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介護保険制度③ 財政と利用の流れ ポイントまとめ

今回は、財政と関連する事項について書いていきます。

こちらの内容、正直とっつきにくいです。

実際に請求に関わっている方はある程度イメージしやすいかと思います。

この内容を簡単に把握するには、市町村の窓口にあります

「介護保険のパンフレット」がおすすめです!

今回は「こんな感じか」とイメージで流す形で見て頂ければと思います。

その上で、介護保険のパンフレットを見ると理解度がより深まります!

それでは、やっていきましょう!


・介護保険の財源の仕組み

【国・都道府県】
市町村の支援

【国民健康保険団体連合会】
審査や支払い等

【市町村・特別区】
保険者


財源(※ 利用者負担部分を除いた給付費)
国・都道府県・市町村の公費で給付費の50%負担
第1号被保険者・第2号被保険者の保険料で給付費の50%負担

※サービス内容により、負担率が異なる。
例 
居宅給付費(平均)
国25% 都道府県 12.5% 市町村 12.5% 
1号被保険者 23% 2号被保険者 27%

施設等給付費(平均)
国 20% 都道府県 17.5% 市町村 12.5%
1号被保険者 23% 2号被保険者 27%


保険料回収の流れ
第1号被保険者(市町村在住65歳以上)
市町村の個別徴収 または 年金から天引き

第2号被保険者(市町村在住40歳以上65歳未満の医療保険加入者)
健保組合及び国保等、医療保険者に保険料として納付
→ 医療保険者から社会保険診療報酬支払基金に一括納付


よく出るキーワード
調整交付金
市町村毎の財政力格差を是正する為、全国ベースで給付費の5%相当を交付する。


・サービス利用の基本的な流れ

要介護・要支援認定
市町村で実施(広域的実施 都道府県への審査・判定の委託可)
・認定調査(調査員が訪問し、チェック項目で現状態を把握)
・審査会(調査表及び主治医の意見書をもとに審査。介護度判定)
この間、約1ヶ月程度。 申請や時期に応じてそれ以上かかることもある。

介護サービス計画(ケアプラン)の作成
介護サービスの計画的利用の支援
・認定情報及びご本人と面談し、ケアプランたたき台を作成
・担当者会議をし、たたき台を持ってケアプランを再度練り直し、正式なものを作成。
・ご本人ご家族に正式なケアプランを持って説明し、同意を得る。

→ サービス開始


・実際の過去問と解答


(第29回)

日本の社会保険制度に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。
1 加入は,個人が選択できる。
2 保険料だけで運営され,公費負担は行われない。
3 医療保険,年金保険,雇用保険,労災保険,介護保険の5つである。
4 給付の形態は,現金給付に限られる。
5 保険料は,加入者個人のリスクに見合った額になる。



↓ 解答 ↓






1 日本の社会保険 医療・年金・雇用・労災・介護の5つ
いずれも一定の要件を満たすと強制加入

 
2 社会保険は保険料と公費(税金)により運営
 
3 ◯
 
4 社会保険の給付の形態 現金給付・現物給付
原則的に現金給付  ・年金・雇用
原則的に現物給付  ・医療・介護
現金給付、現物給付共にあるもの  ・労災
 
5 
保険料は収入の額等により決まる。リスク変動なし


・まとめ


いかがだったでしょうか?

過去問を見ても分かる通り、複合した内容で問われることが多いです。
知識として覚えるのは非常に大変ですので、流れをしっかり掴みましょう。
何度も言ってすみませんが、やはりパンフレットがおすすめ!
過去問の解答も知識に入れて頂きながら、得意分野にしていってください!

この他にも試験当日の事など、色々と書いております。
是非、見てみてください!
あなたの一助になれますように。 ではまた。

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