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「行政書士の資格を取ったのは❶」行政書士&エンターテイナー 依田花蓮

3年で6割が廃業するとも言われているので、楽しく元気に行政書士として活動できていることは幸運なのだと思う。

そもそもこの資格を志したのは、母の病がきっかけだった。

2010年秋。母から、子宮頸がんのために入院・手術をすることになった
という連絡があった。幸いにも、その頃の私は売れない女優で、時間はいくらでもあった。おかげですぐに母の待つ名古屋に帰り、1ヶ月弱、病院で身の回りの
世話をさせて貰えた。

母は物凄く喜んでくれたのだが、あることが私の心に大きなショックを与えていた。入院の際の保証人に、私はなれなかったのだ。

父はすでに退職していたので、会社員である兄が保証人になっていた。兄は借金まみれで、お世辞にも頼りになる存在ではないのだが(兄は悪い人間ではないし、切な存在ではあるが)、それでも会社員であるということは社会においては信用を得る。

私は、いい歳をして親の保証人にもなれない…。
この現実は私を大いに傷つけ、そして同時に大いに私を奮い立たせた。

〜「行政書士の資格を取ったのは❷」へ続く~

◆筆者プロフィール
行政書士&エンターテイナー 依田花蓮
新宿にて「行政書士よだかれん事務所」を営む。2017年末まで、夜は六本木にてショーレストラン香和(かぐわ)に出演。トランスジェンダー行政書士と名乗って事務所を営み、LGBT研修・講演講師として登壇。歌・踊り・芝居のエンターテイナーとして舞台にも立つことも。もやは2足以上の活躍です。


好きなことをやる代償として、社会的信用の欠如というのがあります。

命令されるのは嫌いだし、勉強を教えることについては誰にも負けない、という根拠のない自信もあったもので、単純に「not就職」という道を選んだ。

しかし30歳近くになると、どうもそれは通用しないようだということに気づき始め…。慌てて会社を作り、「社長」なんて柄にもないイスに座ると、突然、世の中の対応が変わった。

「ホージンサマ」 どこへ行っても「ホージンサマ」。

何をするにも「ホージンです」というだけでスンナリ話がすすむのです。
(もちろん義務も山のように増える)
恐るべし「ホージンサマ」やってるのは私なのに。

社会的信用は得た。しかし、それとは正反対に、自由を失ったとも感じます。
私が何かをすれば、ホージンが評価され、またはダメージを受ける。なんだか自分と乖離している気がして、最近とってもモヤモヤ。このブログも言いたいことは半分ぐらいにしていたり。笑

欲しかった社会的信用。でも今は、ポイッと放り出して裸一貫、好き勝手やりたい気分なのです。

ま、手放したら手放したで、悔やむのでしょうが。
わたし的な社会的信用論でした。

アンサー請負人、永井雄太郎とは!
clue zemi,するめcafe,余談Lab(ウェブマガジン・フリーペーパー)などの代表を務める、1980年生まれの松坂世代。勉強と遊び、生活をno wallにすべく活動中。使命か本能か。いろいろなことに首を突っ込み、ノーベルやんちゃDE賞を狙う。

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