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【75】 トントン拍子で結婚へ向かう中…またしてもトラブル勃発

このお話はセフレだった男女が
結婚するまでの1000日間

赤裸々に綴った超絶ドロゲス
ノンフィクションエッセイです

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前回までのあらすじ

アラサーにしてセフレの"イケチン"に沼った私は、どうにかこうにか交際まで漕ぎ着けるも、度重なる彼の不誠実な言動に嫌気が差し、自ら別れを選ぶ。その後、条件最高で性格のいいハイスペくんと出会うも、彼のあまりにも残念なセックスに告白を断り、未練を感じていたイケチンと復縁する。その後、数多くの喧嘩やトラブルを乗り越え、婚約関係に至るのだった。



<714日目> 彼母ミーティング

イケチンと婚約して丸1ヶ月、いよいよ彼の母親に会いに行くことになった日。

私は彼本人の口から母親に借金があることを報告させて、彼母にも監視の目を向けてもらうことで、彼の返済意識を高めさせる作戦を決行しようと考えていた。

するとその日、彼は意外なほど素直に自分の母親に借金の件をカミングアウトしてくれた。

彼母は呆れていたし少し怒ってもいたようだけど、「結婚前になんとかしなさい」というスタンスだったので、彼にはプレッシャーになっただろうな…と私は感じた。

その後、申し訳なさそうに私に謝る彼母に、私はこんなことを伝えた。

彼母「ほんとごめんなさいね、こんなしっかりしてない子で、貯金もなくて…」

私「でも私が〇〇くんを好きになったのは、稼いだお金を経験に使ってきたからだとも思うんです。もし〇〇くんが貯金ばかりして遊びに出かけない人だったら、きっと今みたいな性格ではないと思うし、私は好きになってないかもしれません

これは普通に私自身の本心だし、常々思っていることなんだけど、これを伝えた瞬間に彼母の私を見る目にものすごく光が宿ったというか、なんだか神々しいものを見るような目になったので、多分私が彼のことを内面ごと愛していることを分かってくれたんだと思う。


▼ より詳しいセリフやレポは当時書いた記事を読んでね!


そんなわけで、彼母への挨拶を済ませた私は、次に自分の父親に彼を会わせた。

父は私の結婚を喜びながらも、彼の金銭状況や転職期間中であることを伝えると、「一生お前が金を払う覚悟をしておきなさい」と私に言った。(もちろん、彼がいないところでね)

私は万が一彼と離婚をすることになったり、自分自身が働けなくなったとしても、子供を1人育て上げるくらいの貯金はすでに出来ているということを父に伝えて、「だから心配要らないよ」と告げた。

父は初めこそ少し心配していたものの、何度も何度も実家に彼を連れ帰り、その人となりを見せていくうちに、次第に安心していった。(イケチンは酒さえ飲まなきゃただ顔のいい陰キャだからね)

さらにこの時期、私たちは結婚式場の見学にも足を運んでいて、とある会場と即日契約を結んだ。
予約金の数万円は私が立て替えた。


こうして婚約からわずか1ヶ月で親への挨拶が一通り終わり、式場まで決定するというトントン拍子すぎる展開で、私の生活は激変していった。

つい数十日前まで彼氏と絶望的な別れ方をして虚無になっていたのに、今や怒涛の勢いで結婚へと突き進んでいて、「小説だったら起承転結の転のパートだなぁ…」などとどこか他人事のように感じていた。

彼の転職活動はまだ始まったばかりで、借金を返す目処も立っておらず、この先の展開は何ひとつ分からなかったけど、

私は彼との未来が少しずつ約束されていくことがとにかく嬉しくて、それ以外のことは基本的にどうでもよかった。



しかしその2ヶ月後、婚約から3ヶ月が経つ頃に、事件が起こった。

度重なるトラブルを経て「禁酒」の約束をしていたイケチンが、友人たちとの飲み会でその約束を破り、またしても泥酔連絡なし朝帰りをキメたのだ。


は?


「0時までには帰る」と言っていた彼からの連絡が途絶えた深夜2時の時点で、怒り狂った私はその飲み会に参加している彼の友人に連絡し、すぐに帰すよう伝えたけれど、結局イケチンは朝7時まで帰ってこなかった。

もちろんGPSと自宅カメラによる監視は継続していたので、彼が女とホテルに行っているとか、自宅に誰かを連れ込んでいるとか、そういう浮気行為をしているわけじゃないことは分かっていた。

彼の友人たちからすると、「え?いやいや、ただ男同士で飲んでるだけなのにw」とった感じで、私のほうが"頭のおかしい鬼彼女"といった感じだったと思う。

でもダメなんだよ、私たちは。

私たちの間に何があったのか、信頼関係がどうやって崩壊したのか、周りは誰ひとり知らない。


彼が朝帰りをキメて、私たちの婚約関係にヒビが入りかけた翌日、その飲み会に参加していた友人の彼女ちゃんから突然連絡が入った。

その内容は今でも忘れられないほど、私にとって衝撃的なものだった。


次回、女と女の戦い


この連載は、私が夫と出会ってから夫婦になるまでの1000日間を綴ったドロゲス生モノ婚活エッセイです。スキ・引用・拡散・コメントどんどんお待ちしてます♡

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-【76】へつづく -

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