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Unity を使わずにアイテムやアクセサリーをアップロードするための仕様とサンプルを公開しました!他【Cluster Creator Kit v2.15.0 リリースノート】

こんにちは、プロダクトマネージャーの Smith です。

メタバースプラットフォーム cluster では、クリエイターのみなさんの創造力をより加速できるように制作環境の改善を行っています。
この記事では 5/27 の cluster アプリのリリース、及び 5/27 リリースの Creator Kit 2.15.0 で提供される機能と、新たに公開した cluster 3D 空間内の表現仕様について紹介します。


Creator Kit 2.15.0 の利用方法

今回のリリースに含まれる一部の機能は Cluster Creator Kit v2.15.0 へのアップデートが必要です。
また、今回のリリースに含まれる機能は最新版の cluster アプリで動作しますので必ずアップデートをしてください。
Cluster Creator Kit のアップデート手順はドキュメントに記載されています。

Creator Kit 2.15.0 のリリース内容

  • 英語翻訳

  • PlayerHandle の一部ベータ API の正式版リリース

英語翻訳

今回のリリースから、Cluster Creator Kit が英語で使えるようになりました。
一部、未翻訳の箇所がありますが今後のリリースで対応される予定です。
表示言語は Unity 上の Cluster > Settings で開かれるウィンドウ内の Language Settings から変更できます。
デフォルトの表示言語はお使いのデバイスの言語設定に応じて変わります。

*画面は開発中のものです

PlayerHandle の一部ベータ API の正式版リリース

これまで PlayerHandle でベータ版として提供されていた下記の API が正式版としてリリースされます。

仕様公開

デベロッパーとして活躍をしているユーザーの活躍の幅をより広げるために、今回、 cluster の一部の仕様を公開しました。
Cluster Creator Kit や Unity の外で様々なインテグレーションができるようになります。

  • PITM

  • アップロード API

  • サンプル

PITM

cluster では PITM という形式でアイテムやアクセサリーの 3D 空間上の振る舞いを表現しています。
PITM は、glTF という JSON によって 3Dモデルなどを表現するフォーマットをベースにして、独自の拡張を加えたものです。
glTF は Khronos Group によって公開されたオープンな仕様で、現在では Web などでも利用できるポータビリティの高い仕様です。

この仕様が公開されることによって、Unity や Cluster Creator Kit を用いずに誰でもアイテムやアクセサリーの定義ができるようになります。

詳しくは下記を参照してください。

アップロード API

PITM 形式で表現されたアイテムやアクセサリーをアップロードするための API です。
Cluster Creator Kit で用いているアクセストークンを利用して、アクセストークンに紐付くアカウントに対してアップロードできます。
アップロード API は Web API として公開されており、一般的な HTTP 通信仕様の知識の範疇で利用可能です。

アップロード API を用いることで、どこからでも PITM のアップロードができるようになります。

詳しくは下記を参照してください。

サンプル

PITM の定義とアップロード API の利用サンプルを github リポジトリとして公開しています。
そのまま使ったりカスタマイズしたりなど、ご自由にお使いください。

仕様の公開について

cluster ではクリエイターが活躍するバーチャル経済圏の実現を目指しています。
これまでクリエイターといえば cluster でものづくりをするユーザー全般を指していましたが、高度な UGC をつくる上ではものづくりも複雑化していきます。

cluster のバーチャル経済圏では、UGC の品質の限界を引き上げるデベロッパーという役割が存在します。
デベロッパーがつくった高度な機能や部品は、全てのクリエイターのつくるものの品質の底上げも実現します。

例えば車をつくる場合、これまでは車づくりのすべてがクリエイターの手に委ねられていました。
しかし、エンジンやサスペンションなど、高度で洗練された部品をひとりのクリエイターで個別につくり出すことには限界があります。
cluster でデベロッパーが活躍することにより、クリエイターはエンジンのつくり方がわからなくても高機能な車をつくり出すことができるようになります。

cluster の仕様公開は、デベロッパーが活躍できる幅をより広げていきたいという意図に基づいて判断されています。
今回公開した仕様はアイテムやアクセサリーの機能に直接関わるものではなく、Cluster Creator Kit の外からの UGC 定義やアップロードを奨励するものです。
公開された仕様の活用事例が増えるほどより多くの仕様公開が検討されますので、ぜひ使ってみてください!

ご意見・ご感想お待ちしています

cluster は、みなさんが楽しくバーチャル空間で創造できるように様々な改善を行っています。
Discord ではみなさんの要望を投稿したり、クリエイターさん同士でお互いの創作活動を支え合える場所を設けていますので、ぜひご活用ください!

Discordサーバー: Creator Community のご案内
https://docs.cluster.mu/creatorkit/support/creator-community/