

当事者たちも事情をよく理解している人が大半だろう。だからこそ少なくともそんな本音がまっすぐ届くことはないと思う。事情を理解しているからこそやり場のない感情にさいなまれる人間がいるもの事実だ。しかも先ほど話した通り当事者は爆発的に増えている。ひとりくらいそのような人がいてもおかしくはない。周囲の人もどう接していいか,どう声をかけていいかわからないというのが本音だろう。

ではもし自分だったらどう思っていただろうか…それを読むことで自分の考えを言葉に出せるようになる人もいるかもしれない。こう言っている人がいるけどあなたはどう?といえる人がいるかもしれない。
これをきっかけに留まりそうな時間を動かせる人が増えたらいい…それが今回のnoteの主目的だ。
(後編へ続く)


よろしければスキしていただけるととてもうれしいです。ほかの記事もよろしくお願いします。