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【33】 マッチングアプリで大当たり!高学歴ハイスペくんとの神デート

このお話はセフレだった男女が
結婚するまでの1000日間

赤裸々に綴った超絶ドロゲス
ノンフィクションエッセイです

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イケメンセフレのイケチンと交際し、幸せいっぱいだった私は、彼の思いやりのない言動に振り回され疲弊し別れを選ぶ。

しかしその後、フツフツと未練の感情が湧き始め、苦しみながらも彼と居るのが正解だったのか、それとも好きな感情を抑えて離れるのが正解だったのか、ずっと分からずに悩んでいた。

そんなとき、私に運命の出会いが訪れる。


<455日目> 繁華街の老舗デパート前にて

その日、私はマッチングアプリで知り合った男性と待ち合わせをしていた。

彼はものすごい高学歴のハイスペで、そんじょそこらにいる普通の男の子ではなかった。


こんなことを言うとおこがましいけれど、私は婚活をしていて自分以上に高学歴の男性に会うことがまず無い。

99%、私(京大卒)が上回ってしまう。

すると何が起こるかと言うと、男性が引く
ヘタすると不機嫌になられることさえある。

「あ…そなんだ…スゴイね…」

「めちゃくちゃガリ勉じゃんw」

「俺もそこ受けたんだけど数学だけミスってさー」

「天才やん!天才がおるww」

「高卒の俺たちからしたら天上人だわ」

「なんか話し方賢いと思った〜www」

「さっき俺らの学歴聞いたときみんなと一緒に"すごい"って言ってなかった?早慶程度でイキってんじゃねーよって絶対思ってたでしょ笑」

こんなことを言われて、その後恋愛関係に発展することはまず無い

特に水商売をやっていて見た目がやや派手だった時期は、一瞬で"気持ちの悪い謎の女"だと認定された。(男性の目が「あわよくばこの子を連れて帰りたいな」から「変わり者でナシな女」になる)

だからもちろん婚活中は出来るだけ隠すんだけど、学生時代に住んでいた場所や行動範囲、サークル、専攻していた学問、友人関係など、深い話をすればするほどに学校名を隠し通すのは難しくなっていく。(誤魔化すと不信感にもつながる)

合コンや飲み会などでは私自身が隠していても、婚活仲間の女の子に「この子さぁ!」と勝手に伝えられてしまうこともある。

女同士だから分かるけど、おそらくそれはさりげない蹴落とし行為で、婚活にとって女の学歴がモテ要素にならないどころか逆にデメリットになるということを体感で分かっている彼女たちにとっては、わりと便利な方法だったと思う。(私が普段から隠していることを知っているのに当たりの合コンほど言われてしまったりする)

私はそうして、何度も男性たちの恋愛対象外になってきた。


じゃあ自分以上に高学歴な男なら大丈夫なのかと言うと、実はそうでもない。

前に相席ラウンジで私と同じ大学の院まで出ている年上男性と出会ったとき、彼が満を辞して「オレ?…京大」と言った瞬間に「え、私も!」とうっかり言ってしまったもんだから、それまでノリノリで話していた彼はその瞬間から無言になり、その後即座にチェンジを喰らった。

高学歴男性の中には、自分の賢さや学歴こそがアイデンティティだと思っているタイプがかなりいて、そこを目の前の婚活女ごときに侵されることをものすごく嫌う。


だからつまり何が言いたいかと言うと、その日も私はアプリで知り合ったそのハイスペ男性に嫌われてしまわないかとものすごく懸念していた。

なのでもちろんアプリ上では学歴も年収も職業も秘密にしておいたし(大卒とだけ書いた)、彼がどういうタイプなのか、高学歴の女に対して嫌悪感を抱くタイプなのかを見極めてからでしか、自分の経歴や詳しい情報を伝えることはできない…

そんなことを思いながら、待ち合わせ場所に向かった。


で、結論から言うと、彼は私の学歴や経歴を聴いても一切驚かず、平然と受け入れてくれた。

私にとってはその普通の反応がものすごく嬉しくて、その「へーそうなんだ」みたいな軽い返しをずっと待ってたような気がして、こんなことを言うのは生意気だけど、なんかようやく仲間に会えたような気がした。

彼は私のことを知っても全然不機嫌にならず、それどころか少し喜んでさえいて、お互いの大学に在籍していた有名教授の話で盛り上がったり、少しだけ被っていた専攻分野の話をしたり、私にとってもものすごく自然体でいられる楽しい時間を過ごすことができた。

彼と話すと、自分が自分らしくいられる

私はこれまでマッチングアプリで通算100人くらいの男性と会ってきたと思うんだけど、その誰とも恋仲になれず、それどころか体の関係を持ったことすらも無かった。

つまり、マッチングアプリ処女。

なので、たぶん自分にはアプリが向いていないんだろうな…と思って半ば諦めていた。

それなのに、こんなに相性抜群な相手がアプリの世界にもいるんだ…
ハイスペな上に普通にそこそこイケメンで、それなのにどう考えたって100%信頼できる、私にとって文句の付けようのない人だった。

私、このままイケチンのことを忘れられるかも。
このハイスペくんと付き合って、結婚したら絶対に幸せルートだ…

私はそう確信し、いよいよアラサーになるまで守り続けてきたマッチングアプリ処女を捨てる覚悟をするのだった。


次回、絶対夫に読まれたくないセックス回!


この連載は、私が夫と出会ってから夫婦になるまでの1000日間を綴ったドロゲス生モノ婚活エッセイです。

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-【34】へつづく -

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