音声投げ銭の障壁
BUSINESS INSIDERに音声配信サービスをまとめた記事が登場しました。
BUSINESS INSIDER 記事
過熱する「音声配信サービス」市場を徹底解剖 。ClubhouseにFacebook、Twitterも本当に“稼げる”アプリはどれだ
ここでは動画と比較して音声の広告市場が小さいことが書かれています。
2020年の日本広告市場で総額1兆7567億円のうちビデオ広告が3862億円、音声広告が200億円、ラジオデジタル広告が11億円とかなりの差がついています。
では投げ銭市場はというと動画のライブ配信市場(日本ではライブコマース市場がほぼ立ち上がっていないので=投げ銭と考えても差し支えなし)やYoutuber市場(これも投げ銭が大半)が2020年で500億円程度とライブコミュが発表しています。
ライブコミュの発表(pdf、2020年4月発表)
対して音声の投げ銭市場は立ち上がろうとしているところなのでまだ市場調査の数値がでてきていません。ここで音声の投げ銭ですが、不利な点があります。それはながら聞きしている人が投げにくいことです。
動画もながら見の場合はもちろん投げにくいのですが、音声に対し相対的にながら比率が低い(あくまで相対的です、動画もながら視聴の絶対数はかなり多いはずです)ので相対的にPCやスマホで投げやすいのです。音声の場合、おそらく音声入力が一般化し、入力に占める音声入力の比率が上昇しないとながら聞き中に投げ銭を投げられにくいでしょう。
ながらでなくても音声の場合はマイク(PC/スマホに内蔵されているものを含む)で会話していてスマホ画面やPCキーボードから手を離して参加しているケースが結構あるはずです。この場合はさらに会話中に会話と別に投げ銭を投げるむね話す必要があり、会話に支障をきたすリスクがあります。さりとて投げ銭のためだけにタッチパネルやキーボードを手に取るのも一手間かかります。つまり、音声SNSや音声ライブ配信の場合はながら聞きできるので動画やテキストに比べ観客を増やしやすい反面、投げ銭されにくいのです。
このデメリットをどう乗り越えるかが音声投げ銭の鍵でしょう、
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