津村記久子(2019)『二度寝とは、遠くにありて想うもの』講談社文庫

画像1

KODANSHA BUNKO CREATOR FAIRの期間限定表紙の果たしている役割も大きいことを、忘れないように初めに記しておきたい。画像が無くて申し訳ない。ありがとう橋下美好さん。また、本文に描かれている挿絵も絶妙である。

日常を、丁寧に心を込めてしつこいほど一本一本ほぐしていくような、そんな職人技を読んで堪能できる。私はこんなに記憶力よく細かいことを感じながら日々を生きてはいない。自分に出来る気はしないが、なんだか読後にこの日常がぬくぬくとして両手の中にあるような優しい気持ちになった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?