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ALコール、NLスネル:2023年サイヤング賞投票結果より

 2023年のMLBサイヤング賞の発表が現地時間11月15日にあり、以下に決まった。

AL:コール(NYY)
15勝4敗 ERA2.63 33試合 209.0回 奪三振222 WHIP0.98
NL:スネル(SD)
14勝9敗 ERA2.25 32試合 180.0回 奪三振234 WHIP1.19

 おめでとうございます!
 コールは初受賞、スネルは2回目の受賞となった。コールは防御率と投球回数で、スネルは防御率でそれぞれリーグ1位になっている。結果、最優秀防御率を獲得した投手がそのままサイヤング賞に輝いた。
 MLBサイヤング賞投票は、両リーグごとにMLB球団のある15都市から1都市2人ずつ、計30人の記者の投票で決まる。1人あたり1位票~5位票まで投じる。1位票7ポイント、2位票4ポイント、3位票3ポイント、4位票2ポイント、5位票1ポイントとなり、合計ポイントの最も多い選手がサイヤング賞に選出される。コールは1位票を30集める満票での選出となった。スネルも1位票を28票集めた。
 この種の投票は、2位以下の表の分布、どのチームの被投票者数や獲得ポイント数をみるのも面白い。2位以下も含めた全投票結果は両リーグで以下になった。右側には投球回数(IP)、防御率も併記している。クローザーに関しては、これらの数字が赤字になっている。

2023年サイヤング賞得票結果と主要スタッツ(AL)
2023年サイヤング賞得票結果と主要スタッツ(NL)

 ALの得票者は12人で2022年から2人増え、NLの得票者は8人で2022年から2人減った。日本人選手に関しては、千賀が6人の記者から投票を得てNL7位(15ポイント)になっている。NLの防御率ランキング2位の千賀が7位にとどまっているのは、投球回数が他の投手より少ないことも影響しているかもしれない。同様のことはALのブラディッシュにもいえる。今季MLBで200イニング以上を投げた投手は5人だが、防御率4.35のマイコラス(STL)を除き、全てが得票を得ている。

 チーム別のポイント数は以下の通り。投票を得た選手がいないチームは記載していない。2人の得票者がいたチームには、チーム表記のあとに*がついている。3人以上の投票を得た選手のいるチームはなく、NLは複数の得票を得たチームはなかった。ポストシーズン進出チームでは、ALではワールドチャンピオンに輝いたTEXから、NLではLADとMIAから得票者が出ていない。
【AL】
NYY  210
MIN  115
TOR*   86
BAL*   42
SEA*   31
TB       19
HOU     6
BOS      1
【NL】
SD   204
SF      86
ARI    68
ATL    64
CHC   32
PHI     28
NYM  15
MIL    13

 各記者の投票の詳細は、以下の全米野球協会(BBWAA)のHPに載っている。
【AL】
https://bbwaa.com/23-al-cy/
【NL】
https://bbwaa.com/23-nl-cy/

 MLBの記者投票による表彰の発表は、これを書いている時点でMVPを残すのみとなった。日本メディアの期待する大谷の2年ぶりの受賞はなるか?


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