弁護士、消費者庁、スイスで専業主夫を経てクラスターに!?法務のプロ、川合さんにインタビュー
今回は、法務の川合さんにお話を伺いました。川合さんは、弁護士事務所→大手企業の法務→官公庁→ベンチャー企業の法務→スイスで専業主夫という異色のキャリアを経て、クラスターに入社。なぜクラスターに入社しようと思ったのか、メタバース会社の法務とは何をやっているのか。法務のプロフェッショナルとしてキャリアを築いてきた川合さんにインタビューさせていただきました!
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転職の軸は好奇心!?
ー川合さんは弁護士事務所からキャリアをスタートして、企業、官公庁と様々なご経験をされていますが、会社を決める際に意識していることはありますか?
自分の興味というか好奇心の赴くままに、面白そうだなと思える場所で働きたいと思っています。純粋にこの会社ではどうやっているんだろうとか、どんな仕組みになっているんだろうとか、すごく気になってしまうんですよね(笑)
例えば、法改正が分かりやすいと思うのですが、仕組みは何となくわかるけど、自分がやろうと思ったらどう進めるのかが分からない。実際、知り合いの弁護士に聞いても具体的なことを知っている方はそんなにいないんですよね。
条文案は具体的に誰が考えてどんなフローで決まっていくんだろう。そもそもこの条文を入れた趣旨はなんだったんだろう。このようなことに興味を持ち始めた時に、官公庁に勤めていた方にお話をお聞きする機会もあって、非常に面白そうだなと。その後ご縁もあって消費者庁で働くことができました。消費者庁で法改正に関わる仕事をするようになったのはそのような経緯があります。
ーその後はカカクコムに入社して、そしてスイスで専業主夫!この辺りのキャリアの変化についても教えていただけますか?
消費者庁では色々な経験をさせていただいたんですが、元々任期付きの役職だったんです。次はどうしようかと考えていた時に、同僚でカカクコム出身の方から話を聞かせていただき面白そうだなと(笑)。カカクコムは価格.comと食べログといったtoCの有名なサービスを運営しているので、消費者であるユーザー対応などで消費者庁の経験が活かせるのがいいなと思ったのも理由の一つです。
カカクコムでは特に転職するつもりもなかったんですが、妻の海外赴任が決まりまして・・・。小さい子供もいるのですが、妻にとって大きなチャンスでもあるので行けるなら家族全員で行こう!と決め、仕事を辞めてスイスに行くことにしました。
そこから2年間スイスで専業主夫として生活し、非常に貴重な経験をすることができました。その後、日本に帰国して次の仕事を探している時にクラスターと出会いました。
ーそうだったんですね。ちなみにメタバースは元々興味があったのでしょうか?クラスターに入社を決めた理由も気になります!
メタバースは細田守監督の作品だったり、レディ・プレイヤー1を観て、こんな世界が実現したら面白いなと興味はありました。見たことのない世界を自分達で作り上げていくというのは、好奇心が刺激されますよね!
純粋に楽しそうだなと思いましたし、挑戦しがいのある分野だなと思って、クラスターに入社を決めました。メタバースはまだ共通の法的見解といったものが定まっていない、いわば未知の領域でもあるので、この会社で働けることは、今後自分のキャリアを考えても強みになると考えています。
あと、基本フルリモート(川合さんの場合週一回物理出社)なのも大きかったです。私の子供は今小学生なのですが、これから成長するにしたがって子供と一緒にいられる時間は少なくなっていきます。そのため、こうやって在宅勤務で子供と一緒の時間を過ごせるというのはありがたいことですね。在宅勤務ができる環境なのかは次の仕事を決める上で結構重視していたことでした。
気軽に相談できる法務を目指す
ー実際に入社して、今はどのような業務を担当していますか?
基本的には法律に関わる全般に関与しています。イメージしやすいのは契約書関連やclusterの利用規約とかですかね。文面をレビューしたり、著作権など様々な法務相談に対応しています。あとは取締役会の事務局を担当したり、法務研修を行うなど、法務が関係しそうな業務なら何でも携わらせてもらっています。
ー全体的にクラスター社の防御力を上げているイメージですかね。
防御力ももちろんですが、やって良いのかダメなのか曖昧なことに対して、ここまでなら大丈夫だよねと法務主導で整理していく役割もあると思っています。 その点では攻撃力も上げているのではないでしょうか。
施策に関する相談を受けたときに、その施策に対して駄目だと言うのは簡単ですが、ヒアリングして、背景を理解した上で、その目的を達成するためにはこんな方法もあるのでは?となるべく様々な選択肢を提供したいなと思ってやっています。
クラスターではカルチャーの1つに「邪悪なものには手を出さないようにしよう」という項目があります。法律はもちろん守りながらですが、法律の許される範囲で攻める姿勢も大事だと思うので、法務としてカルチャーを維持しながらも事業を後押ししたいと思っています!
ー川合さんに相談すると本当に丁寧に返してくれますし、なんでも聞きやすい雰囲気があるので助かっています。受け答えで意識していることはありますか?
相談しやすい雰囲気を出すことは意識していますので、そう言っていただけるのは非常に嬉しいですね!
法務って、他の社員から相談をいただかないことには十分な力を発揮できない部署だと思っていて。法務が自分から事業を展開するというのはまずないですし、動いている企画を自分で探して、全部に顔を出すのもリソース的に難しい。やっぱり他の社員から「こういう企画を考えたんですけど、どうでしょう」と気軽に相談してもらえることが大事だと思っています。
法務だけではなくバックオフィス全般に言えることかもしれないですが、社員の皆さんは当然一緒に頑張っている仲間なんですけど、他方でお客さんでもあると思うんですよね。
そのお客さんにまた来てもらえるように、相談する価値があると感じてもらえるような仕事を意識しています!
ークラスター社はフルリモートだからこそ、気軽に相談してもらう工夫って大事ですよね。
そうですね。基本チャットでのやり取りなので、意識しないと文面だけではキツイ印象に感じてしまう人もいると思うんです。その点で文章などは工夫しています。またクラスター自体も文化というか雰囲気として、社員みんなが絵文字などを上手に使っているので、フルリモートながらも仕事がすごく上手くまわっている会社だなと感じています!
あとクラスター社には私もそうですが、オタク気質の人が多くて、オタクな自分を出しても大丈夫というか・・・それも話しやすい雰囲気に繋がっている気がします(笑)
世界標準を作っていく仕事に携われる
ークラスターで法務に携わることのやりがいも教えていただけますか?
どの国もこれからメタバースについて、いろいろ整備していこうというフェーズです。クラスターは世界展開を目指しているので、今後は海外対応も増え、各国の法律事務所と連携しながら進めていくことになります。その点で、本当に世界標準を作るに近い、他ではなかなか経験できない仕事に携われるのはやりがいを感じます。
まだ見ぬ世界を作っていく側になるので、正直、今まで考えたことがないような質問をもらうこともあります。その回答を考えるのは大変ではありますけど、何でもかんでも見知った質問ばかりというのもつまらないですよね。よく分からない質問に出会えるのも、クラスターで働くやりがいの1つではありますね!
ー法整備にも関われる可能性があることはワクワクしますね!ちなみにメタバースの法律関連でこれからどんなことが議題に上がると思いますか?
色々あると思うんですが、やはりアバターの権利についてじゃないですかね。自分の身体とは違って、1つのアバターで動きと声などを別々の人が担当することが可能です。他方で、アバターをもう1つの自分の身体のように大事に思っている人もいます。そうした中で、アバターを単なるデータとして扱うのではなく、アバターの特徴をどう考慮するのかという点は今後議題として重要な気がします。
たとえば、仮にアバターが乗っ取られたときに、従来のようなSNSアカウントの乗っ取りとは違ってくると思っていて。自分の身体が乗っ取られるような、友人関係やら何からごっそり取られてしまうような。そんなSFのような問題も今後メタバースが流行って世の中に浸透してくると、現実味を帯びてくるんじゃないかと思います。
メタバースの普及によって、今後どう世界が変わっていくのかは私自身も気になるところではありますね!
ーありがとうございます。最後に、これから一緒に働きたい人についても教えてください!
クラスターのカルチャーにフィットすることは前提としつつ「地道に信頼を積み重ねられる人」と一緒に働きたいです!
法務は業務の性質上、法務以外の社員からすると、なかなか品質や正誤がわかりにくい職種です。他方で、「この法律に引っかかるから、この施策は中止するか変更する必要がある」とはっきり言わなければいけない場面もあり、事業への影響が大きい業務でもあります。
そんな時に、「あの人が言うことなら従おう」と思ってもらえるぐらいの信頼を培っていることが非常に大事な職種だからです。
クラスターはこれからどんどん面白いフェーズに入ります。
少しでも興味を持って下さったら、ぜひ求人票もチェックしてみてくださいね!
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