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【17】 交際を決断できないセフレに、私が提案した"バチェラーパーティー"とは…

1000日後に結婚している夫婦のお話
前回からのつづきです

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<273日目> 午前8時のラブホテル

イケメンのヤリチンセフレ・通称イケチンに告白したものの、「まだまだ遊びたい」という理由で振られてしまった私は、「でも会えなくなるのは嫌だから今日から付き合う」と言ってきた彼に対して、こんな提案をした。

私「バチェラーパーティーで遊び尽くして、女遊びに対する心残りが無くなってから、私と付き合えば良いんじゃない?」

なんのことだか分かっていない様子の彼に、私は丁寧に説明を始めた。

私「あのね、まず、バチェラーパーティーっていうのはね、欧米で結婚前夜の男性が、男友達と"最後の夜遊び"をする文化なんだよ。その日は他の女の子と遊んでも、夜のお店に行っても、基本的にお咎めナシ。もちろん女性側も同じことをする。男女ともに、異性関係の未練を結婚後の家庭に持ち込まないために、あえて遊び尽くしましょう!っていうイベントなの」

イケチン「へぇ…初めて聞いた」

私「だからさ、あなたは今すぐ結婚を覚悟して私と付き合うんじゃなくて、いろんな女の子と出会ってきなよ。そして比較しまくって、"やっぱりこしきちゃんがいい!"ってなったときに私に連絡して。1ヶ月後でも半年後でもいいからさ。もちろんその間、私はあなたに会わないし、他の出会いも探すから、連絡もらったときにどうなってるかは分からないけど。バチェラーのごとく思う存分活動して、女と遊び尽くしてきたら?」

天才的なアイデア!

この提案は彼にとって、メリットしかないと思った。

だって私との交際を保留にしたまま、思う存分女遊びができるんだから。

彼が私との交際を即決できなかった2つの理由である「まだまだ遊びたい欲」と「他にもっと良い女がいるかもしれない感」を同時に満たせる、最強の戦略だ。

それなのに、彼は意外な答えを出してきた。


イケチン「いや、そんなことしなくていい。今日からこしきちゃんと付き合う

なんで?そんなんで慌てて決めて、浮気されたら私嫌だよ!と何度か伝えたけれど、彼の答えは変わらなかった。

イケチン「正直、すぐには覚悟ができなかったから"まだ他も見たい"って言ったけど、どうせ自分がこしきちゃんを選ぶことは分かってる。何より、そのバチェラーパーティー中、こしきちゃんと会えないのはツライ。仕事にならないと思う」

彼はもうとっくに、私に依存していた。

私はそれを分かっていたから、交際に迷う彼に対して、こんな強気な提案ができたんだと思う。

私が去ろうとすれば、彼は必ず追ってくる。
この状況をつくりあげていたことこそが、私の明確な勝因だった。


とはいえ私にもプライドがあるので、こんなグダグダな流れで「OK、じゃあ今日から付き合いましょう」とは言わなかった。言いたくなかった。

なので最後に、こう提案した。

私「気持ちは分かった。でも、今すぐ結論を出すのはやめよう。お互いに一旦このまま持ち帰って、冷静に考えよう。そして気持ちの整理がついたら、また私に連絡して」

こうしなければ、また彼の気まぐれに振り回されることになる。

何度も何度もぬか喜びからのドン底を経験してきた私は、その対策として"彼にしっかり自分を選ばせる"という段階をつくりたかった。

彼は「分かった」と言ったけど、「俺の気持ちは変わらないけどね…」と、少し不服そうに呟いていた。
私は彼のそんな反応が、少し嬉しかった。


それから3日後に、彼から連絡があった。

いよいよ私たちの交際が始まる…

そんなワクワク感を携えて、私は2人の待ち合わせ場所として多用している駅前のコンビニへ向かった。

この日、ついに2人の関係が確定することになる。


n回目のワクワク・・・!


この連載は、私が夫と出会ってから夫婦になるまでの1000日間を綴ったドロゲス生モノ婚活エッセイです。

あまりに生々しい内容のため、6月1日以降は公開3日以内のエッセイを残して過去記事を有料コンテンツにするので、最後まで無料で読みたい人は記事が公開されて3日以内に読むようにしてね!

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-【18】へつづく -


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