柏木伸介(2020)『スパイに死を 県警外事課クルス機関』宝島社文庫

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スパイ小説。ただちょっと、主人公の推理能力が高すぎて興が冷める節あり。綿密な下調べを基にした各国諜報機関や銃器の描写はリアルであり、楽しめる作品である。

小説の中の話ではあるが、スパイ活動への対応自体は現実世界でも大きな課題となっている。産業スパイは当たり前のようになっているし、人命に危険が及ぶことだって無い訳でもないだろう。厳しい国際情勢の下、我が国の利益のためにも情報機関の強化は必要なことだと思ってしまう。

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