見出し画像

バオバブ桜がやってきた!

春が近づくと、桜の鉢が欲しくなってくることここ数年。花屋さんでも鉢植えの桜が売ってたりする。ちょうどいいなという鉢を見つけることもあったのだが、たいてい出かけている行きがけに近く、一日これを持って歩くわけにもいかないなということでそのままになっていた。

先日、やはり街を歩いていたらなんとかわいい盆栽の桜があった。盆栽など育てたこともなく、でも枝ぶりが妙に人懐こくかわいらしかったので、お店の方としばらく話していたところ、意外と簡単に育てられるという。日当たりと水でいいそうで、日当たりだけは抜群だと思い、このサイズなら持って帰るのも大変じゃないしと決意した。お値段もそんなに高くなかったし💦 ベランダにいくつかの植物はあるが、何か育てたいなという思いもずっとあった気がして、ちょうどいいタイミングと思い切った。

お店には同じ旭山桜の鉢がたくさん並び、はてさてこの中からどの子を連れて帰ろうかと迷う、迷う、迷う。何も知らないので聞いていくつか元気そうな子を選んでもらう。その中で枝ぶりに心惹かれるものがあった子を連れて帰った。なんでこの子にしたのか、何か惹かれるものがあったのは何だろうと思っていてふと、「この子、バオバブの木に似てる・・・」と。

『星の王子様』に出てくるバオバブの木であるが、あの本の挿絵よりも本当に生えている木の写真に似ているように思え、そうかそれでこの子と気があったのかと納得し、「旭山”バオバブ”桜」と命名した次第である。そのうち花が咲いたらどんなふうになるのだろう。ふわっと全体が丸くピンクになるのか、想像し楽しんでいる状態である。うまくいけば何もしなくても数年咲いてくれるらしい。日差しだけはたっぷりある。どのように育っていくのか。観察日記となると自分で楽しいなと思っているところである。

盆栽は空間も愛でるそうで、鉢の真ん中に植えず、ずらして置くそうだ。また育ってきても大きな鉢に変えずむしろこの小さな鉢の中で育てるのだそうだ。盆栽というと、パッチンパッチン枝を切っているイメージがあるが、特にそれも必要ないという。都市の中で、庭もない家で、自分だけの桜があるということが何かとても特別なもののような気がして、しばらく楽しい日を過ごせるのではないかと願っているところである。

画像1



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?